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先人の教えを現実の教育・指導の場面や
日常生活の中で活用する研究

分野
教育学、人間学
キーワード
佐藤一斎、言志四録、立志、化、躬行、虚、誠、敬 
社会環境部 社会環境学科

教 授 上寺 康司

研究概要

 本研究では、先人の教えの中で、特に、佐藤一斎の『言志四録』に焦点を当てて、その『言志四録』にみられる内容の教育学的分析・考察を通して、下記の研究を行っている。孔子の『論語』や孟子の『孟子』、貝原益軒の『慎思録』や『益軒十訓』(特にその中でも『養生訓』、『大和俗訓』、『楽訓』が中心)も研究の対象としている。

 先人の教えには、今日の科学としての教育学や心理学ひいては社会科学全般の本質に通じるものが多くあり、実践知として現実の教育・指導の場面、生活場面全般に活用できるものや、現代社会のあらゆる場面での行動指針となるものが多い。

1.教育者・指導者による教育・指導の工夫

 学校教育現場にかかわらず、企業や家庭における指導者・教育者による教育・指導の工夫や指導のための心の環境づくりについての研究を行っている。

  • 「躬行」による教育・指導 ・「化」による教育・指導 ・「中庸」による教育・指導

2.教育者・指導者の在り方、生き方

 学校教育現場にかかわらず、企業や家庭における指導者・教育者又はリーダーとしての立場にあるものの在り方、生き方、ひいては求められる人間力についての研究を行っている。
 「以春風接人。以秋霜自粛。」(佐藤一斎『言志後録』第33条)

3.充実した人生を送るための人間の「学び」に求められる「心の環境づくり」

 人間の「学び」のための心の環境が立志を核とし、「謙虚な心」・「素直な心」・「感謝の心」を「学び」を推進する心の3要素ととらえ、それらの心の要素を佐藤一斎の『言志四録』を中心とする先人の教えをもとに分析・考察し、「学び」の推進のための「心の環境づくり」を研究している。
 「学び」についての定義(上寺):「自らを鍛え・錬り・磨き人間的な成長を図る営み」
 「学び」の対象=自らの(外的)環境

利点・特徴
  • 先人の教えは、職業生活を含めた日常生活における人間力の向上につながる
  • 発想力の向上
  • 柔軟な思考力の涵養
  • 心の環境づくり=心の危機管理
応用分野

教育者・指導者(経営者、リーダー)に求められる危機管理のための心の環境づくり

  • 危機の事前の心の環境(予兆の把握)
  • 危機対応時の心の環境
  • 危機の事後の心の環境