管理情報工学科 専門教育科目

講 義 等 の 内 容
情報処理1
様々なコンピュータ言語の中で、初心者にとって最も学習しやすいBASIC言語の学習を通じて、フローチャートの作成、基本的なプログラミング手法、数値計算法など基礎的な能力を養う。
また、ソフトウエアの設計の基礎となるプログラミングの定石を流れ図を使って修得させ、科学技術計算用プログラミング言語として開発され現在も広く使われているFORTRAN言語とパソコン上での操作法について講義する。

情報処理2
近年、Unixの普及とともにC言語の重要性がますます高くなってきている。C言語はまたデータ通信、ロボットの制御、画像処理用の言語としても、その重要性が広く認識されつつある。本講義はUnix教育とともにC言語の基本技法を学習させる。さらに、実用的プログラムを書く際に必要となるファイルの操作法、ライブラリー関数の使い方について学習させる。最後にワークステーションのX−Window上で簡単な実用プログラムを作成させる。

情報処理2演習
情報処理1,2の講義に基づき,問題解決のための流れ図による表現,数値計算プログラミングの演習を行う。その際、適宜問題を与えてプログラムを作成させ実行させる。
問題は、データの種類と性質、演算記号、演算制御、関数、配列、ポインタの初歩、ファイル入出力等に関してである。

情報処理3
本講義では、ビジネスで発生する情報の処理用に開発されたCOBOL言語を取り上げ,企業管理実務における情報の処理について言及しながらプログラミング技法について講義する。内容は、ファイル操作・処理、レコードの分類・集計・廃棄処理、原価計算、販売管理、金利計算、データの検索・問合わせ・整列等である。情報処理技術者試験第1種程度のプログラミング能力取得を目標とし、パーソナルコンピュータを用いたオフラインでの実習を交えて理解を深めさせる。

情報処理3演習
情報処理3の講義に基づき、COBOL言語による演習を行う。
 企業管理実務における情報処理の諸問題を扱う例題を情報処理技術者試験のプログラミングの問題中から取り上げ、パーソナルコンピュータを用いたオフラインでの実習、およびオフィスコンピュータの端末からの実習を交え、COBOL言語による情報処理の理解を深めさせる。情報処理技術者試験の合格へ向けて、実習で積極的に援助する。

線形システム論
 生産とか経営に関する諸問題を数学的手法を利用して解決する経営科学の手法の中で、とくに基本的である線形システムについて講述する。この数学モデルの解法は、線形計画法(LP)と呼ばれ、限られた資源制約の範囲内で、ある目的を最適化するという種類の問題を解くための方法である。製品生産、人員配置、製品輸送などの基本的な線形計画システムの問題を取り上げ、パーソナルコンピュータでの実習を交えて理解を深めさせる。

経営システム論
 企業が社会的責任を果たすためには、環境とどのように関わるべきかを基盤として、企業内外の情報に基づいた経営者の意思決定が出発点である。企業の経営管理は経営者の諸能力に依存するところが大であり、経営計画・実施・統制が目的的に行われることによって成果が決まる。
 本講義では、企業形態、経営組織、財務管理、労務管理、生産管理、環境管理、マーケティング、危機管理等について論じる。

情報システム論
 現代の組織の管理と運営に情報システムの支援を受けていないものはほとんどない。特に近年は経営戦略の優劣が企業成長の優劣を決定する視点から、情報システムの構築運用に注力する情報化投資に注力している。
 本講では、情報システムの意義、組織と情報システム、問題解決の道具としてのコンピュータシステム、情報システムの開発について学習させる。

電子工学概論
 電子機器は様々な電子部品を使用して製造されている。本講義ではこのような電子部品の動作やアナログ回路およびディジタル回路の電子工学に必要な基礎知識を講述する。内容は、電子部品であるダイオードの整流特性やスイッチ動作、トランジスタ回路、電界効果トランジスタ、集積回路、ディジタル回路と信号処理、演算増幅器(OPアンプ)の仮想短絡原理や増幅・演算回路、アナログ信号とディジタル信号の相互変換とその応用等である。

電気工学概論
 電気工学は、電気・電子・情報工学分野だけでなく、工学全般に通じる基本的な内容を含んでいる。まず、電圧・電流・抵抗の意味や単位を説明し、オームの法則やキルヒホッフの法則に始まる直流回路の解析法を教える。つぎに、種々の回路素子を用いた場合の交流回路において、その解析法をベクトル解析等を用いて教育する。また、電力や電力量および電熱に関しても講義し、エネルギーの大切さも教えたい。

管理工学基礎
 管理工学は自然・社会現象をシステム化、情報化して最適化をはかり、人間の幸福を追求する工学である。企業の経営者は、人間の幸福に寄与するために、保有する経営諸資源を効率的に活用するとともに、外部情報の継続的な収集に努める必要がある。そこで、本講義では企業の生産部門を中心とする経営および管理に関する基礎的な知識や技術について学ばせる。また、近年、高度情報化の波が社会の隅々にまで深く浸透しつつあることから、その影響を強く受けている生産企業システムの現状分析と今後の対応について考察させる。

