地域連携 福岡県警察本部・東警察署

2019年度

[システムマネジメント学科]3年目を迎えた福岡県警察本部による特別講義で 実社会における統計学の意義とその実用例を学ぶ!

3年目を迎えた福岡県警察本部によるシスマネ特別講義。9月30日(月)、交通企画課 課長補佐の妹尾警部を講師に迎え、1年生の必修科目「確率統計Ⅰ」の初回授業として、「警察の交通事故統計」と題した講義を行っていただきました。警察で実践している交通事故統計や、GIS、多次元分析といった最新の分析手法の活用事例に続き、統計を用いた分析によって、警察が持つ膨大なデータを視覚化することで一定の法則を導きだし、エビデンスに基づいた交通事故防止策の実施に繋げていることを具体例を挙げながら解説していただき、ラストは「世の中にはいろいろな統計データが活用されずに眠っています。これらを見える化し、目的に応じた分析を行うことで、見えていないものが分るようになる。皆さん頑張って勉強してください。」と学生への熱いエールで講義を締めくくってくださいました。

大変有意義であった講義に対する学生の感想を抜粋して紹介します。

  • 今日の講義は警察官の方から交通事故の対策や事故の傾向などをつかむために統計学が用いられていることを教わった。統計学が日常生活の様々な課題の解決に応用され、社会の役に立っている学問であると強く認識したと同時に興味も持った。また「数字が人を動かす」という言葉がとても印象に残った。
  • 警察の方の話を聞いて、統計学がどのように使われているのか、どれだけ便利なものかを知ることができた。これから勉強していくにあたって、やる気が出るような講義だった。
  • 確率統計という言葉だけを聞くととても難しい物だと感じるが、警察の講義を聞き、とても身近な学問だということがわかった。そして、数字だけのデータではなく地図などと組み合わせることで視覚的にも分析しやすいデータを作ることができると学んだ。
  • 今まで数学は社会に出てから使う機会があるのか疑問に思いながら学習してきたけど、今日の講義で実際に警察の方からお話を聞いて自分たちが安全に過ごせているのは数学を利用した技術のおかげということが知ることが出来た。特にこの講義で学ぶ統計はパトロールなど交通事故や事件を防ぐために利用されていて、また日々進歩しているということがわかって統計という学問への興味がより深まった
  • 今回の授業では統計が実社会でどのように活用されているかを知ることができ、データを読み取る力、そこから仮説を立て分析する力が必要であり、これらを踏まえたうえで勉強していこうと思いました。
  • 統計の方法にもさまざまな方法があり、それぞれに長所や短所があることが分かった。それをどう生かせるかが、その人のスキルになり能力であるのだと思う。
  • 今回の講義で、確率統計という科目がどこに実用例があり、なぜ学んでいくのかというものを掴むことができた。最初の講義でこれを教えていただいたことにより、モチベーションも積極性も高く持って講義を受けることができると思う。内容としても、実用例や、今どのような人材が求められているかというのを学ぶことができ、今後の講義等でも覚えておくと良いものが沢山詰まっていたので、少しずつ思い出しながら次回からの講義に臨んでいこうと考えている。
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[システムマネジメント学科]PBL福岡県警プロジェクトVol.1 最新の“交通安全シミュレータ” ふっけいコアセンターで体験!

福岡県警察本部交通企画課と協働で行っているシステムマネジメント学科の課題解決型学習は4年目を迎えました。初年度は「小1の壁」という社会問題に着目し、共働き世帯の母親たちをIT技術でサポートするべく、幼児を対象とした登下校訓練シミュレータを開発。2年目は「高齢者」を含む交通弱者を対象としたシミュレータの改善を実施。3年目は、シミュレータ開発からその評価へとフェーズを移し、「横断歩道での左右確認の検証実験」をテーマとした課題解決型学習の実践を行いました。4年目となる今年度は3年生10名がプロジェクトに参加し、昨年の検証実験を継続し横断歩道を横断する際の交通安全動作の検証に取り組んでいます。指導に当たるのは、同学科の藤岡教授。また同学科の4年生1名もメンターとしてプロジェクト活動をサポートしてくれています。

南区花畑にある「ふっけいコアセンター」には最新のVR技術を使った「歩行者シミュレータ」、その他「自転車シミュレータ」、「動画KYT(危険予測トレーニング)」、「飲酒体験ゴーグル」など交通事故防止のための教育機器が配置されていて、誰でも無料で体験することができます。

福岡県警が実施している一般の方向け交通安全教育の実態を探るため、6月18日に6名の学生と教員2名が福岡自動車運転免許試験場内に設置された、「ふっけいコアセンター」を訪問し最新の交通安全シミュレータを体験しました。学生たちは、天気や時間、交通量などを変更可能なシミュレータを実際に体験しどんな状況下で歩行者や車が見えないのか、聞こえないのかといった交通事故につながる危険性を感じ取っていました。また、シミュレータ上で渋滞や脇道停車を起こして反対車線を見づらくしたり、突然自転車を飛び出させたりという機能は、より良いシミュレーションの要素だと話していました。これから学生たちは、このような体験に加え、これまでに学科での専門の学びをもとに実社会の具体的課題に結びつけ、課題解決という目標に向かって全力で取り組んでいきます。

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