2019年夏STEPプログラム【中国】 レポート②

11月 6th, 2019

皆さん、こんにちは。

前回に引き続き【STEP中国】に参加した学生のレポートをご紹介します。
【フィリピン・シンガポール・中国】3か国のレポートを複数回にわたってご紹介してきましたが、今回が【2019年夏STEPプログラム】レポートの最後の掲載になります。

次回のSTEPプログラムは春休みの実施です!派遣先は台湾・グアムの2コースです。
このレポートを通して、ひとりでも多くの皆さんが【STEPプログラム】へ興味を持っていただき、ステップアップを目指していただければ嬉しいです。

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工学部  電気工学科
下浜 伊織

1.中国志望の理由
 英語の勉強をしていて、「英語の必要性はなくなるのでは?」とふと思うことがある。なぜなら話した言葉を自動的に翻訳してくれるアプリがあるからである。しかし、海外で仕事をするうえで度々翻訳アプリを使うことはできないと思う。私は、英語や中国語のような世界でたくさん話されている言葉を使うような仕事をしたい。そのような理由で中国を志望した。

2.研修を通して学んだこと
 南京理工大学の寮に 7 日間と上海に 2 日間滞在して、中国語が分からないことに苦労した場面が多くあった。買い物に行った際に生活用品の場所が分からなかったため店員に生活用品の場所を聞いた。英語で質問すると、どうやら英語が通じなかったために中国語で話された。私は話されている中国語が全く分からなかった。そこで私は、身振り手振りで伝えたいことを表現してみた。すると万国共通で通じた。伝えたいことは身振り手振りで通じるが自ら知らない人に話しかけることも重要だと思った。中国に来て日本と違うところがたくさんあった。日本人は授業中の発表の時に控えめで発表したがらない人が多いと思う。また、電車の中でも乗った途端に静かになる人が多い。しかし中国での授業では発表を積極的にしたり電車の中では大きい声で話をしたりする人がたくさんだった。もし、伝えたいことがあるのならば表情と身振り手振りの表現とはっきりと話すことが大切だと思った。

 違う国の言葉を話すということは、とても難しいと思う瞬間が多々あった。小学生から勉強してきた英語で、中国の学生に話してみたときのことである。発音やアクセントの少しの違いで全く違う言葉の意味に捉えられてしまい伝えたいことが通じなかった。英語を勉強する際には、speak に重視して勉強しようと思う。
 中国で生活していて凄いと感じたことはお店や自動販売機、そして公園に入園する際にお金が必要だが、全てスマートフォンの pay で QR コードを読み取って支払うのである。自動販売機にお金を入れる場所がないところには非常に驚いた。また、トイレに行く際にはトイレットペーパーがないので普段から持ち歩くべきだと感じた。

3.中国で得た経験を将来どのように活かすか
 この研修を通して英語や中国語を勉強して日常会話ができるくらいになりたいと思った。私は、まだ大学 1 年生でこれから勉強する時間が豊富にあるので英語と中国語を勉強する。3 年生までにペラペラになれると嬉しい。将来は海外で仕事をしたい。海外で人を助けたり役に立ったりするものの研究開発の技術を身に着けたい。海外で働くうえで英語を話すことは当たり前でもう一つ外国語を話すことも重要だと思った。もし、日本や外国で困っている外国人がいたときに言葉を話すことが出来たら助けることは可能かもしれない。言葉を話せることにデメリットはなくメリットしかないので、たくさん覚えていきたい。

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工学部 知能機械工学科
平川 喬之

 私は、INTERやGATEではなくSTEPに行くことを選択しました。なぜならば、私は海外で英語を本格的に勉強するのはなく、その国の現状や経済はどんな発展を遂げているのかを知りたかったからです。今回の留学での私の目標は、中国を好きになること、中国の経済成長を肌で体感し、自己成長につなげること、そして、5人の後輩の成長を後押しすることでした。
 1つ目に、中国と聞くと大抵悪い印象や汚いイメージ、怖いなど、固定概念があると思います。実際私もそうでした。しかし、今の中国は日本よりも発展している国で、経済力もかなりある国になっており、固定概念を覆させられました。特に、8日間を南京で生活しました。南京は、日本とは切っても切れない関係性がある地方であるので、日本人に対して不利益なことをされるのではないか、脅されるのではないかと不安がありました。しかし、現地の学生はとても優しく、とても仲良くしてもらい、今までの中国に対する印象やイメージがかなり変わりました。そして、自然と中国のライフスタイルや食文化、マナーなどにも対応できるようになりました。1つ目の目標である「中国を好きになること」をできたように思えます。

 2つ目に、中国では、すべての商品を購入するときQRコードで決済でした。また、日本で言う原動機付自転車の電気自動車が走っていること、中国に訪れる観光客の多いことにとても驚きました。QRコードで決済があるのは、昔、中国は偽札が流通していたため、防止策として始まったと考えられるし、現代のほとんどの人はスマートフォンを持っていることもあり、財布を持たなくて良くなるとして始まったとも考えられる。しかし、日本は未だ、現金をほとんどの人が扱っており、いろんな会社が簡単に決済できるアプリを開発しているが、臆病な日本人にはなかなか浸透していないのが現実です。また、中国ではクレジットカードが使えるお店がとても少ないのもありQRコード決済が流通しているのではないか、逆に日本ではクレジットカードが普及しているため、クレジットカードで決済を行うので普及しないのかも知れない。これから、日本の経済成長に繋がるモノは、今あるモノをよりよくするのではなく、大きなイノベーションが求められているように感じました。
 3つ目に、今回、2人の3年生と5人の1年生というグループ構成でした。私たち3年生2人は、5人の1年生をどこまで成長できるかを考え、話し合いました。まず、海外に出ることが初めてだったので、飛行機を降りた後の心構えや、不安なことは遠慮なく話すこと、自分から積極的に南京理工大学の学生に話しかけることを初めに伝え、毎日どれほど成長したと思うか、明日はもっと話しかけるように努力できるかなど、マンツーマンでディスカッションし、この留学が価値あるものになれるようにしました。最終日には、彼らは自ら南京理工大学の学生に話しかけに行き、写真を撮っていました。また、また海外に行きたいとも話してくれて、とてもいい経験になり、自己成長できた留学に見えました。そんな彼らを見られてとても嬉しく思えました。
 最後に、この留学で感じたことは、南京理工大学の学生に負けない努力をし、半年後の就職活動で自信を持って英語ができるようになりたいと感じました。将来、英語を使った、英語を使うことがある企業に就けるよう、今まで本気で取り組まなかった英語を、これからは本気で取り組もうと思いました。そして、さらに将来、南京理工大学の学生をビジネスパートナーにし、日本と中国を結ぶような会社を作りたいと思いました。

2019年夏STEPプログラム【中国】 レポート①

10月 28th, 2019

皆さん、こんにちは。

今回より、2回にわたって【STEP中国】に参加した学生のレポートをご紹介します。
中国コースでは、本学協定校の南京理工大学にて日本語学科学生とのワークショップのほか、中国語レッスンや太極拳の体験、またプログラム最後には上海にて市内視察を行いました。

1回目の今日は3名のレポートをご紹介します。

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工学部 電気工学科
大串 直輝

 今回中国への短期留学を志望した理由は、高校生の時に修学旅行でベトナムへ行ったことがあり、そこで今まさに発展している様子を見てもう一度海外に行きたいと思っていたからです。また、一昨年このSTEP中国に参加した先輩から強く勧められ、今回の短期留学に参加しようと思いました。
 実際に中国へ行き、初めに思ったことは、とにかく人が多いということでした。さすが世界人口2位の国だと思いました。また車も日本とは違い、左側通行で運転席も左側にありました。日本は右側通行なので違和感がありました。上海は南京に比べ交通規制が厳しく、南京ではバイクの量が多くクラクションがよく鳴り響いていました。
 南京理工大学へ着いた1日目、現地の日本語学科の学生に大学内を案内してもらった時、軍隊のような格好をした人々が集団行動をしていました。大学に入ったら全員 1 ヶ月間集団行動を行い、男性は髪型も短髪もしくは坊主にしなければならず、「これはとてもきついです。」と学生も話していました。日本でも集団行動は高校などで経験しましたが、それ以上に厳しそうに見えました。その後に南京の夫子廟という所へ連れて行ってもらいました。夫子廟とは儒教の始祖である孔子を祭っている場所で、伝統的な中国の建造物や街並みが再構築され、とても中国らしい雰囲気を感じました。

 2日目と3日目の午前中に中国の武術である Taiji(太極拳)を教えてもらいました。10 個の型を習い、音に合わせてゆっくりと学びました。太極拳は健康にも良いとされ、筋力の向上や柔軟にも効果があるとされています。実際にやってみると、中腰になる姿勢が多くかなり足腰に負担がかかりました。午後には中国の文化を英語で学ぶ授業を受けました。英語を聞いてある程度理解することはできましたが、自分から話すとなると全然言葉が出ずに自分の英語力のなさを実感しました。中国の人は英語もでき、さらに日本語の勉強もして自分との差を非常に感じました。
 驚いたのは中国の教育システムで、午前の授業が終わると午後の授業の開始時間は14時で、みんな昼寝をとってから17時まで授業を受け、休憩を取ってその後22時まで授業があるそうです。日本のように高校生が部活動に力を入れるということは理解し難いことで、スポーツや芸術を生涯の仕事にしようとする少数の人以外は、高校時代は勉強に専念するのが当然とされています。大学に入るまで恋愛も禁止とされ、大学の先生の話では中国人は良い大学に入るために勉強して、大学に入ると高校と比べ規律が少し緩くなるので、将来の人生設計をする人があまりおらず、明確な目標を持つ人が少ないと仰っていました。
 中国と日本の教育システムの違いによって、考え方なども変わってくると感じました。現地の学生と日本と中国の就活や給料の違いを話し合い、日本と似ているところ異なるところがあり、それぞれに良いところもあり、とても勉強になりました。国を超えて一緒にプレゼンテーションをすることができて良かったと思います。

 6日目の午後に中国の歴史博物館に行きました。中国も日本と同じように土器や青銅器など似ているところもありました。中国の歴史は日本よりも古くから発達しており、多くの詩人や油絵などがありました。その歴史の中で一番驚いたのことは、中国は昔から胎児を食べるという文化があり、古代から病気を治すとき自分の悪い箇所と同じ部位を食すと治ると信じられており、日本では考えられないことなのでとても衝撃を受けました。
 7日目の南京観光では、中国の初代臨時大統領の孫文の墓である中山陵という所へ行きました。頂上までは険しい階段が続いており、頂上に登った時に見える景色はとても素晴らしかったです。8日目の上海では、豫園という所へ行きました。豫園とは「愉園」、つまり「楽しい園」という意味があり、四川布政使の役人だった潘允端が父のために作った庭です。その他にも古き中国の建物が並んでおりとても美しかったです。その日の夜には、外灘の夜景を観に行きました。19 時にライトアップされ近未来的な町並みや大都市に圧倒されました。
 私の出身地の長崎は、昔から中国との交流が深く、今回の授業で受けたドラゴンダンスも「長崎くんち」の龍踊りと似ており、また長崎でも有名な角煮まんじゅうも食べる機会があり、私の地元でも目にするものがあってとても親しみやすかったです。
 今回の研修で感じたことは、国によって文化や習慣も異なり、様々な価値観や考え方があることです。それと同時に言葉が通うじたらどれだけ楽しいんだろうとも思いました。中国語を教えてらもらって、実際に単語のみですが言葉が通じるようになったことはとてもうれしかったし、日本で学ぼうとしてもなかなか難しいことなので、他言語を学びたいなら留学することが一番の勉強になると思いました。それは英語の学習にも言えることで、これからの社会では英語は必須とされ自分の武器にもなるので、より英語の勉強をしたいと思うようになりました。
 この研修を通して中国に対する印象も変わり、何事にもどんどん挑戦していきたいと思います。この9日間でお世話になった南京理工大学の皆さん、私達が安全にこの研修を行えるようサポートしてくれた国際連携室の職員の皆さん、HIS の方々、そして何より今回のSTEP中国のメンバーに感謝の気持ちを忘れずに、これからの大学生活を頑張りたいと思います。ありがとうございました。

