ページTOPへ 大学ホームへ
 

   HRCとは?

   Back

  

  

  

  

  

  

  

 

 

 平成8年度より文部省による私立大学ハイテク・リサーチ・センター整備事業が始まりました。この事業の目的は私立大学内にハイテクリサーチセンターを設立し、最先端の研究開発プロジェクトの実施に必要な施設、研究装置、研究設備、研究費、研究スタッフに対する総合的な支援を行うというものです。このプロジェクトの研究対象は、新素材開発、エネルギー開発、情報科学、ガン・エイズ対策、バイオテクノロジーなど社会的要請の強い最先端の研究開発に絞られています。また、その選定基準は大変厳しく、優秀な成果を上げている大学にしかハイテクリサーチセンターの設立は認められていません。

 

 福岡工業大学・大学院工学研究科・機能材料工学専攻は、これまで、物質化学系と生物化学系の二つの研究分野における教育研究を行ってきました。平成17年度より、これまでの「機能材料工学科」を元に「生命環境科学科」が設置され、専攻においても「環境」を研究分野の軸にしなければなりません。本専攻の物質化学系と生物化学系の教員は、それぞれ、既に「環境」に関わる研究として次のようなテーマの研究を行ってきた経緯があります。

 

(物質化学系)

1.環境にやさしいモノつくり:鉛フリー無機材料の開発研究

2.省エネルギーを目指した材料開発:窒化珪素セラミックスの開発研究

3.環境汚染物質の物理化学的除去:オゾン分解フィルターの開発研究

 

(生物化学系)

1.微生物を利用した環境修復:土壌中の環境汚染物質を分解する細菌の探索

2.バイオセンサー:固定化生体触媒を用いた電極触媒反応によるバイオセンサーの開発研究

 

 本専攻は、「環境系」の教育研究を充実する目的で、平成15年度から17年度にわたって、「環境計測室」(現有設備:原子吸光、ガスクロマトグラフィー、イオンクロマトグラフィー、BOD計、COD計、ドラフト2基)を整備してきました。上記の環境に関わる物質化学系、並びに、生物化学的研究を個別に高度化していくと同時に、物質化学系教員と生物化学系教員が協力した物理化学・生物化学融合環境調和型新技術の開発研究を研究の軸として新規に立ち上げることにより、本専攻の独自性をさらに高め、今後の生命環境科学科を志望する学生の期待に答えたいと考えております。また、本研究プロジェクトは、九州の地場産業である醸造産業と直結するものであり、将来的に地域との産学協同センターとしての中核的役割を果たしたいと考えています。

 

リンク

 ・生命環境科学科HP http://www.emat.fit.ac.jp/

 ・機能材料工学専攻HP http://www.fit.ac.jp/graduate_school/kinou/index.html

 ・文部科学省HP http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/suishin.htm