FIT工学部のたしかな教育と研究FIT工学部研究最前線

近木研究室

[研究内容]

電磁波計測をベースとした災害対応のためのレーダの開発。

この研究室では、一般企業ではまず目にすることのない最先端の機器を用いて世界最高性能級の電波計測器を開発しています。たとえば、「災害対応のためのレーダの開発」をはじめ、「新エネルギー開発のための核融合プラズマ測定」などが研究テーマで、いずれも電波の反射を利用して、目視確認・検査できない対象物の速度・位置・形状・濃度・温度などを計測することが目的です。災害対応のレーダ開発では、ハードウエア(計測装置等)の開発、運転・制御ソフトの開発、画像処理方法の研究、シミュレーション技術の研究を行っており、大雨時などにおける「浸水域監視レーダ」や津波発生時における「津波波高測定レーダ」などの各種装置製作への展開を目指します。一方の新エネルギー開発のための核融合プラズマ測定では、ハードウェア開発や信号処理方法の研究に取り組み、核融合発電における「電子温度の揺らぎを測定するラジオメータ」製作への展開を目指します。
近木研究室の魅力を野田 龍成が語る 近木研究室の魅力を野田 龍成が語る

入学理由は、無線分野を学べることや国家資格が取れること。

私は高校時代、大学の卒業研究に当たる高校の授業で八木アンテナの製作やモールス信号などを学習していたこともあり、「無線通信」に大きな興味を持っていました。ですから、ゆくゆくは大学へ進学して無線分野の知識を深めたいと考えていたんです。そこで無線分野を学べる大学を調べていたところ、出身高校との指定校推薦の制度が設けられてある福工大に行き当たりました。福工大の電子情報工学科は無線分野の博識ある先生が教えていらっしゃることが分かり、入学意欲がアップ。また学習面でも無線関連国家資格の取得支援にも大いに力を入れているようで、国家資格を取りたいと考えていた私に最適の学科だったことも入学を後押ししました。なお、入学後は目標だった「第一級陸上無線技術士」の資格を2年次後期に取得しています。
研究テーマである津波計測用・送受信レーダ発信器制御のプログラミングに取り組む野田君。
▲研究テーマである津波計測用・送受信レーダ発信器制御のプログラミングに取り組む野田君。
スペクトラムアナライザー(周波数スペクトル分析器)で出力波形を確認中。
▲スペクトラムアナライザー(周波数スペクトル分析器)で出力波形を確認中。

津波計測装置における送受信レーダ発振器の制御を研究中。

近木研究室では研究テーマの一つとして、電波を用いて津波が陸地へ到達する時間を計測するFMCWレーダ装置の製作に取り組んでいます。その中で私は、「送受信レーダ発振器の制御」を行っています。この研究は、最終的にレーダ装置の発振器を製作することを目的としており、現在は発振器から放たれる送信波コントロール用のプログラミングに取り組んでいる状況です。
私が福工大の電子情報工学科へ入ったのも無線分野の知識を深めることが理由の一つでしたが、その無線に関する研究を行うことができるのがまさに近木研究室でした。ですから研究室選択の際も、迷うこと無くこの研究室に決めました。担当教官の近木先生は、研究に関しては静と動を兼ね備えた方だと感じています。たとえば研究を行う際、分からないことは徹底的に調べる…つまり石橋をたたいて渡るような一面もあれば、とりあえずやってみようと突き進む一面もあり、とても頼もしく、同時に無線分野の科学者として非常に信頼できる方です。研究室は、大学院生の金子さんを中心にまとまっている感じですね。分からないことがあれば学生同士で考えあう真剣な雰囲気もあるなか、休憩時間等には笑い声が飛び交うこともあり、研究とリラックスタイムのメリハリがある研究室といえます。
一般社会でも広く使われているGPS(衛星測位システム)受信機の高精度化の研究。
▲一般社会でも広く使われているGPS(衛星測位システム)受信機の高精度化の研究。
受信したレーダ画像の高性細化の研究に取り組む学生学生もいる。
▲受信したレーダ画像の高性細化の研究に取り組む学生学生もいる。

身についたのはレーダに関する基礎知識と忍耐力。

卒業研究は単位を修得しなければならない必修科目の一つ。自分の好きな研究に当たりながら卒業に必要な単位もとれるということで取り組み甲斐があり、完成度の高い卒業論文作成に向けた気力が湧いてきますね。また私はこの研究を行うことで、現在進行形ではありますが忍耐力が身についていると感じています。自分自身、忍耐力が少し欠けていると自覚しているためこの研究は忍耐力を鍛えるに良い機会になりました。
さらにこの研究に取り組むことで、当然ながらレーダに関する基礎知識を吸収することができました。多様な講義を通して大まかなニュアンスはつかめていたつもりでしたが、実際にレーダ装置を製作する際、組み上げたプログラムで動作しないというような障壁とぶつかることで、机上の知識では目の届かなかったところに目がいくようになり、より知識を深められたと思っています。
▲津波の波高観測用のレーダ受信機制御器の開発に取り組む学生。
▲津波の波高観測用のレーダ受信機制御器の開発に取り組む学生。
こちらは慣性センサを用いた波高観測実験に当たる学生。
▲こちらは慣性センサを用いた波高観測実験に当たる学生。

入学時から意識していた大学院へ進み研究を継続。

現在進めている研究は大きな目標の一端に過ぎないため、まずは、「送受信レーダ発振器の制御」という現在の研究を完了させることが当面の私のテーマです。卒業後の進路としては、入学時から意識していた大学院への進学を考えており、現行の研究をさらに深化させていくつもりです。
大学は偏差値が社会的な基準として見られるのが一般的ですが、それ以上に自分自身が大学で何を学ぶかといったことのほうが私は重要だと考えています。福工大工学部は、各学生への目配りが非常に行き届いており、資格取得に対する支援も充実しています。また、特に就職活動のサポートにも大学全体で熱心に取り組んでいる印象が強いです。私立大学であるため学費がネックに感じられる方がいるかもしれませんが、学科内で上位の成績を収めれば、学費の免除もあります。福工大工学部への進学を希望される方は、入学後、軽やかなフットワークでいろいろなことに挑戦してもらいたいですね。ここは、それができる環境です。
先生を交えたミーティング。2週間に1回行われ、学生は進捗状況や研究成果を報告する。
▲先生を交えたミーティング。2週間に1回行われ、学生は進捗状況や研究成果を報告する。

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