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情報工学部 情報工学科
内村 大

 私は今まで一度も海外に行ったことがなく、海外に行く一歩を踏み出すことが出来ませんでした。しかし、入学して自分を少しでも変えたいと思い、今回のSTEPプログラムに参加することを決意しました。その中で、中国の学生と積極的に交流したり、文化の違いを知り、中国の学生が将来にどのような夢を持っているのかを知りたいと思いました。
 中国に到着した当日、私は着いて早々、日本との違いにかなり驚かされました。空港は福岡空港の何倍も広く、飛行機が到着口に着くのに時間がかかりました。到着口についても、そこからまた、専用のバスで空港の到着口まで移動しました。雨が降っているのに、飛行機からバスまで傘を差すことができなかったので、全員雨で服が濡れたことを覚えています。その後、ガイドの李さんと合流して専用車に乗って上海駅を目指したのですが、高速道路で周りの車が幅寄せをしてきたり,クラクションを鳴らしたりしてくるので、少し恐怖を感じました。日本に比べて中国の車の運転は少し危険なところが多いと思いました。
 その後、上海から南京まで高速鉄道で向かいました。高速鉄道から初めて中国の街を見ました。中国の街は同じような形や色の建物が多いと思いました。その日は,天気が悪いこともあり全体的に曇っていました。風景は日本と違い、中国の格差社会を感じてしまうところもありました。そんな不安を感じている間に南京に着きました。
 南京理工大学は、敷地がとても広く驚きました。大学の敷地内には、一般の人のアパートや店などもありました。日本の大学とは全く違う雰囲気でした。大学に着くと、日本語学科の2人の学生と会いました。日本語学科の学生はとても優しくてとても安心しました。

 2日目は、日本語学科の3年生と会いました。前日は旅の疲れもあり、あまり話しかけることが出来なかったので、この機会にと思い、積極的に交流をしました。私が話した学生は、広東省出身だと聞きました。広東省は昔から、蛇など日本ではあまり食べる習慣のない物を食べることで有名ですが、最近の若い人はあまり食べないそうです。南京からバスで行くと1日以上かかると聞きました。ちなみに、飛行機だと2時間だそうです。それから、運転免許の話もしました。中国では、歩行者より自動車優先という認識が強いそうです。実際に街を歩いていると、赤信号でも車が突っ込んできて、さらにクラクションを鳴らすようなことを度々見かけました。交通の面で感心したところは、信号機です。中国の信号機の多くは、青信号の時間があと何秒あるのか表示されるので、渡るか渡るのを止めるかを判断しやすかったです。このような点は、日本でも真似するべきだと思います。日本語学科の学生と会話する中で気づいたことは、英会話能力がとても高いことです。文法だけでなく発音まで上手でした。英語学科ではなく、日本語学科なのになぜ全員がここまで英語を話せるのかということに疑問を持ちました。しかし、その答えは帰りの高速鉄道で分かりました。隣に、中国人の子供と母親が座っていました。その母親は、中国語で話した後に同じことを英語で話して子供に覚えさせていました。中国人の若い人が英語を話せる要因の一つに親からの教育もあるのだと思いました。私も、将来的には英語を話せるようになりたいので、常日頃から英語を主体に生活してみることも大切だと思いました。
 中国でも日本と同様にミルクティーがとても人気だと知りました。大学の近くにもミルクティーの店があり、何回も行きました。日本語学科の学生の中にも、将来自分でミルクティーの店を経営したいという学生もいるほど人気でした。学生たちと話をする中で、ITで世界の最先端を行く中国とは別の一面も見えてきました。中国の労働環境は、基本的に残業が多いと知りました。しかし、女性は出産後も仕事を辞めず続けたいという人が多いそうです。
 今回の研修で学んだことは、海外に行くときは準備を徹底的にしておくことです。私は、今回準備不足を感じました。現地ではWI-FIが使えないので、前もって準備しておくべきだったと思います。また、スマートフォンがAndroidなので不便な点も多くありました。他にも、水道水が飲めないので前もって水を多めに買っておくことや、トイレにはトイレットペーパが置いていないところも多いので、常に持ち歩く必要があることを知りました。地下鉄に乗るときや空港に入るときなどは、セキュリティーチェックがあることも知りました。行く前に調べたこと以上に,現地に行ってみて気づくことがたくさんありました。初めて海外に行って、怖かったことや驚いたことなどもたくさんありましたが、一番は日本語学科の皆さんと交流した楽しい思い出が心に残っています。一歩を踏み出して海外に行ってみると、現地の方の優しさやその国の良いところもたくさん見えてきました。私はまた機会があれば、いつでも海外に行ってみたいと思うようになりました。
 今回、中国に行ってみて英語だけでなく、中国語も学びたいと思いました。福工大では3年生から中国語の授業も選択できるので、2年後の選択肢の1つになりました。ITの最先端を行く中国とは、将来いつか関わりを持つ可能性も大いにあると思うので、今回だけで終わらずにこれからも勉強を続けいていきたいと思います。

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工学部 生命環境化学科
黄 達峰

 まず今回のSETPで私が見たこと、出会った人達、これらの経験は私にとっては一生忘れられない出来事です。本当に良い経験をする事が出来ました。
 今回私がSTEPに参加しようと決めたのは、中国の大学と日本の大学はどのように違うか、そして南京や上海は中国の南部にあり、自分の暮らした北部と大きく違いがあるので、自分はこれらのことを体験してみたいと思ったからです。
 私は南京理工大学に着いて最初に思ってことは、とても大きなキャンパスだということでした。それからの6日間の体験の中で、色々な気づきがありました。大学の中には職員の寮や生徒の寮、とても大きな公園もありました。更に⼀番日本の大学と違いがあったのは、キャンパスに広い公道があり、昼間には多くの車が通っていました。夜になると⼀変して車はほとんどなく、とても幻想的な光景でした。メルチャリのようなレンタルサイクルがあり、夜のキャンパスをサイクリングするのがとても気持ちよかったです。もう⼀つ気づいたことは、日本では他県からの生徒はみんなアパートを借りるのがほとんどですが、中国では皆が寮に住んでいました。寮も日本のように個室ではなく⼀室に3~4人の部屋でした。このように4年間も⼀緒に暮らせば生涯の友ができる事が羨ましかったです。日本ではこのような寮は少ないと思いました。
 今回の私たちの南京での案内役をしてくれたのは、南京理工大学の日本語学科の学生たちでした。みんな2年生と3年生で先輩だと思いましたが、中国は学期が始まるのが早く、3年生が⼀つ歳上で2年生は同級生で、とても不思議な感覚でした。みんなとてもフレンドリーですぐに仲良くなることが出来ました。
 最初の授業は南京理工大学の歴史について学びました。そして、宿題は南京の歴史的な動画を製作することでした。その日の午後には、南京の夫子庙という科挙試験の合格者を多く出した事を記念した所に行きました。
 次に、太極拳の授業もありました。高齢の方が多くしているので楽勝と思っていましたが、中腰で4分程すると筋肉痛になりました。でもこれもとても良い経験になりました。
 また、舞龙(ドラゴンダンス)も体験しました。とても広い体育館で行い、獅子舞のような印象でした。現地の学生たちは毎年ドラゴンダンスの大会を開催していると聞きました。
 中国の大学1年生は入学してすぐに、集団行動をさらに厳しくしたような『軍訓』と呼ばれる訓練を受けるそうです。実際に軍服を着て教官が指導している様子も見ました。
 また、今回私がもう一つ良いと思ったのは、大学の食堂の食事が美味しくて安いことです。多くのメニューがあり、自分の故郷の中国北部のメニューもありました。中国での食事は大満足でした。最終日にはカエルも食べました。鶏肉より身が締まった食感でとても美味しかったです。今、日本でタピオカが流行っていますが、中国でも同じく、とても人気でした。日本では一杯800円程度に対し、中国では300円程度で、この6日間たくさん飲みました。
 そして、南京博物館にも行きました。入場料無料であることに驚きました。私は歴史が好きなので見入ってしまいました。楽しい時間でした。
 このSTEP中国は他のコースに比べて一番長い9日間の日程でしたが、気がつくと最終日でした。最終日は孫文の墓に行きましたが、この日はとても暑かったです。さらに墓は山の一番上にあるので、長い階段を登り上がって行きました。頂上に着くと南京を一望できるほど高かったです。綺麗な景色でした。最終日でもあり寂しく感じました。最後はみんなで集合写真を撮り6日間の南京での研修も終わりました。
 上海に行ってみると、まるで東京のようでした。高層ビルがたくさんあり、地下鉄も路線が多く複雑でした。中国ではあまり電車は走っておらず、鉄道のほとんどが地下鉄でした。上海観光では外灘に行きました。いろんな国からたくさんの人が訪れており、全てのビルがライトアップされるととても幻想的でした。しかし混雑して移動が大変でした。2日目の田子坊は東京の竹下通りのような所と聞きました。古い町の中にお店が並んでいて、落ち着くような雰囲気でした。
 この9日間のSTEPは自分の人生にとって有意義な時間でした。私は小学3年生まで中国に住んでいたので、この10年間の変化を身をもって体験することが出来ました。一緒に過ごした方達とも多くのことを話すことが出来ました。また、中国と日本と教育のシステムが異なるので、違った価値観を持つ同年代の学生と話ができたことは私の考え方に多くの変化をもたらしました。彼らとの別れは本当に辛かったです。今後機会があったら必ず行きたいと思っています。
 今回のSTEPプログラムに参加したことは本当に良い経験でした。企画してくださった職員の方々、HISの方々にも感謝しています。ありがとうございました。

2019年夏STEPプログラム【シンガポール】 レポート③

10月 25th, 2019

皆さん、こんにちは。

3回にわたりご紹介した【STEPシンガポール】の学生レポートも今回で最後となります。
次回より【STEP中国】の学生レポートをご紹介します!

