北華大学日本語センターからの留学生のレポート

本学の中国姉妹校の一つに北華大学(吉林省吉林市)があります。昨年北華大学と本学が共同で設立した日本語センターで日本語教育を受け現地入試に合格をした21名の中国人留学生(女性6名、男性15名)が今春本学に入学をしました。21名の学生は日々文化の違いに遭遇しながらも様々な学びをしているようです。
今回はその中でも雲霞(うんか)さんのレポートを紹介します。[国際交流支援室] 

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                                                   2009.7.28
                                            情報工学科 1年 雲霞

光陰矢の如し。生まれてから20年後に日本に来て、福岡工業大学で勉強するとは全く思っていませんでした。私が初めて接した日本人は原田先生です。最初の印象はもう忘れたけど、時間がたつにつれて、だんだんわかり合い、だんだんこの日本人はかわいいと思うようになりました。また尊敬するようになりました。先生の一つ一つの行動や言動の中から、それまで教科書の中で理解していた日本人の姿とは違うと思うようになりました。先生は厳格かつ迅速な性格で、真面目で責任感が強く、一挙一動が道理をわきまえ情理にかなっていて、私はそれらに深く感化されました。学生として、これまで会った先生は多いけど、原田先生のような先生は、初めて見ました。先生から聞いた日本人を尊敬し、先生から聞いた日本に私はもっと憧れました!こうして2009年3月27日に日本に限りない憧れを持って日本へ旅立ちました。

はじめて外国に旅立ち、自分にとって第二の故郷となる所に対する興味でいっぱいで、28日の午後、無事日本に着きました。空港から福岡工業大学まで移動する途中で、バスの中から見えた町の景色、その光景に吸い込まれそうになりました。私はここで第二の人生を歩むことを心に誓いました。そして日本に来て3ヵ月、日本の文化に親しみ、少しずつ日本人の習慣になれてきました。驚いたのは日本人の環境に対する高い要求で、日本は部屋の隅々までとてもきれいでした。町もとてもきれいでした。私の国では考えにくいことでした。外に散歩しに行って戻ってくると、靴の裏は全く汚れていませんでした。それはとても驚きでした。それで私はこんなことを考えました。どんなものが日本をこうしてきれいな環境に促すのだろうか。多分、最も根本的な理由は日本の優越している地理条件だろうと思います。日本は海に囲まれています。海水が空気の中の汚物を吸収します。しかしこれだけでは、きれいな環境を保持するのは当然無理です。やはり、国民一人一人が環境保護を意識して、生存していく上で、大切な地球を守ろうとする姿勢があるからです。

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ある日町を散歩している時に犬が排泄をするのを見ました。犬の持ち主は袋を取り出し、その排泄物を処理していました。これは私の国では絶対にあり得ない光景です。さすが日本人はきれい好きですね。国民一人一人がそのことを行動で示しています。これらの点からなぜ中国と日本の間に環境格差があるかのかがわかりました。

中国は960万平方キロメートルの土地を擁しています。この数字を理解するのはたぶん難しいです。つまり中国は日本25個分の領土だということです。でも、こんな広い土地に重要な川は長江と黄河の2つがあるだけです。日本の海域と比べて本当に微々たるものです。そして発展している中国はもう発展し終わった日本と比べて、経済の発展に力を入れています。国民は経済をはじめ生活を豊かにしてから、物質に満足してから、精神的な豊かさを求めようとします。

中国では毎年国外へ木材を輸出したり日本に割箸を輸出し出してから、たくさんの木材が伐採されて、表土が流失し、砂嵐を引き起こし、いろいろな環境問題が出てきました。でも私は中国が早く発展したら、何年か後の未来には、中国は日本のように環境を重視して、日本人のように自分たちの環境を守ろうとし出すだろうと思っています。
 
これは私が日本に3ヵ月いて身をもって感じたことです。日本は科学技術の発展を世界に明らかに示すだけではなく、環境に対する要求も高くて、それは日本の文化水準が高いことの象徴だと思います。これらは私たちが特に学ぶべき所だと思います。

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