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対話型進化計算を用いたパーツ組み合わせに
よるデザインカスタマイズシステムの開発

分野
感性情報学
キーワード
デザインカスタマイズ、対話型進化計算、組み合わせ最適化 
情報工学部 システムマネジメント学科

助 教 竹之内 宏

研究概要

1.研究背景

 近年、インターネットやタブレット端末が普及し、様々なショッピングサイトが開設され、誰もが気軽にネットショッピングを楽しめるようになっている。このような中に、シューズやリストウォッチ、Yシャツやスポーツチームのユニフォームなど、ユーザが製品のデザインをカスタマイズできるサービスがある。これらのサービスでは、ユーザは製品デザインを構成するパーツの色や形などを選択することで好みのデザインを作成し、発注できる。しかし、ユーザは膨大なデザインパーツの中から所望のパーツを探し、好みのデザインや調和の取れたデザインを生成しなければならず、作業負担が大きい。

 そこで、本研究では、対話型進化計算(Interactive Evolutionary Computation : IEC)を用いて、製品のデザインをカスタマイズできるシステムを提案し、一定の有効性を示している。

2.研究内容

 本システムでは、ユーザが、提示された解候補についてどちらが好みかを判定するだけでユーザの求めるデザインが生成できる。本システムでは、デザインを複数のパーツに分割してそれらの組み合わせによって様々なデザインを構成している。図1及び図2に、リストウォッチデザイン及びアバターコーディネートのデザインパーツ例を示す。各パーツは見た目の類似性とIECにおける遺伝子列同士の距離を考慮して、コーディングされている。図3に本システムの評価インターフェースの一例を示す。本システムでは、ユーザは提示された2つのデザインのうち、好みのものを選択していくだけでIECによりユーザの嗜好を学習し、ユーザの所望のデザインを生成する。

図1 : リストウォッチのデザインパーツ例

図2 : アバターコーディネートのデザインパーツ例

図3 : 評価インターフェースの一例

利点・特徴
  • ユーザにデザインについての専門知識がなくても、好みのものをデザインできる
  • IECの確率的探索により、偶発的によいデザインが生成される可能性がある
  • IECの分野において、通常のIECに比べ、ユーザのデザイン評価過程の負担を軽減できる
応用分野
  • 製品カスタマイズシステムとしての応用
  • マーケティング分析(どのようなパーツや組み合わせが好まれるかなど)

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