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工学部 生命環境学科
鶴嶋 真紅

 私がSTEP(シンガポール)に参加した理由は、高校の時に下水処理に興味を持ったきっかけになったのがシンガポールの水資源への取り組みを書かれた記事で、今回のSTEPでは水処理施設の見学が含まれていたからです。加えて、小さい国ながらも経済成長も遂げた国であったので、とてもシンガポールという国に興味があり、行きたいという気持ちが強かったからです。
 研修に参加して学んだことは、まず1つ目に自分からコミュニケーションを積極的にとる重要性です。今回は、初めて海外へ行く学生を対象にしたプログラムなので周りが日本人、日本語の環境だったので、観光に近く、語学や異文化理解を学ぶには、自分からつたない英語でも良いから話しかけていく姿勢が必要だったと反省しています。B&Sプログラムでは、シンガポール国立大学の学生さんにシンガポールを見学する自由行動の時間があり、学生さんにシンガポールについての説明を聞くだけの受け身の姿勢でいたため、せっかくもっと仲を深めることができたチャンスであったのに逃してしまったという気持ちが強く、少し後悔が残りました。また、私の準備不足もあったと感じました。英語だけでなく、シンガポールについて自分なりの観点で調べて聞くことを用意しておけば良かったです。
 2つ目に、シンガポールの多民族国家としての環境づくりです。シンガポールでは、本当にいろいろな人種の方がいるなと感じました。東京23区ほどの小さい国に、中華系やインド系、アラブ系の街というように、少し地下鉄に揺られれば違う宗教、文化を体感できて、かなり感動しました。それに、学生は、何カ国語かを話せる教育を受け、若い世代は、トライリンガルが当たり前の国で、多民族国家としての特徴も知ることができました。マレーシアにホームステイした際にガイドからマレーシアから30万人の労働者がシンガポールへ働きに行っていると聞き、朝方の出国の際に多くの人が急いで出勤する姿を見ました。それを実際に見ることができたのは、とても新鮮でした。日本でも外国人労働者の問題が出てきているが、日本もシンガポールのようにいろいろな人種との共存を目指すときは、シンガポールを見習う部分が出てくるのではと思いました。

 3つ目に、環境問題への取り組みです。シンガポールのガイドからゴミのポイ捨てや歩きたばこに対して、厳しいペナルティーがあるから気をつけるように何度も注意を促されたのがとても印象的でした。街もとてもきれいに整備されていて、至る所でゴミ箱や清掃員の姿を見ました。それに、自然を感じられる工夫がされているのをとても感じました。建物の中に滝があったり、植物を多く植えられていたり、これ程、ビル群が立ち並んで、建物が建ち並んでいるのに緑に囲まれているような感覚でした。調べてみると、環境政策は省庁だけでなく、経済成長戦略や都市計画を含めた政府一丸による取り組みがされており、環境政策の重点は緑豊かなガーデン・シティから持続可能なサスティナブル・シティへの移行期らいいです。国土の狭いシンガポールだからこそここまで徹底して環境政策の実施ができるのかと思いました。
 4つ目に、水資源の自立の為の取り組みです。シンガポールは街の整備だけでなく、水資源の自立に力をかなり入れていました。シンガポールでは、日本のように山がないため、水資源の豊富な日本と違って、マレーシアから水を輸入しており、国境越えの際に見た巨大な3本の水道管を見ました。その1本は浄水後、無料でマレーシアへと戻しているらしく、資源がある国と技術がある国の支え合いを感じる時もありました。私の元々の目的であったNewaterでは、高度な浄水技術を英語で学ぶことができました。そして、地元の浄水場では見ることができなかった設備でした。3ステップの浄水を行っており、浄水技術の高さを感じることができました。
今回のSTEPではシンガポールでは、まだまだ至る所で開発が進められており、今後のシンガポールの経済成長の雰囲気を感じれた良い経験となりました。

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情報工学部 情報システム工学科
永井 宏尚

・志望理由
 海外研修を行うことで実際に英語を使い海外の人との交流をしたいと思ったからである。今の時代、グローバル化が進み世界各国の人との交流が重宝されている。しかし、今まで外国の人と交流する機会がほぼなかった。STEPは短期海外研修であり初めての海外でも参加しやすく、この経験をこれからの国際交流や海外に行く際に活かせると思い参加した。またこの研修を通して英語のスキルの上達や海外の文化にふれあい、自分の知見や視野を広げることができると思い参加した。
シンガポールは様々な国の文化があり自国とは違う文化を体験するのによく、都市化が進んでおり町並みや技術をみることができると思い選考した。

・研修を通じて学んだこと
 シンガポールでは多くの国文化や宗教が混在していた。最初に感じたのホテルの食事である。ハムやソーセージなどといった食品に鶏肉が使われていた。宗教等の理由により食べられない料理を別の食材で代用して調理されている。このような細かい配慮が至るところで見られたシンガポールでの肉料理は鶏肉が多かった。シンガポールのチキンライスが有名なのもこのような理由があるのかも知れない。またシンガポールにはチャイナタウンやアラブストリートなど文化特有な町並みがいくらか見うけられた。特に今回の研修で印象に残っているはアラブストリートである。香辛料などの匂いに町中が包まれており、町の真ん中にはモスクが建っていた。実際にモスクに入っていく人も見られた。このように宗教、文化が色濃く形をとどめており、中国、インドなどの町並みも再現されていた。他にも日本を含めた海外発祥のお店も数多くあった。

 次にシンガポールでは教育水準が高いと感じられた。町中を歩いていると大型のアパートと見間違えるくらい大きな学校がいくつも見られた。案内をしていただいた現地の大学生に質問をしてみると大学や専門学校だけでなく高校なども同じように存在した。今回私が見学させていただいた大学はとても広く、設備も豊富でとても過ごしやすい環境が整えられていた。とても広く全てを見て回るのにとても時間がかかった。しかし、私が見た施設は全体の半分にも満たないと聞いたときとても驚いた。学校の数も多くそれぞれの学校が大きく、国全体でとても教育に関して意識が高かった。
 マレーシアでのホームステイで海外の食文化や生活を体験した。私が滞在させていただいた先ではとても丁寧にお招きいただき、様々なことを教わった。食事にはカレーが出され、日本のカレーとはまた違った風味で向こうの食べ方で手でつかんで食べるのでとても新鮮な気分だった。手で食べるのは少し難しく、スプーンで食べるという今の文明にありがたみを感じた。家の庭にはマンゴーの木が植えてあったり、鶏が放し飼いされていたりなど日本ではあまり見られない物を見ることができた。他にもマレーシアの伝統的な遊びや楽器、民族衣装なども楽しめ、有意義な体験をできたと考える。
 シンガポールは数年前から日本などの先進国を手本に都市化を進めているということがわかった。シンガポールの政策内容をいくつか学んだが、二つ興味深い内容があった。1つ目は建物の気温上昇予防だ。シンガポールには夏しかなく年中気温が高い。そこで、建物の構造を工夫し色などに気をつけて温度の上昇を防いでいた。2つめは病気を媒介させる蚊の減少だ。私も渡航前は蚊に刺されないようにといろいろ考えていたが実際に行ってみると蚊を一匹も見なかった。ボルバキアという細菌を使い蚊の産卵を止めるという方法で減少したそうだ。シンガポールではこのように様々な問題を解決するのに積極的であることがわかった。

・将来への展望
 今回の研修は初めて海外に渡ったということもあり、「言葉は正しく伝えることができるか」、「日本との違いに馴染めるか」などの不安を抱えていたが、事前研修を含め実際に外国の人たちと交流をしていくにつれ、完璧な英語でなくとも伝えることができることが分かった。しかし、コミュニケーションが上手くとれないところもあったので英語の上達も進めていきたい。海外への未知の不安というものが完全になくなった訳ではないにせよ、これからも海外に行きたいと思った。今回の反省を活かし、これから先もっと多くの国際交流をしていきたい。英語だけでなく相手の国の母国語もいくつか覚えていくだけで、相手とのコンタクトは簡単により強くなると感じた。また、これから行く国について自分なりに調べておけば、違う視点からのアプローチやさらに深く知れると感じた。これから先多くの国の人と交流を積極的に行っていき、もっと様々な考え方や視点を身につけと思う。

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情報工学部 情報システム工学科
阿部 龍一

 私はこのSTEPに参加した理由は、新しいことへの挑戦である。高校でバスケットボールが終わり、仲間 努力 技術など成長を通してたくさんのことを学んだと思えたと同時に、バスケットボール以外に目を向けたことがないと気づいた。自分は目に前にある目標を達成したことに喜ぶだけで、そのことを次にどう活かすか考えることもしなかった。だから、未だに将来に対する計画や目標を具体的に出すことができていない。それでは駄目だと思い新しいことに目を向けようと思った。それがこのSTEPに参加するきっかけになった。事前研修での活動はどうなるか不安が大きかったが、回数を重ねるごとになくなり、次回を楽しみにする程になれたのは、数少ない研修でも丁寧に用意してくれた方々があってからこそと思う。

1日目 初の海外で心躍り出発
 飛行機は修学旅行生のおかげで何かと時間がかかった気がする。だが、それはなにできるほどに楽しめた。緊張しながら、入国審査を通ると、まさかの一言も喋らずに入国、サマンサとのレッスンを役立てる機会がなかった。初めての海外での食事は中国料理だった。さすが中国料理と言ったところか、とても辛かった。少しの量なのにとても辛い、日本での中華料理や辛い料理に慣れていると思っていたが、その比ではなかった。夕食の後は自由行動で買い物をした。と言っても、英語を全く話せない状態で買い物は無謀であった。初めてタピオカミルクティーを買おうとしたら、なんとノーマルのミルクティーが提供され、言葉の壁はかなり高いと感じた。ホテルに戻ると他のメンバーはマーライオンを見に行っているとのことで、私は明日のフィールドワークで見に行くものと思っていた。一緒に買い物に行ったメンバーで急いでマーライオンへ向かった。距離はさほど遠くはなく、すぐに着いたが数分の間しかいられなかった。門限が迫っていたからだ。門限に間に合うよう直前まで粘り、走ってホテルへ戻ったところで1日目を終えた。

2日目 一日かけてフィールドワーク
 シンガポールの大学生が迎えに来てくれた。案内してくれたのはベン。日本語が非常に上手でずっと日本語で会話してしまった。日本語の他にも、中国語も話せる。3カ国語も話せるハイスペックな彼にシンガポール大学、シンガポール記念館、中国系のお寺などに連れて行ってもらった。その後に商店街やショッピングセンターに連れて行ってもらい、お土産を購入しホテルへと戻ってきた。最後まで、日本語で話してしまったが、とても楽しい時間となった。この日の夕食も中華料理であった。自由時間はもう一度、お土産を探しに出掛けた。

