FINE プログラム 留学レポート

 みなさんこんにちは。久しぶりの更新となってしまいました。戦略室では、夏休みのプログラムが次々出国・帰国しており、皆さんの成長に感動しつつ、今後の活動を楽しみにしているところです。

 本日はFINEプログラムでの1年間の留学を終え4月に帰国しました、林君の留学レポートをご紹介します。留学をしてみたい、という方にぜひ読んでいただきたいです。

【国際戦略室 2015.9.16】

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電子情報工学科4年

林裕也

 私にとってこの留学プログラムは、人生を大きく変えるほどの影響力を持つ大変素晴らしいものとなりました。私は大学に入る以前より海外留学に行きたいという願望があり、英語研修、ACEプログラムという二つの短期留学プログラムを足掛かりとして、最終的に一年間の長期留学プログラムへの参加を決意しました。この報告書では、留学の目的、アメリカでの英語学習、インターンシップ、アメリカ人や他の留学生との交流、そして最後に皆さんへのアドバイス、以上の5つに要点をまとめて述べていこうと思います。

 

 最初に私の留学の目的なのですが、大学入学当初は「英語を話せるようになりたい」という非常に単純で、安易なものでした。しかし、2年生3年生の時に参加した短期留学プログラムを通して長期留学を真剣に考えるようになり、留学の目標もより具体的に、より深い視点で考えるようになりました。最終的に私は以下の3つの目標を柱に1年間を過ごしていこうと決めました。1つ目は、「多様な英語に触れること、そのために様々なバックグラウンドを持つ方々と交流する」というものでした。英語は、使用する人によって単語や文の構成が様々です。多くの人と触れ合うことにより、一つの言葉でも沢山の伝え方を学ぶことができます。また同時に彼らと自分の文化の違いや考え方の違いを学ぶことができます。2つ目の目的は、「インターンを通してアメリカでの商品の企画、開発がどのように行われているのか、社内環境はどのようなものなのか。日本との違いを考察し、将来の自分のための益とする」というものです。最近、IT分野において日本の企業が衰退し、AppleGoogleSAMSUNGなどの外国企業の力が非常に強くなっています。私はこの点に着目し、実際に現場の空気に触れなぜ日本の勢力が弱くなっているのかを知りたいと考えました。最後の目的は、「留学を十分に楽しむ」ということです。何事もモチベーションが大切です。なにより留学というのは勉強ばかりではありません。十分に遊ぶことも留学においては非常に大切だと私は思います。以上3つが私が留学前に作った目標です。これらは、私のアメリカでの生活を非常に有意義なものとしてくれました。

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 次に、アメリカ(CSUEB)での英語学習についてです。日本での英語学習というと、先生が一方的に話すという講義形式が一般的ですが、アメリカは違います。基本的には生徒が主体となり授業が進んでいきます。たとえば私の場合、最初の半年は毎週最低1回、プレゼンテーションをクラスで行っていました。そのほかにも、先生の代わりに生徒が生徒に授業をするというものや、ディベート大会などもありました。皆さんの経験からわかると思いますが、日本では授業中に質問をする人や意見を言うことができる人はほとんどいません。私も典型的な日本人の性格で、人前で話すのはかなり苦手でした。そのため授業を受け始めたばかりのころは日本との授業環境の違いに、かなり戸惑いました。しかし時間が経つにつれ、アメリカの授業方式にも慣れていき、今では人前で話すことに対してはほとんど抵抗を覚えなくなりました。このことは私にとって英語と同じぐらいまたはそれ以上に重要なものとなりました。このほかにも日本の授業と違う点が多くあり、英語のみならず沢山の能力を身に着けることができました。

 

 次にインターンシップについてなのですが、私は幸運なことにシリコンバレーのある企業で仕事をさせていただくことができました。インターンといっても日本のように職業体験のようなものではなく、アメリカでは正社員と同様に扱われるのが一般的です。私の専門はソフトウェアとハードウェアなのですが、私の場合も例外ではなく、勤務初日に一つの文章ファイルを渡されて、それに沿ってソフトウェアを開発してください、と言われかなり困惑したのを今でも覚えています。しかしより実践的な経験を積むことで、大変なこともありますがその分得るものも大きかったです。将来プログラマーとして働きたいと考えている私にとっては、製品開発の一端に携わることができたことを非常にうれしく思います。また、社内の環境についてなのですが、社員同士がとても仲が良くまるで友達のような雰囲気でした。ビリヤードやマッサージチェアなどの娯楽施設も揃っており、日本企業のような堅苦しい感じは一切ありませんでした。

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 アメリカ人や他の留学生との交流については本当にたくさんの方々と交流を持たせていただきました。授業のクラスメートとはもちろんですが、様々なイベントに参加することにより、より多くの人、特にネイティブの方々と出会うことができました。私はALPという機関に所属していたのですが、そこでは毎週留学生を対象としたイベントが行われていました。例を挙げると、文化交流会やスポーツ大会、日帰り旅行などです。私もそれらのイベントに参加し多くの友達を作ることができました。彼らとは現在も連絡と取っており、私にとってはかけがえのない友達です。

 友達との食事会

 

 最後に留学を考えているまたは、興味を持っている方々へ。人によって考え方は違うと思いますが、私は留学をすることはとても素晴らしいことだと思います。日本にいたころには見えなかったことが見えるようになり、帰国後には違う視点で日本を見ることができます。それは感覚的なものであり人から学ぶことはできません、自分が経験しなければわからないのです。留学を決意することは、とても勇気がいることです。しかし、その一歩を踏み出すことで新たな道を開くことができます。必ずやあなたの人生において一つの重要な経験になると思います。

 

 最後に、国際戦略室の方々、福岡工業大学並びにCSUEBの職員の方々、そして友達、家族のサポートがあってこそ私はこの一年を過ごすことができました。本当にありがとうございました。皆さんの期待に見合うような人間に今後なれるよう常に努力を続けていこうと思います。

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