6月も終わりに近づいた。
本日多忙
[閑話休題]として、次のような話しを2回目の講義でした。
野球の試合のこと、2番打者がノーアウトで1塁へ出ている。打順は3,4,5番のクリーンアップへまわる。ところで、クリーンアップはcleanupと書き、米語の野球用語で打順の4番(強)打者の意である。別の意では大掃除、一掃などのことである。気持はわかる。
ここで、簡単のために3,4,5番の打者は、打率3割とする。しかも安打は単塁打で、その時走者は二つ塁を進む。さらに簡単のために、安打でなければ進塁出来ないが、ダブルプレーもなく、フォースプレーで2塁で一つアウトになる。もっと色々な条件を決めなければならないかもしれない。これらを制約条件といい、この設定も難しいものである。
このとき、3,4,5番で得点する確率を求めよう。
さて、先ず場合分けで、安打を○、それ以外のアウトを×とし、3,4,5番の各場合を列挙する。
辞書式 3 4 5 tree式 3 4 5
○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ × ×
○ × ○ × ○
○ × × ×
× ○ ○ × ○ ○
× ○ × ×
× × ○ × ○
× × × ×
安打2本以上で得点である。従って、3,4,5番が連続安打の0.3×0.3×0.3=0.027、3,4番が安打の0.3×0.3×0.7=0.063、3,5番が安打の0.063、4,5番が安打の0.063の4つの場合に得点する。これらを合計すると0.216となり、得点の確率は21.6%である。
得点しない場合の確率は、1人しか安打しない0.3×0.7×0.7=0.147の3人分の0.441と、3人とも安打しない0.7×0.7×0.7=0.343の合計である0.784であり、二つを合計すれば1となる。
ここで、3番打者に送りバントをさせるとしよう。さすが3番打者である2塁へ送る確率は100%であるとしよう。こうなると4,5番のどちらかが安打すれば得点することになる。このとき2人とも安打の確率は0.3×0.3=0.09、4番が安打で5番がアウトの確率は0.3×0.7=0.21、4番がアウトで5番が安打の確率は0.7×0.3=0.21でこれらを合計すれば0.51となる。すなわち3番が確実にバントすれば、51%の確率で得点出来ることになる。4,5番がともにノーヒットの確率は0.7×0.7=0.49の49%である。
こんなことから送りバントが有効な手法であるとして採用される。実際はこんなに簡単ではないだろうが、この簡単なことが真実であることもまた否めない。
旅行から戻って、時差の関係か身体が重い。旅は、色々なことを教えてくれる。観光バスで追突事故があった。幸い乗客に怪我はなかったが、6時間待たされた。それこそ旅の醍醐味であるが、30人の乗客に様々の人間模様があって面白い。WeisseSee白い湖という避暑地での半日が、忘れ得ぬ思い出となった。
職場復帰。基本に返って講義に注力、後期は統計学と作業研究。そこから研究を派生させる。
フランクフルトから入り、ライン下り、ハイデルベルク、ミュンヘンがドイツ。インターラーケンから、クライネシャイデック、ユングフラウヨッホへ登る。マスター2年の夏、40日のヨーロッパ旅行の時は、1ドル360円で、とても登山電車の切符を買えなかった。いつの日か再訪を期していたので楽しみである。TGVでパリへ出て、兄夫妻に会う。少しゆっくりしてとは思うが、わずか10日間の旅。
来年の夏はスペイン、セビリア訪問予定だから、そのときゆっくり旅しよう。
水泳、大分県マスターズ大会。10月10日25mfreeへ挑戦。15秒切れるか?
いよいよ、明後日出発、早朝五時出発。
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続個人情報の管理(H11.6.21)
世の中の進歩にはついていけない。
忘却。その場しのぎ。