3日目 マレーシアでホームステイ
 朝早い時間に出発した。早い時間に出発しなければ混んでしまうそうだ。マレーシアで働くよりシンガポールで働く方が高い給料がもらえるから、朝早くシンガポールに出勤するそうだ。反対車線は車やバイクで渋滞していた。マレーシアに着いてすぐにお城に向かった。マレーシアには王様が十数人存在し、その数だけ、王城があるそうだ。その後に、文化村に行き、民族ダンスや暮らしの様子などを見て回った。民族ダンスは数名参加し、とても楽しかった。たくさんの場所を見学した後に、ホームステイ先のホストファミリー達から歓迎を受け、それぞれのホストファミリー達のところへ向かった。ここからが一番の難関ポイントであった。聞き取ることはできるが、私からホストファミリーへ伝えることが難しい。もし、カタコトの英語で話しても相手に上手く伝えられたか確認ができない状態であった。ホストファミリーは慣れているかも知れないが、私たちはとても不安で仕方がなかった。気疲れしてしまったが、ホストファミリーが積極的に話しかけてくれたおかげで、会話も弾み楽しく過ごせた。昼食と夕食はどちらとも、カレーだった。マレーシアは手で食べるのが習慣らしく、それに倣い私たちも手で食べたがとても食べにくかった。

4日目 最後の活動
 ホストファミリーと朝食を取り、全員集合し、シンガポールに帰国した。その際の入国審査は少し会話をした。名前や滞在日数を聞かれた。シンガポールに戻った私たちは植物園へと向かった。様々な植物を英語で説明され、あまり理解できなかった。植物園で昼食を取り、時間帯から考慮してショッピングセンターを先に行く方が良いと言うことで、ショッピングセンターへ向かった。そこでも、お土産探しやいろんなお店を見てまわった。シンガポールの建物はすべて、縦に長い、上にも下にも長い。シンガポールの国土が狭いため、建物を縦に長くする必要があるそうだ。買い物を終えた私たちは、浄水場に行き、シンガポールにおける浄水の技術や歴史を語ってもらった。英語で解説を聞いたので、ほとんど理解できなかった。その後は最後の夕食のレストランへと向かった。最後はバイキングでモンゴル式の焼き肉もあった。お腹も満たされ空港に到着する時には、もう外は暗かった。すべての手続きを終えて飛行機に乗ったところで、出発遅延の知らせがあり、1時間ほど遅れて出発し4日目が終了した。

5日目 最終日帰国
 日本に到着するのに、予定より2時間も遅れた。出発で1時間、着陸時も1時間遅延した。飛行機の中で長い時間座っておくのはとても疲れる。とてつもない疲労感たまるなか、日本に到着、解散後、家に着くまでとても長く感じた。

 この海外研修を通して学んだこともあるが、感じたことの方がたくさんある。言葉で表現するのが大変なくらいだ。この経験値は就職や将来にとても役に立つと断言できるからこそ、この研修に参加して良かったと思える。

春休み海外プログラム参加者募集中!

10月 15th, 2019

皆さん、こんにちは。
国際連携室では春休み海外プログラムの参加者を募集中です。

プログラムにより申込み締切が異なりますので、ご確認のうえ、たくさんのご応募をお待ちしております。

①STEP ※申込締切:10月31日(木)
<台湾>2020年2月16日(日)~2月22日(土)
<グアム>2020年3月2日(月)~3月7日(土)

②INTER(補助金対象)※申込締切:10月18日(金)
2020年2月14日(金)~3月3日(火)<19日間>

③FLEX(補助金対象)※申込締切:10月18日(金)
2020年2月15日(土)~3月8日(日)<23日間>

④GATE(補助金対象)※申込締切:10月18日(金)
2020年2月16日(日)~2月29日(土)<14日間>

↓ クリックで拡大 ↓

尚、10月9日・10日に海外プログラム説明会を実施しましたが、参加できなかった方、もう少し詳しく説明を聞きたい方、国際連携室にてご説明いたします。
お気軽にα棟2階国際連携室グローバルスチューデントラウンジへお越しください。

2019年夏STEPプログラム【シンガポール】 レポート②

10月 15th, 2019

皆さん、こんにちは。

前回に引き続き、【STEPシンガポール】に参加した3名の学生のレポートをご紹介します。

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情報工学部 情報システム工学科
上杉 真奈香

1)私は異文化交流に興味を持っており、将来は海外文化を取り入れた商品の開発に携わりたいと考えている。しかし、海外渡航経験が一度もなかったので、良い機会だと思いSTEPシンガポールのプログラムに参加した。シンガポールを選択した理由は、インド系、マレー系、中華系など、多くの文化が集約されており、多方面で学べると思ったからだ。また、自分の短所である人見知りとコミュニケーションに対する苦手意識を克服したいと考えていたこともこのプログラムに申し込んだ理由の一つである。

2)今回のプログラムでは、至るところで多文化の面白さを感じることができた。シンガポールの大型ショッピングモールやシンガポール大学の食堂では、中華料理やインド料理など様々な料理が提供されていた。韓国料理や日本料理もあり、異文化を多く取り入れている様子が伺えた。シンガポールにはチャイナタウンやアラブストリートなど、それぞれの独自の文化が発展したエリアが多数ある。宗教施設や出店などでは各々の特色を体験することができた。
マレーシアでは一般家庭でのホームステイを体験した。ビー玉を使った昔ながらのゲームや、家庭料理を体験した。食事では、箸やフォーク等を使わずに手でつかんで食べるため、上手く食べることが困難であった。お互いの家族や文化についても話し、とても楽しい時間を過ごすことができた。

今回目を引いたのは、近未来的な高層ビルと緑の多いシンガポールの街並みだった。都市再開発庁には、近い未来のシンガポールの街並みを再現した模型が展示されていた。また、様々な有名建築家がデザインした建物の模型も飾られており、建築デザインが好きな自分にとって天国のような空間であった。国を挙げての綿密な計画による成果の賜物にとても感動した。また、シンガポールでは水不足問題があり、現在はマレーシアからの購入や雨水の再利用、海水の淡水化で賄っている。2061年までに水の完全自給を目指して、シンガポールでは処理済みの下水をろ過し、飲料水として再利用する『ニューウォーター政策』が進んでいる。

3)今回の留学プログラムで、それぞれの文化の特色や魅力を十分に感じることができた。また、シンガポールの技術や政策から学ぶべきことが多くあると感じた。今後の日本を支えるためのアイデアとして利用できるのではないかと思う。私はこのプログラムで、シンガポール留学のリーダーの一人として活動した。点呼やスケジュール管理、マレーシアでの代表挨拶などを行った。一人一人とのコミュニケーションが重要な役割だと感じた。人前での発言は恥ずかしかったが、リーダーとしての役割はある程度担うことができたと感じた。これらの経験は就職活動だけでなく、社会人になってからも役立つと強く感じた。今後も海外留学プログラムに積極的に参加し、将来は海外での活動も視野に入れて自分の方向性を定めていこうと思う。

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工学部 電気工学科
岡本 竜昇

1.シンガポールの志望理由
私のシンガポールへの留学の志望理由は主に二つある。まず、英語が公用語として話されている国に行くことで、日本ではあまり体験することのできない日常的かつ本格的な英語に触れることができるからである。やはり日本にいては本格的な英語に触れる機会が少ないので、本場に行き実際にその環境に置かれることで自分のレベルを知り、今後何をすべきかを考えることが大切だと思った。
次に、シンガポールには様々な人種・文化が存在しているので、グローバルな視点や価値観の違いを学ぶことができると思ったからである。そして、その過程で海外への興味や関心を得ることができ、それを自分の将来に役立てることができると思った。また、同行する学生や現地の人たちと交流することでより広い人脈も築くことができると思った。

2.研修を通じて学んだこと
この研修を通じて私は様々なことを感じ、学んだ。一番身にしみて感じたことは私自身の英語力の不足である。私は大学ではAdvanced Englishを受講しているのだが、実際に現地の人と英語を「話す」となると、全く通用せず英語力の不足を大いに感じた。だから今の日本での状況に満足せず世界で通用する英語力を身に付けたいと思う。また、そのために日々の学校生活や日常生活で積極的に英語を話していこうと思う。
次に、物事は積極的に行うことの大切さを学んだ。まず、この研修に参加したことにより、学部学科の異なる学生や短期大学の学生と交流を持つことができた。そして、研修先のホストファミリーや現地学生との交流の際に積極的に話すことで、SNSなどで繫がりを持ち続けることができた。また、積極的に話すと相手も積極的に自分のことを話してくれることも学んだ。私は元々めんどくさがりで面倒なことはなるべく避けてきた。しかし、これからは面倒くさいと思ったことに積極的に取り組んでいこうと思った。
そして、今回の研修では様々な文化に触れることができた。その中で色々な社会の在り方、考え方、宗教的な暮らしを身近に感じて、自分の中の先入観や固定概念の在り方を考えることができた。それはこれからの自分の生き方に大きく影響すると思う。
これらのように、今回の研修ではこれからの学生生活や生き方において、とても大切なものを得、学ぶことができた。

3.研修で得た経験を将来どのように活かすか
今回の研修では、英語の面、海外への興味や関心、さまざまな考え方、交流関係など、短い期間だったがかなり多くのものを得ることができた。これらは私のこれからの学生生活や生き方についてのモチベーションの向上に大きく貢献した。英語の面で得たことはこれからの英語学習や今後海外に行った際に活かし、その英語を将来の職にも活かしていきたい。またこの研修で築くことができた人間関係はこれからもっと深め広めるために、そして今回の研修自体は自分を変えたターニングポイントとして今後の人生におおいに活かしていこうと思う。 

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情報工学科部 情報システム工学科
谷口 慧峰

1)本プログラムに参加した志望理由
私が「STEP・シンガポールプログラム」に参加した理由として、近年のシンガポールの産業発展は著しく、またシンガポール大学においては大学ランキングでアジア内1位という快挙を達成しており、教育面でも目を見張るものがあるからだ。シンガポールが建国されて100年も経たないという歴史の中、ここまでの成長が見られるのは異例であり、我々にとっても多く学ぶべきことがあると思う。
そして、本プログラムではシンガポールの高い産業面に対し、デジタルの余り普及していないマレーシアの村に訪れることができデジタルに使用しない新鮮な状況を体験することも魅力に感じたからである。

2)研修を通じて学んだこと
私がこの研修で一番驚いたことは、シンガポールの地下鉄についてである。日本とは大きく違う地下鉄の仕組みに感嘆した。運転手はおらず、すべて機械によって自動で運転している。電車が来る間隔はかなり短く、5分以内には次の電車が訪れる。そのため待つ時間はかなり短く、電車も混んではいない。電車は地下鉄しかないので公道の踏切もない。移動手段の利便性は日本でも取り入れてほしいと思うところが多くあった。

次に私が感銘を受けたのが、シンガポール大学の学生の姿である。大学内の勉強スペースやテラスを見ると、どの学生も自主的に勉強をしており、寝ている学生やゲームで遊んでいる学生は全く見あたらなかった。これほどの学生がいる中でそんな学生が一人もいないということは、本当に学びたいことを学ぶために大学に来ているという意思が伝わった。
そして、マレーシアでは日本との文化の違いを一番大きく感じた。食事は、床に置きスプーンやフォークではなく手で食べるという日本では行わない食事方法に最初は戸惑ったが、面白さもあった。また、ホームスティ先で教わったマレーシアの伝統的な遊びはとても楽しくて日本に帰ってもぜひやってみたいと思った。

3)研修で得た経験を将来どのように活かすか
これからの社会では人間の仕事を代わりに機械が行うことが多くなってくる。シンガポールではその分野での最先端を行っていた。私の学科は機械システムを扱っている。シンガポールの先進的な取組をこれからの大学生活でも参考にすることができると思っている。地下鉄だけでなくシンガポールの技術について他の分野でも多く調べ研究に役立てていきたい。

