「青木」の次は「赤木」。
赤木姓はかなりめんどうだ。人口は約一万七千、全国に見られるが・・・・・。
木をカンナで十分削って白い部分が見える木を白木という。昔は神聖な神社等の用材に用いた。赤木は樹皮ののこったあらけずりの用材で、黒木はけずらない用材をいう。しかし、この赤木のコトバは姓にはほとんどならない。次に赤木は美しく紅葉する木のこともいう。多くは森や山を遠望したりする時の景観で、赤城などに転じた。地名の赤木は全国にあり、姓はこれから起こった。次は、中国の赤松氏が用いた。中世の赤松満祐が将軍足利義教を殺して逃げたとき、一門が名字を変更した。次に伯耆の源氏流赤永氏が用いた。次に赤旗を用いた平家の残党が偽装で赤木を称した。
赤は明や旭や開などに通じて希望と発展と強運を意味する。稲荷社の朱塗りを見ればわかる。
引用文献 丹羽基二、苗字の由来百科、p.34、(1992)河出書房新社