H29年度 タイ短期派遣研修 報告書

皆さん、こんにちは。
本日はH29年度で3年目を迎えた、全学部2-3年生対象の「タイ短期派遣研修」
(2017年8月20日~9月2日)に参加した長野さんのレポートをご紹介します。
このプログラムは、協定校のキングモンクット工科大学(KMITL)の学生とペアになり、在バンコク日系企業でのインターンシップを体験し、KMITL教員の特別講義を受講することで異文化の相互理解を深めるとともに、グローバルな視点でのキャリア形成に繋げることを目的としています。
海外でのインターンシップに興味のある方は、ぜひご一読ください。

【国際戦略室 2018.3.22】

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情報工学部 情報工学科

長野 美月

 

今回の研修では、タイにおける日本企業の役割について理解を深め、グローバル社会で働くことに対するキャリアビジョンを描く事を目的に取り組んだ。以下の観点から評価する。

  1. 地球的観点から多面的に物事を考える能力とその素養

日常生活における食事やトイレ、歩く方向など様々な部分で日本とタイの違いを見つけることが出来た。マーケットや屋台で見られる発展途上な部分と、街中で見られる近代的な部分の矛盾が興味深く、より深く知りたいと思った。また、インターンシップを通じグローバル社会で必要とされるスキルは「柔軟性」だと感じた。ここでいう柔軟性とは、異文化を受け入れたり、良いものを取り入れ間違っているものは改善したりする力のことである。よって日本と異なるタイの社会と文化に対する理解を深め、グローバルマインドを醸成することが出来たと考える。

  1. 技術や社会が自然に及ぼす影響や効果、及び社会に対して負っている責任に対する理解

インターンシップ先の企業では、「KAIZEN」「SUKKIRI」等の日本のマインドが生きていることを学んだ。また、Eco Parkという施設や自社商品で環境を保全するという意識があった。Family Factoryとして次世代により良い物を残す、という考えをもとに自動車部品の製造業以上のものを社会に与えていた。よってインターンシップを通し、企業が日本やタイに及ぼす影響や、社会に対して負っている責任を理解出来たと考える。

 

  1. 論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力

KMITLの学生や、街中で出会った方々とたくさん会話することが出来た。また、研修中は2回プレゼンを行い、自分の考えをまとめて発表した。インターンシップ先のワークショップでも、社員の方に意見を出すことが出来た。よってコミュニケーションやプレゼンテーションを行う力を養うことが出来たと考える。しかし今回の研修では日本語とタイ語が多く、全体の20%程しか英語を使わなかったと思われる。よって英語の必要性は、今回はあまり感じられなかった。

 

  1. 自主的、継続的に学習する能力

インターンシップ先では疑問に思った点を、タイミングを見計らい質問したり、インターネットを利用し調べたり出来た。プレゼンの準備も兼ねて、毎日その日学んだ出来事を整理していた。また、乗車中はタイの交通状況、建造物、看板等を見てタイの発展度合を確認した。よってインターンシップ先の企業やタイに関して主体的な学習を継続できたと考える。

 

  1. 与えられた制約の中で計画的に仕事を進め、まとめる能力

インターンシップの最終日に行ったプレゼンでは、4日間で学んだことを10分間で発表した。準備期間が短いながらも、自分の考えを深め、それらをまとめて文章化することが出来た。また、KMITLのFinalプレゼンでは、タイの文化についてまとめ、発表することが出来た。よって期限までに学びの成果を発表できる能力が身に付いたと考える。

  1. チームで仕事をするための能力

リーダーとして、チームの皆と連絡を図りながら、グループ行動を意識し、無事2週間を過ごした。また、インターンシップ中に理解できない部分をFITやKMITLの学生とお互いに教え合う等して協力した。よって他者と協働で作業する力が身に付いたと考える。

 

したがって、今回の研修では目的を達成する事が出来た。特に、グローバル社会におけるキャリアビジョンは、日本で行ったインターンシップでは気付き得なかったものなので成果が大きい。海外で働くことに対する意識は研修前より高まった。また、今回の海外英語研修でスキルアップした能力をこれから始まる就職活動に活かしていきたい。

最後に、本来の目的のみではなく、KMITLの学生との交友関係も深めることも出来たことを嬉しく思う。人との関わりをミッションステートメントとしている私にとっては、とても大切なことで、今回のことはかけがえのない出来事になるだろう。この海外英語研修に参加出来て心から良かったと思う。

以上

 

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