海外インターンシッププログラム2012

2012年9月1日から9月30日、本学も参加しているJUNBAネットワークの加盟校である鹿児島大学主催のインターンシッププログラムに、今年も本学の学生が参加させていただくことができました。この国際的プロフェッショナル養成プログラムを経験した柏田 滉太君のレポートをご紹介いたします。

前半の2週間は企業や教育機関でのインターンシップを経験し、後半の2週間はプレゼンテーション研修、現地大学生との交流、企業訪問などを通して異文化の価値観を学び、視野が大きく広がるプログラムとなっています。【国際交流支援室 2013.1.25】

 

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社会環境学科 社会環境学部 3年

柏田 滉太

 私は今回の夏休みを利用してアメリカ、シリコンバレーを舞台に行われた鹿児島大学のインターンシッププログラムに参加させていただきました。このプログラムは将来、日本だけでなく海外で活躍出来る人材の育成を目的としたプログラムで、鹿児島大学をはじめ、新潟大学、東京工業大学、東京歯科大学、京都大学、徳島大学、福岡工業大学、計7校の大学生と合同でインターンシップを中心に、企業訪問、日米未来フォーラムといった現地のサンノゼ州立大学の学生との交流(ディスカッション)も行われました。

 インターンシップでは、Trans Pacific Ventureという新しいベンチャー企業のデータを中心とした巨大なデータバンクを扱っている安藤先生の会社にお世話になりました。業務内容としては、実際に先生のデータバンクを使わせていただき今現在、新しく生み出されている技術やベンチャー企業をピックアップし、その会社の実態の調査。また、実際にこちらで起業され何度も成功された方、エンジェルと呼ばれる投資家の方、日本でベンチャーを立ち上げ成功されたスタンフォード大学の教授など、実際には会うことの出来ないような方にインタビューをさせていただき、シリコンバレーや今後の日本について詳しく説明させていただきました。シリコンバレーで活躍されている方々の大半は自分の専門分野に限らず幅広い分野において知識が豊富で本当に色んなことを教えてくださりました。その一方で、いかに自分の知識が足りないのかを思い知らされましたが、本当にたくさんの刺激をいただいた濃いインターンシップでした。安藤先生には、お仕事以外でも本当にお世話をしていただき非常に感謝の気持ちでいっぱいです。

 柏田君1

プレゼン発表

 企業訪問では、このプログラムのオーガナイザーでもある井手先生の協力のもと、アップル、グーグルといった世界でも有数の大企業を訪問させていただきました。会社訪問を行うにあたり、自分たちで企業の方にアポをとり、会社の位置を調べ、現地のタクシー会社に電話をし、車を手配をするといった作業も行わせていただき、企業訪問以外のところでもすごく勉強になりました。どちらの企業も本当に印象に残るものばかりでしたが、個人的にすごく感動したことは普段絶対に入ることが出来ないアップルの会社に招待していただき、食事をしながらアップルで働いていらっしゃる木戸さんという方にインタビューさせていただいたことです。木戸さんにも同様、本当に将来のためになるお言葉ばかりいただき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。また余談にはなりますが、アップルでは会社の施設も特別に見学させていただきました。その際、実際にiPhone発表前日にスティーブジョブズさんが社内向けにプレゼンテーションを行った部屋に案内していただいたのですが、ここにあの世界的に有名なジョブズさんが立っていたのだと考えただけで本当に鳥肌がたちました。また、帰り際にYouTubeで iPhoneを検索すると必ずと言っていいほど登場するアップルのジョナサンアイブスさんとすれ違い、企業訪問以外のところでも興奮させていただきました。

 日米未来フォーラムではあらかじめ各チーム毎に与えられたテーマを元に自分たちでトピックを決め、現地のアメリカ人学生とディスカッションした結果を約200人程のオーディエンスを前に英語で発表しました。私はチームリーダーとして“紛争と平和”をテーマに現地学生と議論させていただきました。現地学生との意見交換についてはこちらで英語の勉強をしているので問題はなかったのですが、過密スケジュールの中でのプレゼンテーションの準備、話し合い。リーダーとしてのチームへの指示といったところですごく苦労しました。しかし、苦戦しながらも良きチームメイトと支え合い、助け合いながら成功をおさめられたことは苦しみの何倍も幸せを感じられました。

柏田君2

インターンシップを通して出会った新しい“仲間”

 私はこのインターンシップを通じて本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。その中でも特に皆さんにシェアしたいことがあります。それは“仲間”、“人と人との繋がり”の大切さです。人それぞれ異なったが定義があると思いますが、私は“仲間”とは水や空気、食べ物と同じで、生きていく中で絶対に必要なものだと改めて感じました。このプログラムを行っていく中でたくさんの困難がありました。しかし、どんな状況においても逃げ出さず真正面からぶつかることが出来たのはこのプログラムで出会った“仲間”のおかげだと思います。またシリコンバレーで活躍している方々も皆さん共通しておっしゃっていたことも、“人と人の関係を大事にしなさい。”、“人の為に生きなさい”、“どんなに馬鹿で頭が悪くても人脈がある人になりなさい。どんなに才能を持っていても人脈がない人は成功しません。”といったものでした。

 

このプログラムを通して自分の長所や弱点など、今後の将来に大切な非常にたくさんの発見をすることが出来ました。こういった発見が出来たのも井手先生をはじめ、鹿児島大学、福岡工業大学、その他たくさんの方々のおかげだと思っています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今後はこの1ヶ月で学んだことを生かし、補強して将来は海外で活躍できるような人材になって恩返ししたいと思っています。本当にありがとうございました。

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