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社会環境学は、環境問題に人文・社会科学的にアプローチしようとする新しい学問です。
これまで、経済学や法学、社会学、心理学といった各学問分野ごとで取り扱われてきた環境に関する課題を、統合的、横断的に捉え直し、ヒト、企業, 国および地方公共団体といった社会学的実在の環境合理的な行動の在り方を探求していいこうとするのが「社会環境学」です。
このような学問領域の必要性は従来から議論されてきたのですが、学部として本格的に取り組むのは本学が初めてです。
本学部の教育目標は、「環境調和型の社会実現に貢献する人材の育成」です。
この教育目標を達成するために、本学部では、大きく3つの特徴をもったカリキュラムを編成しています。
まず、4年間のゼミを通じた、課題探求能力、問題解決能力の養成過程です。
1年次の教養ゼミでは大学生活へのソフトランディングを主目的に、ノートのとり方や授業選択の仕方、あるいは大学観や職業観に至まで幅広い学習や議論を行い、積極的または合目的的な履修態度を養います。
2年次からはいよいよ専門ゼミに入り、各自の学習的興味や関心に応じた課題を選択していきますが、基本はあくまで「自らテーマを設定し、チームで考えていく」という能動形式で、フィールドワークを採り入れた体験型の授業となります。
ゼミはいずれも15人程度の少人数で行いますから、「一人ひとりの顔が見える」運営ができます。
また、「ゼミ=クラス」として取り扱いますので、ゼミは単なる学習単位ではなく、大学における生活単位としての意味をもつこととなります。
特徴点の2番目は、スキル教育にあります。
問題を解決していくうえで、情報を収集、処理、加工していく技能や、論点を整理し相手を説得していく手法は不可欠です。
そこで本学部では、コンピュータリテラシィ、マルチメディア演習といった情報処理系の学科目をふんだんに配置し、福工大が誇る情報インフラを十分に活用しながら、コンピュータ活用の基礎から応用までを学習します。
さらに、日本語による表現方法やディベート技法を学ぶことにより、コミュニケーション能力の向上を目指します。
また、ますます公用語としての汎用性がたかまっている英語についても、能力別、進度別に選択できるように科目配置をしています。
これらスキル教育科目は同時に、資格取得や就職活動の支援課目としての意味ももっています。
学部教育の3つ目の特徴点は、実学指向ということです。
実学指向とは環境会計論やNPO論のように科目自体が実学的というだけではなく、環境庁キャリア、シンクタンク(ジェトロなど)研究員、公共放送チーフアナウンサーなどユニークな経験を持つ教授陣による講議それ自体が実際的、実践的な内容になることを差します。
例えば、裁判を通じた紛争解決が実際にはどのように行われるのか、国の政策はどのようなパワーポリティクスのなかで決定されていくのか、携わった者しか知り得ない情報をまじえた、体感型の講議内容となります。
私たちはいわゆる工業系の専門大学として、教育を通じて今日の産業社会の発展にいくばくかの貢献を果たしてきたと自負致しております。
一方、環境問題は、大量生産・大量消費・大量廃棄という、まさにその産業社会化がもたらしたと言ってよいヒトや企業などの行動様式に起因しています。
とすれば、私たちは大学の責任として環境問題に正面から取り組み、環境合理的な社会の在り方、ヒト、企業、国および地方公共団体といった社会的実在の環境合理的な行動の在り方を探求すべきではないかと考えた訳です。
社会環境学部は2007年4月に大学院社会環境学研究科社会環境学専攻修士課程を設置しました。
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