H30年度STEPプログラム(中国)報告書 第③弾

皆さん、こんにちは。
先日に引き続き、STEP中国に参加した学生2名のレポートをご紹介します。
プログラムに参加して感じたことを、それぞれ違った視点で報告してくれています。
ぜひご覧ください!

【国際戦略室 2019.2.28】
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社会環境学部 社会環境学科
山道 健

1.留学前の志望理由
私は、高校の時から大学に入学したら留学をしたいと考えていました。そのため、このSTEPプログラムに参加し、海外について肌で感じ、より多くのことを知りたいと思っています。特に、中国のプログラムは他の研修よりも、9日間と長く、南京理工大学の学生とのワークショップも計画されており、ほかの国の大学生がどのような事を考えているのかを知ることにより、自分たちにはない考えを発見できると思っています。中国は人口も多く、これからの社会にとって大きな影響を与えていく国だと思っているので、その国の特徴や日本とは違う文化を理解していくことにより、私が社会人になった時、仕事をしていく上でも中国との関わりを視野に入れ、世界的に働けると思っています。また、このSTEPプログラムに参加することによって、同じ留学をしたいと思う学生が集まってくると思うので、その同じ気持ちを持っている人たちとコミュニケーションをとり、たくさんの意見交換ができると考えています。

2.中国留学を通して学んだこと
私が今回の留学を通して学んだことはたくさんありますが、その中でも特に印象に強く、自分には足りない所だと感じたことは、言葉を話すということです。これは留学する前から分かっていたことですが、留学を通してこれが一番足りない所であると感じました。交流していく中で、中国の学生は日本語、英語、中国語と少なくとも3ヶ国語は話すことができ、中国の学生の中には、さらにフランス語を勉強している学生もいました。中国人は小学生から英語を勉強しており、話すという訓練をしているためほとんどの人が英語を話すことができます。それに比べて日本人は英語を勉強しているけれど、いざコミュニケーションを取るとなった場合、話すとなると、苦労すると思います。このようなことを肌で感じ、日本という島国の中にいるのではなく、もっと世界にでて話すと言う訓練をし、海外の人とコミュニケーションを取れるようになりたいと感じました。

3.中国留学を通して学んだことを今後どのように生かすか
まず、英語を勉強するということを頑張りたいと思います。勉強するというのは、コミュニケーションを取るということができるようになるということです。そして、中国語や韓国語など、英語プラスαで話せる言語を増やしていきたいと思います。私は将来、JRに就職することが目標です。そのため、グローバル社会である今、会社内や駅などで海外の人とコミュニケーションを取るという機会も増えていくと思います。このようなことを踏まえると、これから英語、中国語などが主流となっていくため、様々な場面で生かせるよう、これから取り組んでいきたいと思います。

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工学部 電気工学科
鬼頭 昂希

 STEP中国のプログラムを志望した理由は、現在の中国の様子を実際に自分の目で見たいと思ったことに始まります。
2年前、中国の様々な家庭に泊まらせて頂く機会がありました。それは、これまで中国に対して抱いていた、「まだ東南アジア諸国のように発展途上の段階である」という印象がどんどん崩れていくようなとてもインパクトのあるものでした。しかし、実際に行って見てみると全く違いました。場所によっては東京の街にいると錯覚するほど発展した都市もあり、経済発展の勢いを強く感じました。経済発展と共に一般市民の生活水準も上がり、日本とほぼ変わらない生活を送っていることが分かりました。
それに加え、IT分野における技術は日本を追い越しているように感じました。実際に多くのITを活用したサービスが生活に浸透しており、世界の中でも最先端を走っていると考えられます。また、教育に関しても日本より優れていると感じました。中国の学生は熾烈な学歴社会の競争を生き残る為に、日本の学生とは比べられない量の勉強をしなければならないため、実際に多くの優秀な学生がいます。彼らは大学入学後も、自分の将来のために勉強の手を緩めることはありません。あまりにも考えていた様子と違っていたので、自分の勝手な想像で作りあげていた印象を、とても恥ずかしく思いました。


この中国に対する印象の大転換から2年が経ち、さらに発展した中国の様子や同年代の中国の学生の大学生活を見てみたいと思い、このSTEP中国のプログラムを志望しました。
今回STEP中国の研修を通じて学んだことが2つあります。
まず1つ目は、笑いのツボが同じだということです。特に中国人は仲間意識が強く感情が豊かでもあります。これは意外と大事なことです。これを知らない人は、勝手に言葉も通じない外国人に対してなぜか分からないけど怖いという印象を持っている人が多いです。
しかし実際には、中国で同年代の学生と10日間近く一緒に生活し、最後のあたりには互いに他愛無い話で盛り上がるようになり、強い信頼関係を築くことができました。また最近の日本人とは違い、全然知らない街中のおじさんやおばさんたちも外国人である我々に対し、優しく対応してくれました。
2つ目は、日本の学生には中国の学生に比べ恵まれた環境があって自由な時間が多いということです。
人によるとは思いますが、日本の学生は多くの人がバイトをしていますが、中国では日本と逆でほとんどの学生はバイトをしていません。なぜなら、中国の学生には自由な時間が日本と比べて少ないからです。中国の学生はその限られた自由な時間の中で授業の予習復習をするので、自分の趣味に使える時間はほとんどありません。また、バイトをしないということは自分が自由に使えるお金も減ることになります。日本の学生はバイトで貯めたお金で友達と遊びに行ったり、長い休みには旅行に出かけたりして様々な経験を積んでいます。
中国の学生はその限られた時間の中でかなりの勉強をしており、勉強への意欲がすばらしいです。過酷な受験戦争を生き残って、さらにあそこまで勉強するのには脱帽します。
この2つのことから中国の学生とは国を超えて良いライバルになれると思います。お互いに学べるところが多くあるからです。同年代の中国の学生があれだけ頑張っているのを見ると、こちらも負けていられないという気持ちになります。
私は今回のSTEPの研修で、経験を自分一人の物だけにしてしまうのはもったいないと考えています。中国に行ったことのない学生の中にはその政治体制やその他さまざまな問題の影響もあり、中国に対してあまり良くないイメージを持っている人がたくさんいます。確かに国と国の間で様々な問題があることは事実ですが、それでも一般市民の生活にまで問題があるわけではありません。
私はそんな中国の実情を知らない人に今回得た知識や経験をもとに、ありのままの中国の様子を伝えることで国際交流の輪を広げることができると思います。
他国のことについて理解を深めれば日本のことについても理解が深めることができます。
私は将来多くの国の本当の姿を知り、より自国への誇りを持って世界の人とともに生活できるようになりたいと考えています。

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