2019年夏STEPプログラム【シンガポール】レポート①

10月 9th, 2019

皆さん、こんにちは。

今回より、3回にわたって【STEPシンガポール】に参加した学生のレポートをご紹介します。
シンガポールコースでは、学生交流のほか、環境学習施設の見学や陸路で国境を越え、マレーシアでのホームステイを体験しました。

今日は3名のレポートをご紹介します。

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工学部 電気工学科
丸田 優加

1.シンガポールの志望理由
 元々、英語が非常に苦手で、海外旅行などにはかなり消極的でした。しかし、高校の修学旅行でベトナムに行ったとき、日本ではまず感じられないような街並み、空気感などに、驚くとともに感動しました。そのとき、テレビなどで画面越しにその国を知ることはできても、行ってみないと分からないことも多々あるということを実感したため、今回の短期研修に参加し、また違う国の生活を感じてみたいと思いました。
 シンガポールを希望した理由は、極小さい面積の国で、どのような人々がどのように生活をしているのか、かねてより興味があったからです。多民族国家であることや、経済発展の著しい国であることは知っていました。しかし、同じ多民族国家であるアメリカや中国と違い、非常に狭い面積の国の中で、人々がどのように共存し、現在に至るまでの経済発展を成し遂げて生活しているのか、実際にシンガポールに行って見てみたいと考えました。

2.研修を通じて学んだこと
 今回の研修で学んだことは、大きく分けて二つあります。
 一つ目は、様々な国の文化や生活に直接触れることの重要性です。先述した高校の修学旅行の時は、他の国のことも知ってみたい、という好奇心を得るに留まるものでした。しかし、歴史を学ぶことに重点を置いていた修学旅行と違い、今現在のシンガポールやマレーシアの生活を知り、現地の人とより深い交流をしたことで、無意識のうちに「偏見」や「先入観」を持っていたのではないかと気づきました。そして、今まではグローバル社会と呼ばれる今の社会を見て、他の国のことや、そこに住む人々のことを理解している気になっていただけだと思いました。自分が海外へ行かなくても、日本に様々な文化を持った人々が沢山やってくる時代になり、多文化共生が求められつつあります。そんな社会で、どんな場所へ行っても、国籍や民族が異なる人々と対等な関係を築くためには、自ら積極的に、異文化への理解を深めていくことが必要であると考えました。そこで、二度海外へ行ったことだけで満足せず、より多くの国を訪れ、自分には無い価値観や意見を持つ人々と交流し、広い視野を持つことが大切だと感じるに至りました。
 二つ目は、シンガポールの課題解決力の高さです。
 シンガポールは、国土面積の狭さから、様々な課題点があります。例えば、山が無いため水資源が非常に少なく、マレーシアからの輸入に依存しています。そこで、下水をろ過し、純度の高い水にするリサイクル水を作る技術を高めてきました。これによって、水完全自給を目指しているということでした。また、二酸化炭素排出量を抑えるために行われている「グリッド2.0計画」では、太陽光エネルギーなどの自然エネルギーを取り入れ発電や送電などの方法を新しくしたり、省エネの技術開発を進めたりしているそうです。このように、国の課題に真剣に向き合い、常に考え、技術を磨いてきたことが、これほど発展した国へと成長した大きな要因であると考えました。特にエネルギーに関する事柄は電気工学科で学ぶ分野に通じることが多々あるため、シンガポールの前進する姿勢や課題解決力といったものを参考にさせてもらいながら、自分なりに研究をしてみたいと思いました。

3.研修で得た経験を将来どのように活かすか
 英語が苦手なことは今もまだ変わっておらず、出発前はほとんど英語が話せないままであることに大きな不安を抱いていました。しかし、拙い英語であっても、相手と真摯に向き合い、気持ちを伝える努力をすることで、優しく受け止めて理解してくれる人が沢山いることを知ることができました。大学院に進んで学問を続ける場合も、社会に出て仕事に就く場合も、外国の方々と関わる可能性は大いにあると考えられます。その時に、言葉が通じない相手だと思い込んで臆するのではなく、真剣に向き合うことでコミュニケーションを取っていきたいと思います。また、より相手との交流を深め理解し合うために、英語の学習に力を入れる必要性を感じました。

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情報工学部 情報通信工学科
土井 義貴

1)シンガポールの志望理由
 私は、英語が苦手です。しかし、大学生になり色々な人たちとコミュニケーションをとりたいと思い、このSTEPプログラムでの留学を志望しました。
 高校時代、ニュージーランドに留学した友達や修学旅行でシンガポールに行った友達の話を聞くと、「外国人の方が優しく接してくれた」、「マーライオンは意外に小さかった」など、面白いエピソードや体験談などを笑顔で話してくれました。
 私自身、衝撃的なエピソードや面白かったこと、うれしかったことなどは常日頃から家族や友人に話すようにしていて、経験を通して学んだことは思い出にもなるし自分自身の生きる糧にもなると思っています。
 また、最近趣味で写真を撮っていて、国外での撮影に凄く憧れを持っていたということから、私はシンガポールの留学を志望しました。

2)研修を通じて学んだこと
1日目
 パスポートを初日にして紛失しかけたというトラブルがあった。手荷物の管理は自分自身でしっかりしたいと感じ、今回の留学の際ますます気を付けたいと思った。飛行機での機内食の際に、注文が英語ではないといけなかったのでやや戸惑いながらも注文することができた。他の友達は流ちょうに英語で注文できていたのでとても感心した。
 現地では18歳からお酒が飲め、19歳からタバコが吸えるらしい。驚きが隠せなかった。
 初日の夜は、シンガポールの象徴的な観光スポットでもある「マーライオン」を見に行く。夜のマーライオンはとても迫力があり、やはりすごいなと感動した。また、プロジェクションマッピングも行われており、とても心動かされた。         
 現地では、日本時間と比較して一時間遅れが生じている。親とテレビ通話で11時に電話をかけると、向こうでは0時で日付が変わっている。まるで時代の波に取り残されたみたいだった。
 
2日目
 この日はシンガポール国立大学の学生と共に行動する。現地の学生は想像以上に日本語が流暢で、さすがアジアのトップの大学だなと思った。前日全然寝れなかったこともあり、うとうとしながら電車で移動していると、電車の冷房から水滴が落ちてくる。そして起きる。
 シンガポールシティにて、建造物や歴史について学ぶ。現地の教育現場では子どもたちにiPadを持たせて学んでいた。とても進んでいた。その後、チャイナタウンやアラブストリートを観光する。夜には男3人でシンガポールの街並みを観光する。ガーデンバイザベイという観光名所に行く。とても良い写真が撮れた。

3日目
 マレーシアでのホームステイの前に、ホテル出発前にレストランに手提げを忘れたことに気づく。入国の際、パスポートがいる。でもパスポートをいつも所定の場所に入れていたので、手提げを置き忘れたことに気づけた。初日の経験が今とても役立った。
 モスクを見学する。中には入れなかったが、雨の中集合写真を撮る。そしてバスに戻り、マレーシアの伝統文化を学ぶ。壇上に上がって棒を足でリズムよくよけるゲームをする。村の歓迎式。マレー語だから何を言っているかがわからなかった。ホームステイ先で昼飯を食べるが、右手で食べる伝統の食事方法。また、伝統的な遊びをした。現地では、隣の民家が女子のホームステイ先だったりと、親戚であった。おなか一杯になるまでご飯を食べた。ファミリーはほとんど母国語のマレー語をしゃべるので、なかなか意思疎通が難しかった。なので、携帯に入っている自分の家族の写真を使うなどして、ジェスチャーや簡単な英語で意思疎通を図った。寝る前に民族衣装を着る。

4日目
 お世話になったホームステイ先のファミリーに感謝しながら、マレーシアを後にする。ベジウッド・ハリーズやシンガポール・ニューウォーターを観光する。やはり、この研修で学んだことといえば「言葉が通じない時、どうコミュニケーションを取るか」と、「日本にはない文化や風習、そしてマナー」の大きく分けて二つに分けられるだろう。また、団体行動の大切さや荷物の管理については今後も継続して続けていきたい。

3)研修で得た経験を将来どのように活かすか
 就職の際に短期留学をしたことで話せるのと、自分の経験を語れると思う。また、言葉が通じない未知の体験は、自分自身にかなりの経験を与えたと思う。これを機に、また海外に出向いて語学留学も検討したいと感じた。

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工学部 電気工学科
紫垣 新奈

 私は中学生のとき、親戚の結婚式でハワイに行きました。当時の私は英語が好きで英会話教室に通っていたこともあり、現地の人とある程度コミュニケーションがとれる自信がありました。しかし、いざ会話をしようとすると文法や単語を気にして全く話すことができませんでした。昔から海外のドラマや映画が好きで、海外で活躍することに対して強い憧れがありました。海外の人との交流で自らの英語力・コミュニケーション力を磨き、異文化を理解することで今後の自分の進路に活かせる知識を身につけたいと考え、STEPプログラムに申し込みました。また、アジア圏の国に一度も行ったことがないことからシンガポールを選択しました。同じアジアから見た日本の姿に興味を持ち、より身近に異文化を感じることができるホームステイにも魅力を感じました。だから私はシンガポールコースを選択しました。
 シンガポールは多国籍国家なので、食事や買い物に行くと英語以外にも中国語が聞こえることが新鮮でした。日本と違ってほとんどの人が二か国語を話すことができる印象がありました。今回私が一番驚いたのは、キャッシュレス化です。シンガポール国立大学の学食では現金が一切使えず、キャッシュレスのみでした。日本ではまだキャッシュレス化はあまり浸透していませんが、シンガポールでは大学内でキャッシュレス化が進んでいることに驚きました。また、ボリウッドベジーズでは日本でもなじみのあるバナナやアロエ、初めて見るスターフルーツなど実際に生っているのを見ることができました。農園内の道の所々には“Ants crossing”と書かれたトンネルがあり、アリが道を横断している様子も見ることができました。この農園では毎年環境について目標を掲げていて、食堂の壁には目標の成果や歴史を知ることができる掲示物がありました。農作物以外にごみの分別活動にも取り組んでいて、日本の分別技術は素晴らしいと聞きました。
 次に、マレーシアでは人生で初めてのホームステイを経験しました。不安な気持ちでいっぱいの中、ホストファミリーは親切に温かく迎え入れてくれました。ホームステイ先での最初の食事は手作りのカレーでした。ホストマザーから勧められて手で食べてみましたが、上手く挟んで口まで持っていくことは難しく、途中で断念してスプーンで食べました。その後、他の研修メンバーのホストファミリーと一緒にメンバーが遊びに来て、マレーシアの伝統的な遊び「チョンカ」やUNOをしました。「チョンカ」は戦略系のゲームで、かなり頭を使うゲームでした。他にも「カロム」といったビリヤードに類似したゲームもしました。また、メンバーとホストファミリーで人狼ゲームをしました。最初はお互い言語が違うからゲームができるか不安でしたが、実際やってみると意外にも盛り上がって楽しかったです。おやつを食べた後は、庭に出てココナッツをとってもらいその場でみんなと飲んでみました。その時ホストファミリーともメンバーとも仲が深まったなと思いました。夜は民族衣装を着せてもらいました。とても華やかで綺麗な柄で、意外にも似合っていてホストマザーから“Cantik(かわいい)”と褒められたことは嬉しかったです。その後は、日本の学校の話や家族の話をしました。ホストマザーもホストファザーも双子で、私自身も双子なのでとても話が盛り上がりました。また、ホストブラザーがテコンドーを習っていたので少しだけ一緒にやってみました。ホストファミリーとたくさんの共通点を見つけてからは、積極的にコミュニケーションを取ることができました。翌朝、たった一日の滞在でしたが、別れを惜しんで涙を流すホストマザーの姿に寂しさを覚えました。不安でいっぱいだった初めてのホームステイはかけがえのない経験になったと思います。ただ一つ不便に感じたなと思ったことはトイレとシャワーです。流し方も水圧も日本とは全く違い、今までの生活の便利さを感じることができました。

