海外基礎コースの留学レポート① [田中君]

鹿児島大学主催による全国大学合同海外基礎コースには、本学から2名の学生が参加しました。1名はFINEプログラムの第4期生である河野君と、もう1名はFINEプログラムの第5期生として、現在カリフォルニア州立大学に留学中の田中君です。今回は、田中君の留学レポートをご紹介します。

平成22年度鹿児島大学主催海外研修基礎コースの留学レポート
期間: 平成22年9月19日(日)~9月25日(土) 

福岡工業大学情報工学部情報通信工学科2年 田中孝知

 

私は、鹿児島大学主催の研修プログラムに1週間参加させてもらいました。この研修プログラムはアメリカ、カリフォルニア州サンノゼ市のシリコンバレーで、いくつかの大学や企業を訪問、夜にはシリコンバレーやアメリカ国内を問わず、世界中をまたにかけてお仕事をなされている方々の講演会、研究者や技術者とのディスカッションをするという内容でした。この研修では英語はもちろん本当にいろいろな知識や心得を学ぶことができました。

ディスカッションの中で、英語のネイティブスピーカーにならないでいいといわれた方がいました。その理由は、英語は、世界での基準の言語で、沢山の人がある程度話せるが、ネイティブスピーカーの方はとても速くしゃべって語彙も難しく理解するのが、大変です。ですが、ノンネイティブスピーカーに対しては、ゆっくりで、簡単な英語を話せる人の方が、話を伝えやすいということでした。これは本当に納得できました。

Presentation

私は時々、友達との会話で、難しい英語を、発音を変えたり簡単な語彙を使ったりして英語に翻訳してあげることがあります。他にも大きな声でしゃべりなさいというアドバイスをもらいました。小さな声でしゃべると正しい英語でも相手に分かってもらえないときがあります。このことを、聞いてから自分の英語に自信を持って大きな声でしゃべろうと思いました。語学自体を学ぶことも大事ですが、こういったことを学ぶのもとても大事だと知ることができました。

私たちが、訪れた企業の中にはグーグルやアップルといったITの分野に詳しくない人でも知っている有名な企業もありました。研修の中で、そういった企業で働かれている日本人の方のお話を聞く機会がありました。驚いたことに、シリコンバレーで活躍されている日本人の方が非常に多く、どなたもとても活発で何事にも挑戦していこうという気持ちをもっていらっしゃると思いました。

Intel

グーグルを訪れた際にはカフェで食事を取ることができ、その時にちょうどインターンシップをされていた、アメリカの学生と話をすることができ、その方は、6ヶ月間という長い期間のインターンシップをされていて、アメリカでは履歴書を送り、その後電話で面接をするという日本との違いを感じることができました。

大学を訪れた際には、現地の学生と触れ合う機会があり、さまざまな話をすることができました。スタンフォード大学では、大学の研究室に入ることができ、日本人の学生からお話を聞くことができました。現在、私はアメリカに留学をしているのですが、同じ日本人で年もそんなに変わらないぐらいの学生の方が、世界中から沢山の学生が集まる大学で、英語を使ってネイティブスピーカーの人たちと対等に研究をしているところに感銘を受けて、語学学習においても刺激を受けました。

スタンフォード大学には何回も行ったことがありましたが、研究室の中など内部は見たことがなかったので、違う印象を受けて、学生とも話をする機会があり、日本についての話しやアメリカについての話などを英語ででき、とても楽しく学ぶことができました。今でも彼らとは連絡を取っています。

p1000941

サンノゼ大学では、日本語を学んでいるアメリカの学生とディスカッションをしました。これは日米未来フォーラムでのプレゼンテーションの準備で、グループごとに分かれて、一つのテーマについて話し合うものでした。私のグループは日本人6人と現地の学生3人で、テーマが食料自給率と安全性の問題でした。

このテーマをいただいたときは知識がなく、インターネットや、ルームメイトの力を借りて、このテーマについて考えることができました。当初は、グループリーダーの日本人の学生1人が、プレゼンをするという予定だったのですが、現地の学生が、みんなでプレゼンを行ったほうが、より良いということで、急遽日本人の学生全員でプレゼンを行うことになりました。結果的には、とても満足がいくプレゼンを全員ですることができて、とてもいい経験になりました。

この研修では、講演してくださって方からはもちろん、他の学生からも学ぶことが数多くありました。どの学生も自分の将来について真剣に考えており、今できることを一生懸命しているという印象を受けてとても尊敬でき、お手本にしたいと思う学生ばかりでした。
特に私のルームメイトだった学生たちと仲良くなることができて本当に良かったと思っています。

 p1010012

この研修を設けてくださった井出教授がこの研修の最後に人生でとても大切なものは何かを考えてほしいとおっしゃっていました。私は、人とのつながりだと思います。この研修では沢山のことを学び、沢山の人と出会うことができて本当に有意義な研修だと思いました。

まだまだ学ばないといけないことが私には沢山あるので、一日一日を大切に一生懸命無駄のないように頑張っていきたいと思います。

Comments are closed.