情報システム工学科 情報システム工学科
学びの特色
人間とロボットが共存する社会へ
人間とロボットが共存する暮らしを実現するために、情報システムの設計・開発・運用に携わる技術者が求められています。情報技術やロボット制御に加え、ヒトの生体そのものへの理解も重要視されています。ヒトとモノ、モノとモノがつながるこれからの未来では、モノを知的に振る舞わせる情報技術が不可欠です。
情報システムを創る3つの領域を学ぶ
本学科では、情報システムの創造に向けた学びを「情報技術」「ロボット制御」「生体システム」の3つの学修・研究領域が支えます。3年次という早い段階から研究室に所属し、専門を究めていくことも特長のひとつです。
学修・研究領域
情報技術分野
コンピュータで高度な情報処理を実現する技術についての学修・研究
- プログラミング・ソフトウェア開発
- 人工知能・画像処理
- 数理解析 など
ロボット制御分野
ロボットの役割や構造の修得と制御する技術についての学修・研究
- IoT計測制御
- 画像認識
- メカニカルシステム など
生体システム分野
人間の感性や生体の情報をデータ化し医療分野などに応用する技術についての学修・研究
- 生体情報・計測
- 医用システム
- 生体医工学 など
ピックアップ授業
1年前期に学んだ数学・物理学・プログラミングの知識を活用した体験型の授業です。実験テーマのひとつ、全3回の「ロボット動作設計」では、歩行に必要な物理と二足歩行ロボットの理論の学びから、設計とテスト、発表会までをチームで取り組みます。座学で学んだ知識がコンピュータの中だけでなく、「現実の世界に起こる動き」へとつながる面白さがあります。
過去の授業動画
研究VOICE ~ 4年生に聴きました。
ライブ顔画像を用いた理解度推定
顔の表情からさまざまな感情を読み取る「感情AI」が組み込まれたAffectiva社の感情認識ソフトウェア。私の研究は、このソフトウェアを用いて、映像授業で共有される受講者の顔の表情やその感情と学修の理解度とを比較し、関連性があるかを検証しようというものです。根拠となるデータは、集まってもらった被験者の方々に、教員によるオンデマンド型の模擬授業と小テストを20分程度受けてもらうかたちで収集していきます。その後、「smile」などの24の表情の項目と、「joy」などの10の感情の項目に沿って分析を進め、小テストの結果から導かれた学修の理解度とその関連性をみつけていきます。ここまでが卒業研究での達成目標です。大学院進学後は、このプロセスに機械学習を取り入れていく予定です。最終的には、ライブの遠隔授業で、受講者の理解度を教員側にリアルタイムにフィードバックできるようなシステムを構築して、高校生向けに教育の現場で使えるようにしたいと思っています。
先輩たちの卒業研究の主なテーマ
- ウェアラブル血圧・体温・脈波計測システム開発研究
- 視空間座標による筋骨格ロボットアームの制御
- ディープラーニングによる歯科エックス線画像自動評価システムの開発
- 腹腔鏡下胆嚢摘出術における手術工程の自動認識に関する研究
- micro:bitを用いた晴眼盲弱を区別しない10キープログラミング教材の開発
- 量子もつれの大規模計算・水素吸蔵金属の第一原理計算 など
取得できる資格
正規科目と課外講座両面から
幅広く情報系資格取得をサポート
「単位取得」と「資格取得」を両立させやすいカリキュラム編成です。学部4学科連携による情報系資格の取得支援講座も受講できます。
取得できる教員免許状
- 高等学校教諭一種(数学、情報)
- 中学校教諭一種(数学)
取得を支援している資格
- ITパスポート
- 基本情報技術者
- MOS(Microsoft Office Specialist)
- LinuC(Linux Professional Certification)
- CCNA(Cisco Certified Network Associate)
※「取得できる資格・教員免許状」は所定の単位取得が必要です。
※上表の資格は2022年度実績です。
就職実績
就職先一覧 過去3年間の主な実績
※50音順。企業名は採用当時の名称、また、法人格は省略。
- SCSK
- NECネッツエスアイ
- NSW
- NTTコムウェア
- 大分キヤノン
- キヤノンITソリューションズ
- 九州電力
- 正興電機製作所
- ゼンリン
- 富士ソフト
- 富士通
- レノボ・ジャパン
カリキュラム表
大学院 情報システム工学専攻
変化を続ける社会的需要に対応できる情報技術者を養成
計測制御システム工学、応用情報システム工学、生体情報システム工学の3分野を基軸に、複雑に変化し続ける社会状況に対応できる新たな情報システムの開発のための知識と技術を身につけた創造型人材を育成しています。