 私はまだ具体的に将来どのようなことがしたいか決めていませんが、今回の経験を通して海外から日本のこんなところが凄いと思われるようなことに携わることができたらいいなと思いました。英語力に関しては文法を気にせず、ほとんど単語だけで話していましたが、前回よりもコミュニケーションは取れていたと思います。シンガポールは多国籍な国なだけあって観光地も様々でした。まだ行ってみたいところや食べたいものがあるので今度は旅行で訪れたいなと思います。そのためにもさらに英語力を磨いていきたいと思います。

2019年夏STEPプログラム【フィリピン】レポート第3弾

10月 3rd, 2019

皆さん、こんにちは。

今回も前回に引き続き、学部・短大1年生推奨プログラム【STEP】フィリピンコースに参加した3名の学生のレポートをご紹介します。
3回にわたってご紹介したフィリピンコース参加の学生レポートも今回が最後の掲載になります。

次回より、【STEPシンガポール】へ参加した学生のレポートをご紹介します。どうぞお楽しみに。

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情報工学部 情報システム工学科
前川 恭輝

 今回STEP(フィリピン)プログラムに参加し、とても良い経験をすることが出来ました。
 私は、通っていた保育園の教育方針もあり、3才の頃より英語を学び、その後も英語教室に通い、中学生からは学校での英語学習と、今まで継続して英語に触れてきました。しかし、保育園の頃より英語に触れてきた割にはなかなか英語を話すことが出来ず、中学生の頃ニュージーランド出身のネイティブティーチャーに『どうしたら英語を話せるようになりますか?』と質問をしたところ『ペラペラに話せるようになるには、英語圏の国に留学、それも1年以上行くのが良いよ。これはあくまでも先生の考えだけど、日本で文法とかを必死に勉強すれば話せるようになるかもしれないけど、留学するより質は落ちるし時間もかかる。先生としてはあまりお勧めしないよ』と答えてくれました。私はその言葉を聞き、いつか海外留学をしたいと長年思っていました。そうしたところ、入学後、福岡工業大学には『海外留学プログラム』というのがある事を知り、短期間ではありますが是非参加したいと思いました。そこで、どのコースに参加するか研修内容を確認したところ、フィリピンのプログラムには『ボランティア活動』がある事を知り、中学生までボーイスカウト活動をしていた事もあって、フィリピンコースへの参加を決意しました。
 私は、今回のSTEP(フィリピン)において、いくつかの事を学びました。
 1つ目は、言葉の壁はとても高く、言葉が通じないだけで相手とのコミュニケーションが上手く成立しない、あるいは成立しにくいという事を実際に肌で感じました。サン・ホセ大学にて、学生と交流をした際、サン・ホセ大学の学生は英語を流暢に話したり聞き取れていたのですが、私は思った以上に話したり聞いたりする事が出来ませんでした。フィリピンに行く前は、『自分は英検2級を取得しているので、ある程度は出来るだろう』と思っていたのですが、実際行って現地の大学生と接してみると、英語を聞き取る事も難しく、また私がやっと理解して返答しようとしても、今度は思った言葉が上手く英語に変換できなくてとても苦労しました。それに加え、フィリピンのセブ島ではタガログ語という言葉が使われており、サン・ホセ大学の学生達は私たちが分かりやすいようにと、ゆっくり、簡単な単語を使って話をしてくれましたが、一般のお店等では現地のタガログ語という正直全く理解できない言葉で、その上、早口で話しかけられたので本当に意味が分かりませんでした。以上の事より、改めて言葉が通じるという事は素晴らしく、コミュニケーションをとる上でとても重要な因子である事を学びました。
 2つ目は、日本が安心安全で、そして綺麗でいかに恵まれているかという事です。フィリピンのセブ島滞在2日目にセブ島観光をしましたが、日本とは色々と違うところがありました。日本と比べると、治安の悪さや道路等の整備など挙げられますが、特に違うと感じたところは、スラム街や物乞いの人々の存在です。日本にはない光景でした。セブ島内はマイクロバスでの移動でしたが、バスから降りる際、行く先々で小さい子供や母親らしき人たちが近づいて来て物乞いをしました。日本では、憲法で必要最低限度の生活を営む権利が定められていますので、基本このような事はありませんが、国によって大きく違ってくる事を肌で感じました。
 最後に、今回のSTEP(フィリピン)プログラムに参加をして一番思った事は、英語の勉強に励みたいということです。さらに、国によって文化などが異なるということも知ることができましたが、もっといろんな国に行ってみて知識を深め、色々な考え方ができるような人間になりたいと思いました。
 初めての海外留学でとても緊張しましたが、仲間との事前研究もとても楽しく充実した7日間でした。また次回のSTEPプログラムに参加したいと本当に思いました。

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社会環境学部 社会環境学科
藤野 朱里

1)フィリピンの志願理由
 私は、日本とは異なる生活、習慣、食事、環境などから異文化を感じながら、英語を日常的に使用する国で生きた英語を学びたいと思い、このプログラムに参加しました。フィリピンは世界で3番目に英語を話す人口の多い国であり、さらに日本から最も近い英語圏であり、人口は増加傾向にあり、経済も著しく成長している国でもあるので、他の国と比べ、フィリピンで英語を学ぶことは、学習面だけでなく社会的な面においても大変価値あるものだと思い、フィリピンへのプログラムに参加しました。

2)研修を通じて学んだこと
8/28
 飛行機でフィリピンに行きました。現地に着くととても陽気なガイドのマリンが待っていて、そのままホテルに直行しましたが、部屋も広く、プールやマッサージもあり、すぐ近くには大きなショッピングモールもあり、とても良いホテルでした。明日からの活動がとても楽しみです。
8/29
  マリンのガイドのもとサンペドロ要塞やマゼランクロス、サントニーニョ協会、スラム街へ行きました。サンペドロ要塞ではフィリピン人の観光客と仲良くなったり、スラム街はよくニュースで見る光景そのもので、学科の授業で習った貧困問題の深刻さを実際に感じました。


8/30
 サンホセ大学の学生との交流をしました。言語が違うので、聞き取れるのか、会話が成立しなかったらどうしようと不安は多々ありましたが、交流したサンホセ大学の学生と年齢が近いこともあり、お互いの趣味の話や化粧品の話で盛り上がり、言語の壁というものはわたしたちが身構え過ぎているだけで、そこまで大きな壁ではないのだと学びました。

8/31
 カオハガン島へ行きました。カオハガン島は電気や水道はなく、雨水を貯めて生活していますが、濁りのない綺麗な海に囲まれており自然豊かで大変美しい島です。電気が使えない生活は想像がつかなかったけれど、スマートフォンの存在を忘れる程、海水浴やシュノーケルなど島の生活を楽しんでいました。
9/1
 カオハガン島の高校生たちとバスケットボールやバレーを通じて交流しました。島の高校生の運動神経は素晴らしく、バレーのスパイクは誰も止められず、生まれて初めてバスケのダンクシュートを実際に目にしました。島の住民はみんな優しく、すぐに打ち解け、島での生活はとても楽しかったです。
9/2
 今日は自由行動だったので、ジェルネイルサロンとカフェに行き、空港へ行く前にレストランに行きました。レストランではショーに参加させてもらい、フィリピンの民謡であるバンブーダンスを体験しました。2本の竹の動きに合わせてステップを踏むのは難しいですが、楽しかったです。

3)研修で得た経験を将来どのように活かすか
 フィリピンには日本とは異なる生活や食事、習慣があり、フィリピンでの約1週間の生活の中でそれらを実際に感じることができました。また、サンホセ大学やカオハガン島での生活において、フィリピンに住む人々と交流することができました。これらの経験はここで思い出として留めるのではなく、これからは海外に積極的に目を向け、在学中は今回のSTEPプログラムのような良い機会があればまた参加したいと思います。

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社会環境学部 社会環境学科
矢野 颯汰郎

1.フィリピンの志望理由
 私は将来、英語を話せるようになりたいと思っている。
 私は高校2年生の夏休に初めて海外研修に参加し、ベトナムに行った。初めての海外で、それまで海外の事を全く知らなかった私には何もかもが衝撃だったのを覚えている。現地の学生と触れ合った時、友達は流暢な英語で会話をしていた。しかし私は英語が話せずに、とても悔しい思いをした。その時、私は英語が話せるようになりたいという気持ちが強くなった。
 それから福岡工業大学に入学し、このSTEPを見つけた。研修目的に挙げられている「現地の人々とのコミュニケーションツールとしての英語の必要性を理解できる。」という文言を見て、私はこのSTEPに絶対に参加したいと思った。滞在中は得られた体験や知識をどんどん吸収し、それらを将来どのように生かせるのかを考えながら過ごし、将来の糧にしたい。

2.研修を通じて学んだこと
 この研修では本当に多くのことを学ぶことができた。フィリピンの気候、人々の雰囲気、大学の様子、職場の環境などあらゆる面で発見があった。日本と似ているところもあれば、まったく違うところものあり、国が変わればここまで違うのだということを毎分毎秒感じていた。初めこそ不安があり、日本と比較してしまっていたが、次第に不安は好奇心へと変わり、いつしか「これがフィリピンなのだ」とありのままに受け入れるようになった。このことで特に食事、生活について、先入観にとらわれずにフィリピンを見ることができてとてもよかった。今後は研修で得た経験を生かして、将来に向けて頑張っていきたい。
 この研修で良かった点は、フィリピンについて理解が深まったことだけではなく、多くの人々と関われたことだと思う。海外研修に参加した19人のメンバーと知り合うことができ、仲を深められたことはもちろんのこと、旅行するだけでは絶対に知り合うことのできない現地の大学生と交流できたことは、私にとって一生ものの宝になった。実際、今もSNSを利用して研修の仲間、現地の大学生とメッセージのやり取りをして交流している。このつながりはこれからも大事にしていき、ぜひまた会って話がしたい。
 最後に、このような素晴らしい経験を支えてくださった関係者の方に心からお礼を言いたいと思う。海外研修を企画・運営してくださった福岡工業大学の先生方、ツアーを支えてくださったガイドの方、海外研修に行かせてくれた家族、本当にありがとうございました。

3.研修で得た経験を将来どのように活かすか
 私は研修を得て将来、大学生向けの海外研修を企画する側になりたいと思った。なぜなら、自分だけではなく他の多くの人にもこのような経験をしてほしいからである。大学生の夏休みは自分のやりたいことに挑戦できる期間である。少しでも海外に興味がある人は、勇気を振り絞って海外に行ってほしい。最初は日本との文化の違いに戸惑うこともあるかもしれないが、最後には新しい環境で多くのことを学べて、必ず行って良かったと思えるだろう。これからも多くの海外に行き、たくさんの価値観を学びながらより良い人生にしていきたい。

【学部生・短大生対象】春季海外プログラム説明会を開催します!

