ニュースリリース(マスコミの方へ)プラズマ ×スイーツコーン ~プラズマ照射で高付加価値農作物!? 大規模実証実験始まる~

個体・液体・気体に続く物質の第4の状態であり、宇宙の成り立ちから私たちの身近な生活にまで及ぶ幅広い研究が進められている「プラズマ」。このプラズマを用いて、福岡工業大学工学部電気工学科の北﨑研究室では、 農作物の高付加価値化を目指す検証実験を始めました

今回の実験では古賀市と連携。市の特産品である甘みの強いトウモロコシ「スイーツコーン」の種にプラズマを照射。市内の(有)安武園芸様の協力を得てこの種を育て、将来の商品化を目指します。

研究室はこれまでの研究でプラズマが植物種子の発芽や苗の成長促進に効果があることを実証済。これを応用して、プラズマの力でスイーツコーンを早く成長させることを目指しています。一般のコーンよりも早期の成長&市場出荷を実現し、市場で希少価値の高い時期に販売できれば、農家の収益向上にもつなげられます。高付加価値の農作物を生み出す北﨑研究室のチャレンジ。取材および報道頂きますようお願い申し上げます。

「プラズマ」とは?

物質の温度が上がり分子間の結びつきが弱くなることで、 気体の分子から電子が飛び出した(電離した)状態。個体・液体・気体ではない物質の第4の状態と呼ばれています。 他の物質の特性を変化させる作用があり、産業分野では素材の高機能化などに応用が進められています。また、医療分野でも低温プラズマを用いた治療機器の開発が研究されるなど、私たちの生活の様々な場面で活用が期待されています。

 

プラズマ×スイーツコーン

発芽前のスイーツコーンの種子に酸素ガスをプラズマ化した状態で照射することで、種子の発芽&成長を促進。この作用によってコーンの成長を通常よりも1週間ほど早めて市場に早期出荷することを目指します。古賀市と(有)安武園芸様の協力を得て去年から実験をスタート。2年目のことしは、4月にプラズマ照射した上で畑に植えたコーンを6月に収穫することを目指しています。

 

古賀市で種の生育を確認する研究室メンバー

今年度の実験では、 強度の異なるプラズマを照射した3種類の種、 198個を播種。条件ごとにおよそ40%~60%あまりの発芽率となっています。苗の育ち具合を今後も定点観測し、発芽後の苗がプラズマ未照射の苗と比べ早く育つか?実証したいと思っています

 

これまでの研究で、カイワレ大根の種にプラズマ照射することで、発芽の早期化、成長促進につなげられることを実証済。


写真1:種子に30分間酸素プラズマ照射後、1週間栽培したカイワレ大根

 

【プラズマの農作物利用の利点】

農薬や遺伝子組み換えを用いず、残留性がなく環境に無害なプラズマを用いて植物細胞の成長を活性化させるため、種子の発芽時期、成長速度、収穫量を制御できる技術を確立できれば、計画農業の推進に貢献できる。

農薬を用いずに農作物の長期保存や味などの改善が可能になれば、日本で生産された無農薬作物をより多く海外へ輸出することができ、日本の農業の発展に貢献できるとともに、高付加価値農産物として日本の優位性を維持できる

プラズマの世界、ぜひ取材にお越しください

 

北﨑 訓(きたざき さとし)助教 博士(工学)

  • 工学部 電気工学科
  • 工学研究科 修士課程 電気工学専攻

 

研究分野:原子・分子・量子エレクトロニクス・プラズマ

現在、研究室の院生含む9人の学生ともにプラズマの農業・医療への応用などに取り組んでいます。

 

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福岡工業大学 広報課 (担当:池田)
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