10月 1st, 2019

皆さん、こんにちは。
春季海外プログラム説明会開催のお知らせです。

国際連携室ではみなさんの成長に応じてステップアップできる海外プログラムを実施しています。海外が初めての方も、次のステップを目指す方も、春休みにチャレンジしてみませんか。
事前申し込み不要・途中入退室可能です。ぜひお気軽にご参加ください!

◆日時:10月9日(水)・10月10日(木)16:30~18:00

◆場所:C棟1階グループ学習室

↓ クリックで拡大 ↓

※当日ご説明するプログラムについては、国際連携室情報サイトにも掲載しています。
国際連携室情報サイト

2019年夏STEPプログラム【フィリピン】レポート第2弾

9月 27th, 2019

皆さん、こんにちは。

本日も前回に引き続き、学部・短大1年生推奨プログラム【STEP】フィリピンコースに参加した3名の学生のレポートをご紹介します。

同世代の現地学生との交流、持続可能な生活・豊かさを考えるカオハガン島での滞在を通して、学生はそれぞれに「気づき」を得たようです。

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情報工学部 システムマネジメント学科
市原 奏汰

 私がこの度のフィリピン研修への参加を志望した理由は主に2つあります。
 1つ目は英語を基とする語学力の向上のためです。実際フィリピンでは公用語として英語を話す人がほとんどでした。日本では英語の授業くらいでしか英語を話す機会がなく、日常的に英語を使わないといけない状況というものはありません。しかし、フィリピンでは日本語を話してももちろん通じるわけもなく、自分の英語力と身振り手振りのみで相手に情報を伝えなければなりませんでした。現地で交流したサンホセ大学の学生から聞いたのですが、フィリピンでは小学生の頃から英語を学習し始めるそうで、小さい頃から日常的な会話は英語で行えるそうです。私はこのとき改めて、英語習得の重要性について実感しました。世界共通語は他のどれでもなく英語であり、海外に出れば母国語は極めて無力であるということです。物を買う、道を尋ねる、礼を言うくらいであれば、言葉が分からなくてもある程度伝わると思いますが、言葉にしなければ伝わらないことの方が多いです。実際にあった例で言うと、宿泊先のホテルでコンセントが壊れていたので、フロントにその旨を伝えに行った時です。「コンセントが片方壊れて使えないので修理をしてほしい」というのは言葉で伝えなければ分かりません。果たして「コンセント」は日本語のままで伝わるのか?ただ壊れていることを伝えるだけでいいのだろうか?まずそれが分かりませんでした。英語しか使えないという状況が初めての経験でした。その結果、コンセントの修理をしてもらうことはできたのですが、かなり説明に時間がかかりました。「自分が英語を使えれば問題なく事が済んだのに。」、そう考えると本当に自分の英語力はまだまだだと痛感しました。これを踏まえて、益々英語力を磨いてからもう一度海外に行きたいと心から思いました。今回は会話の際に単語のみしか伝えることができませんでしたが、主述があるしっかりとした文章を伝えられるようにしたいです。また会話の中で1つ1つの呼びかけに適切な返事を返したいと思います。返事のない一方的な会話だと、相手にも「自分の言っていることが伝わっているのか」という不信感を与えてしまうので、こまめにリアクションを心がけたいです。そして表情を明るくすること。常に笑顔で話すことで相手との間に信頼関係が生まれ、緊張感のないより良いコミュニケーションをとることができると考えます。しかし、終始笑っているのはかえって不自然なので、喜怒哀楽の表情をしっかりと使い分けること。話すスピードや声のボリュームにも緩急を持たせたいです。以上の点を改善して、次に海外に行く時はよりレベルアップした英語を使えるようにしたいです。
 2つ目は、幸せとは何かについて考えることです。この度の研修の大きな目的としても掲げられていたものです。私にとって幸せとは、美味しい物を食べる、学校に行く、欲しい物を買うといったことです。これらのことは普通に生活していると当たり前のことです。日本で生活していれば誰もがそう感じると思います。しかし、フィリピンでは違います。フィリピンには、その日の食にたどり着けるかも分からない人がいます。学校に行くのは簡単でしょうか。フィリピンでは高い授業料が払えず、物心ついた時からゴミ集積場で働き、家計を支える人がいます。お金を稼げば欲しい物を買えるでしょうか。フィリピンには職に就けず、物乞いをして暮らしている人がいます。日本では普通ないような光景がフィリピンにはありました。自分には何ができるか、なんて考えられないほど大きな衝撃でした。もちろん、観光で来たようなただの外国人にどうにかできるような問題ではないことも分かりました。ただ1つ、「自分の生活を振り返ることだけはできるかもしれない。」、そう思いました。
 今回の研修では、カオハガン島という小さな島に1泊だけ滞在しました。そこでは、「電気や機械に頼らない生活」を体験することができました。私たち日本人は、何をするにも電気や機械がなければならないような生活をしています。しかし、現地の人たちは漁や農業を自分たちの手で行い、生活用水も雨水を利用するといった原始的な方法で暮らしていました。最初は、舗装されていない道で足が疲れたり、暑い中エアコンがなくて困ったり、夜道に街灯がなくて暗かったりとたくさんの不便を感じました。スマートフォンを開いてもインターネットに繋がらない。本当に当たり前だったことがそうではなくなると、少し落ち着かない気分になりました。それと同時に、日本という国で自分がどれだけ機械に依存し、満足な生活を送っているのかを実感し、少し恐ろしく感じました。2日間生活してみると、やはり満足な生活ではありませんでしたが、とても充実して楽しい生活だったと感じました。スマートフォンなんてなくても、現地の子供たちとバレーボールをする、綺麗な海を見る、犬と遊ぶ、手作りの食事を取って、その後はすぐに寝床について寝る。そんな何気ないことでも、日本での暮らしより何倍も充実感を味わえました。お金やスマートフォンがなくても、十分幸せでした。最後帰り際には、みんな「ずっとここにいたいな」と口々に言っていました。毎日スマートフォンばかり見ている自分と、機械に依存した日本に嫌気がさし、いつしか本当の幸せを見失っていたような気がしました。資源やお金を無駄遣いしていないか?機械に頼りすぎて楽をして生きていないか?今欲しくて買おうとしているそれは本当に必要か?そんなことを考えながら帰国しました。
 自分の生活を変えることは今すぐにでもできることではないし、簡単なことではないけれど、今満足な生活ができることや、当たり前のことに感謝したり幸せを感じたりするのがどれだけ尊いことかを考えながら生きていきたいと思いました。そして、たった2日間という短い間で感じた今までとは全く違うそこでの生活と幸せの形を、たくさんの人たちに共有していきたいです。

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情報工学部 情報通信工学科
松隈 佑哉

1) フィリピンの志望理由
 海外での仕事に興味があり、現地に行き、聞く力や話す力などの能力を伸ばしたいと思ったからです。そして、研修日程の中にカオハガン島へ行き、「豊かさ」とは何かについて考える機会があります。カオハガン島は、近代的なものや、インフラは整っていません。そういった日本とは違う生活に触れてみて、普段感じられないものを感じてみたいと思ったからです。そのほかにも、経済状況、文化、歴史に触れる中で自国との相違点などに考えを巡らせ、今より一層世界の視野を広げたいと思っていたからです。

2) 研修を通じて学んだこと
 私は、この研修を通じて日本との文化の違い、現地の人の人間性、社会の現実、自然の豊かさを学ぶことができました。
 1.日本との文化の違い
  フィリピンはほとんどがキリスト教信者でした。生活の様式は大トイレでトイレットペーパーは流さずに、隣に置いてあるゴミ箱に捨てなければいけませんでした。そして、空港で見たトイレは、便座がなくて驚きました。場所によって便座のあるところ、ないところがあることを知りました。フィリピンの人たちの平均月収は日本円で3万円ほどだと言っていました。日本の平均月収とは17万円も差がありました。

 2.現地の人の人間性
  フィリピンの人たちはとてもフレンドリーでいろいろなことを共有してくれました。私がカオハガン島に行った際に、バスケットコートの横を通ったらバスケの試合に誘われました。その時私は初対面にも関わらず、とても積極的にコミュニケーションをとれる人間性に感動しました。

 3.社会の現実
  フィリピンの街で、小さい子供がぼろぼろの服を着て靴も履いておらず、お金をねだりに自分たちのところに来ました。そういった子供や大人が泊まったホテルの周りだけでなくいたるところにいました。全員がしっかりとした職に就き、安定した収入を得るということが当たり前の世界ではないんだなと体感することができました。

 4.自然の豊かさ
  フィリピンのカオハガン島では水道管や電線は通っておらず、自分たちで発電機を使って発電したり、雨水を溜めてその水でシャワーを浴びたり洗い物をしたりする生活を送っていました。そこではショッピングモールやコンビニなどは一切ありません。しかし、海やバスケットコートやバレーコートがありました。日本から見ると何もないように思えますが、自然がとても豊かで素晴らしかったです。

3)研修で得た経験を将来どのように活かすか
 これから先、海外の方の文化や考えをしっかりと理解していくように心がけようと思う。

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工学部 生命環境化学科
野中 直也

 まず、フィリピンの志願理由は三つある。一つ目は、初めて海外に行くので、サポートがたくさんあるこのプログラムが自分に最適だと思ったからである。二つ目は、日本の生活しか知らないので、このプログラムで今まで触れたことのない文化に触れて自分の知らない世界について詳しく知り、日本と海外との違いを知り広い視野を持つことができると思うからである。三つ目は、今は語学力に自信はないけれど、このプログラムで異文化などたくさんのことを学び、大学卒業までに外国人とスムーズに会話できるようになりたいと思い、そのためにまずこのプログラムに参加することが第一歩だと思ったからである。
 次に、研修を通してたくさんのことを学んだ。まず初日は、フィリピンの歴史的な場所に行ってフィリピンの歴史を知ることができ、スペインに昔支配されていたことなど様々なことが学べたのでとても良い経験ができたと思う。そしてその日の午後にスラム街とごみ集積場に行き、最初はごみの多さなどに驚いたが、セブの問題点や貧富の差が激しいことを知ることができたので勉強になったと思う。
 2日目は、サンホセ大学の学生との交流があり、最初は英語があまり話せないためとても不安だったが、学生はとても優しく理解していないように見えるとゆっくり話してくれ、フレンドリーでとても話しやすかった。昼食の時は、ジョリビーを食べながら日本のアニメの話やフィリピンや日本のおすすめの場所などを楽しく話した。この時、自分の英語力が全然足りないことを実感することができたので、これからもっと英語力が必要だと思った。
 3日目は、カオハガン島に行ってシュノーケリングと磯めぐりをして、綺麗な風景と自然を感じてきた。シュノーケリングでは、最初は波が強くて上手く呼吸をすることができなかったが、慣れてくると段々と泳げるようになり、綺麗な魚やサンゴを見ることができた。今回シュノーケリングした時は曇りだったので、晴れた日にまたフィリピンに行ってみたいと思った。磯めぐりでは、潮が引いた時に島民の人と一緒にウニを取りに行って貴重な体験ができた。シュノーケリングと磯めぐりとの間に待ち時間があり、海に入ることができた。そこでフィリピンらしい綺麗な海の写真が何枚も撮れたので良かった。夕方になると、夕日が綺麗でとても安らぎを感じ、都会のような騒がしさがないので、椅子に座っていると気持ちが良く、眠ってしまいそうだった。
 4日目はカオハガン島に住んでいる日本人の話を聞いて、その後島の子供たちとバレーボールをして遊んだ。カオハガン島の子供たちと遊んでいく中で、とてもフレンドリーですぐ友達になれたのでとても楽しく一日を過ごすことができた。そして、仲良くなった島の高校生とインスタを交換した。そしてその高校生と英語でやり取りすることで少しでも英語が上達できれば良いと思う。
 5日目は自由研修だった。自由研修ではショッピングモールに行ってたくさんのお土産を買うことができた。自由研修ではあまり予定を立てていなかったため時間が余ってしまい、もう少し予定を立てて行くべきだったと思った。
 このフィリピン研修で英語の勉強が全然足りてないことを実感したので、これからもっと重点的に勉強していきたいと思う。
 最後に、今回の研修で得た経験で英語力が足りていないことや海外の文化に初めて触れて感じたことを、将来海外に行くときやこれから国際化が進み日本にいても英語を使うことが出てくることがあると思うので対応できるようにしっかり勉強したいと思う。

2019年夏STEPプログラム【フィリピン】レポート第1弾

9月 26th, 2019

皆さん、こんにちは。

本日より、学部・短大1年生推奨プログラム【STEP】に参加した学生のレポートを数日にわたりご紹介していきます。

このプログラムは現地学生との交流を通じて、価値観の違いや重なりを経験し、異文化理解と多文化共生について学ぶプログラムです。参加学生は事前研修および英語レッスンを経て、この夏は【フィリピン・シンガポール・中国】に計43名を派遣しました。

今回は第1弾として、STEPフィリピンへ参加した3名のレポートをご紹介します。

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工学部 生命環境学科
鶴 裕功

 私がSTEPプログラムフィリピンコースを志望した理由は、研修内容のカオハガン島での学びに興味があったこと、また1年前期に履修した異文化理解の授業を通して海外の歴史や食文化に興味を持ち、その文化に触れてみたいと考えたからです。現在私は、下宿をしているのですが、そこには日本語を学ぶために来日しているたくさんの外国人がいます。韓国や中国などのアジア系の人やドイツやフランスなどのヨーロッパ系の人など、様々な人種の人たちがいます。しかし、みんな人種を問わず、いつも英語や日本語で楽しそうに会話をしています。そのようなとてもフレンドリーな環境で生活してみたいと思ったことも理由の一つです。
 研修を通じて学んだことは、三つあります。一つ目は、仲間と協力することの大切さです。研修初日の飛行機に搭乗する前に一人が行方不明になったときに、メンバーのみんなで連絡を取り合って合流することができたからです。一人がいなくなったとき、いち早く気づいた人、電話をかけた人など、それぞれ役割分担をすることができたのでトラブルを回避することができたと思います。
 二つ目は、コミュニケーションを取ることの大切さです。言葉の通じない外国の人に自分の思っていることを伝えるためには、ボディーランゲージなどを交えることが大切だと感じました。研修中、正しい英語を話すことはできなかったと感じましたが、自分の話を最後まで聞いてくれ、話の内容を理解しようとしてくれたことはとてもうれしかったです。また、サンホセ大学に行って学生と交流した時、それぞれの国のゲームを紹介し、実際に行ったらとても盛り上がって、自然にみんなが笑っていて初対面だとは思えなかったことがとても印象的でした。
 三つ目は、その国特有の気候や文化に対応して暮らすために、工夫することの大切さです。このことは特にカオハガン島に行ってから感じました。カオハガン島は、島で利用できる水はすべて雨水に頼っているため、トイレの水やシャワーの水など使いすぎないようにすること、また、カオハガン島の子供たちと交流したときはバレーボールをしました。日本のように遊具があるわけでもなく、WI-FIがつながっているわけでもないため、自分たちで遊び方を考えて、そこにあるものを最大限利用していることはとても感心し、見習わなければならないと感じました。
 また、カオハガン島に移住した日本人女性に話を聞いた際、カオハガン島の人々はモノに対する執着心が全くないと仰っていました。それは、カオハガン島は昔から漁業が主流で、海は誰のものでもないため、自然と譲り合ってきたことが関係している。逆に、日本などの稲作文明の国は、田畑など自分たちの土地を分けてきたため、モノに対する執着心が強いという話はとても興味深く印象に残りました。
 私は、将来大学院に進学したいと考えています。大学院に進学するためには英語の知識や能力が必要不可欠です。しかし、私は英語に苦手意識を持っており、これまであまり英語に興味を持てませんでした。しかし、研修を通して、英語をすらすらと話している海外の人がとてもかっこいいと感じるようになりました。これからは、積極的にTOEICなどの試験を受け自分の英語力を磨いていきたいと思います。また、大学を紹介する為に初めて英語でパワーポイントを作成したことも良い経験になりました。大学の実験では、限られた時間の中で正しい実験結果を得ることが大切です。そのためには班のメンバーで役割分担を行い自分の仕事に責任を持って行動することが求められます。研修を通して得た経験をこれからの実験や研究に生かしていきたいと思います。

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情報工学部 情報システム工学科
山川 晃広

 今回、私がSTEPのフィリピンコースを志望した理由は、自分の目で日本では見ることができないもの、フィリピンでしか見ることができないものを見て、自分自身の成長へと繋げたいという気持ちと、今後来るであろう国際化へ向けて自分が踏み出す最初の一歩にしたいと思い志望しました。
 実際、フィリピンに約1週間私たち学生だけで行ってみて、率直な感想を言うと日本とは全く違いました。人、街、車の量など様々なものが日本と違いました。当たり前のものが当たり前でなかったり、その逆だったりと、その場に行ってみないと分からないことがたくさんありました。
 サンホセ大学への大学訪問では学生の意識の高さの違いを感じました。サンホセ大学の学生たちは一人ひとりがしっかりとした目標を持っていて、私たちよりも高い意識がありました。そして、何よりも大学生活が楽しそうに見えました。廊下を通ると学生の顔が楽しそうだったり、大学内で面白いイベントが行われていたりと通いたいと思える大学だと感じました。
 カオハガン島での1泊2日の体験は絶対に日本では体験することができない貴重な体験でした。海でのシュノーケリング、食事、磯歩き、島民との交流など、カオハガン島での一つひとつが私の住んでいるところでは体験できるものではなく新鮮なものでとても楽しかったです。そして、カオハガン島は日本とは違う安全が感じられ、住みやすく、また行きたいと思えるとてもいい島でした。
 また、夜のセブ市内はとても活気がありました。ホテル近くのモールは夜でも人が多く、学生から大人まで様々な人がいました。しかし、その反面悲しい面もありました。まだ小学生くらいの子が私たちに近づいてきて、手を出して日本語で「ちょうだい」と言ってきたときは胸が痛くなりました。他にも、スラム街やゴミ集積場を通った時、車窓から見ていてあまりいい気分になれませんでした。
 しかし、良い面悪い面の両方を見ることができたことで、セブ市内がどんな場所なのか少しは知ることができたと思います。
 これらを通じて学んだことは、フィリピンは貧富の差があると思います。しかしその分学校に通う子供は努力をして頑張っていると思います。そう思うと、学校に行けて当たり前の生活を生きてきた私たちはもっと努力をする必要があると思いました。また、カオハガン島の島民のやさしさ、サンホセ大学の学生の積極性、意識の高さ、そしてフィリピンのセブ市について学ぶことができました。
 今回、STEPのフィリピンコースに参加したこと自体にとても意義があり、現地の人たちと交流したことによって自分自身の見聞を広げられたと思います。今回体験したことは、人生の中で一つの貴重な経験です。そして、その経験をこれからの学校生活、人生での自分の一つひとつの行動に活かして、自分のものにしていき人のためになるように努力していきます。そして、成長してもう一度フィリピンに行きたいです。

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社会環境学部 社会環境学科
藤川夕真

 私がこのSTEPに参加しようと思った理由は、今まで外国へ行った経験がなく一度日本を出てみたいという思いがあったからです。他にも、私は英語に元々興味があり、将来国際的に活躍できる人材になりたいと思っていました。このような理由から、英語圏に行き24時間英語に囲まれる生活を送ってみたいと思い、STEPに参加しようと決断しました。
 STEP初日、ワクワクとドキドキで出発しました。デング熱が流行っていると聞いていたので、蚊にだけは気をつけようと思っていました。2日目はサンペドロ要塞に行って、マゼランによりフィリピンへキリスト教が広められたことなど、フィリピンの歴史ついて学びました。他にもサントニーニョ協会やマゼランクロスで十字架を見て回りました。そして、ホテルへの帰りに、ゴミ集積所やスラム街を車窓から眺めました。そこにはたくさんの子供たちがいて、ゴミを漁っていたり親の手伝いをしていたりと、日本では見ることのない風景がありました。フィリピンではまだまだ貧困に苦しめられている人々がたくさんいるということを改めて感じることができました。3日目はフィリピンの大学の生徒と交流しました。最初は緊張しましたが、フィリピンの方々はとてもフレンドリーで、英語があまり話せない私たちにも積極的に簡単な英語で会話をしてくれとても嬉しかったです。お互いが考えてきたゲームを通じて、さらに仲を深めることができたのでよかっです。大学内は学生も多く、フィリピンの伝統衣装を着て踊ったり、歌ったりしていてとても楽しそうでした。


  4日目と5日目はカオハガン島に行きました。電気がないと聞いて、日本では電気のない生活は考えられないことなので、どのような生活をしているのかとても興味がありました。カオハガン島では日本よりも一人一人の絆がとても深いなと思いました。電気がなくてもバレーやバスケなどをして楽しんだり、海で泳いだりと電気がなくともこんなに楽しく過ごせるんだと気づけました。そして、何よりも海がとても透き通っていて綺麗でした。6日目はセブ島に戻り、各自でショッピングしたりして楽しみました。そして、フィリピン料理だけでなく様々な国の食事を楽しむことも出来てよかったです。
 この1週間のフィリピンで異文化を体験し、日本の常識がフィリピンでは常識でなかったり、違いに戸惑うこともあったけど、それらを理解し受け入れ順応していくことの重要性を学べ、またリスニング力も向上したと思います。この経験を通じて将来異文化の人と接するこどがあったら積極的に交流していきたいなと思います。