機械工学概論
 人間と機械の結びつきは、古く、深い。そして今後ともより密接なものとなっていくことが予想される。そこで従来の関係だけではなく人間により親しみやすく、優しい機械となっていくことが予想される。そのことを考慮して、機械工学を専門としない学生に対して、数式をあまり使わないで、機械工学のセンスと考え方を重視した講義を行う。詳細な講義内容は次のとおりである。
 (1)機械の概念、(2)動力としての機械、(3)機械材料、(4)機械要素、(5)機械工作、(6)計測と自動制御、(7)自働機械、等

計測工学
 各種情報処理において必要となる電気・電子に関する計測の基礎知識として、測定法、測定誤差とその処理、電気・磁気の単位と標準、各種計器、電圧・電流・抵抗・インピーダンス・電力・磁気・周波数・位相・波形などの測定、ディジタル計測について学ばせる。さらに、計測技術の動向、計測法や計測器の分類、運動の計測として直線変位・回転変位・速度・振動の計測、力とトルクの計測、流量の計測、温度の計測、計測のための各種データ処理法などについて学ばせる。

統計工学
 統計学はすべての科学領域に於いて、未知の現象を客観的な確率事象とみなし、数量的に解明するために調査および実験を計画し、それによって得られたデータを解析して結論を得るという学問体系である。本講義では、手数のかかる数的処理を必要とする統計学の手法をコンピュータを使って処理するための基礎となる計画的データの収集と統計的処理について学習させ、品質管理の場における適用について学ばせる。

管理工学基礎実験
 管理工学、情報工学の基礎知識としての電気、電子、機械、計測ならびに管理工学基礎の教育内容を実際的に理解するため、直流回路、交流回路、各種半導体の特性、計量値・計数値等の各種データの測定法と、測定データの確率統計的処理、時系列分析等について基礎実験を行い、システムを構成する各種要因について具体的理解を深めさせる。

オペレーションズリサーチ1
 オペレーションズ・リサーチとは、管理者がどのような運用政策を選んだらよいかという意志決定を行う際に、科学的根拠に基づいた適切な計量的な尺度を与える一つの科学的な方法である。
 本講義では、線形計画法、最短路問題、動的計画法、PERTなどについて学習させる。

オペレーションズリサーチ2
 オペレーションズ・リサーチ1に引きつづき、経営問題をモデル化し、解決する様々な手法を学ばせる。前半は、確率モデルを中心に、予測、在庫管理、決定の木、信頼性、マルコフ連鎖、待ち行列理論などを取り上げる。後半は、モンテカルロ法などシミュレーション手法を習得させる。

計算機工学
 計算機のハードウェアの基本を中心に、その構成と動作原理を解説する。具体的には、計算機を構成する演算・制御装置、記憶装置、入出力装置の構成と動作について説明し、計算機システムの全体像を把握できるようにする。そして、パーソナルコンピュータの主要なオペレーティングシステムであるMS-DOSの基本命令の概要と、外部記憶ディアであるフロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク等と、それを結ぶインターフェースについて学ばせる。

計算機工学演習
 計算機工学の講義に基づき、パーソナルコンピュータとその周辺機器を実際に使用し、システム設定、アプリケーションソフトのインストール等を行なわせ、計算機の動作原理を演習により理解させる。さらに、ネットワークを介しての機器とかデータの共有、ソフトウェアとかデータの交換を実際に行なわせ、国際化・高度情報化時代の計算機の役割について実習させる。

情報数学1
 ディジタルコンピュータが普及した現代では、多くの情報処理が離散アルゴリズム的傾向をもつ。ゆえに、コンピュータサイエンスの基礎数学として、離散数学はますます重要になっている。本講義では、集合論、関数、行列、グラフ理論、有限オートマトン、組合せ解析、順序集合と束、命題計算、ブール代数など、コンピュータサイエンス に密接に関連するテーマを取り上げ、演習問題を中心にして実際的応用の観点から講述する。

情報数学2
 工学上、重要な線形システムを対象にして、それらを数学的な形でモデル化するためのアルゴリズム及びその具体的な数値計算法について説明する。特に、線形微分方程式、行列演算、連立一次方程式などに関する数値解析の基礎を論ずる。また、数値解析の基礎となる集合論及び位相空間についても簡単に触れる。

メディア科学
 INTERNETに代表されるマルチメディア環境での人間や知的システム間のコミュニーケーションにおいて各メディア(主に、文字、音声、画像)の担う情報の特質および役割を分析し、文字(自然言語)を主導的なメディアであると位置づけ、認知科学との関連において文字を中心とし他のメディアが協調的に働くマルチメディア・コミュニケーションについて講述する。

言語情報処理
 自然言語や計算機用言語は、ある構造規則によって書かれている。この規則を明確に知ることによって正しい文であるかどうかを判断しその意味を理解することができる。一つの言語の文章は無数に存在するが、これを機械で処理するためにはその言語の文章全体を有限な表現で特徴づけなければならない。このため文法の形式的概念および無数に存在する文章を正しく判別する認識装置(オートマトン)について講述する。

言語情報処理演習
 言語情報処理は、人工知能、特に、自然言語処理およびパターン認識と深い関連のある学問である。
 自然言語や計算機用言語を機械的に処理するには、その文の構造を解析して内容を理解するためのアルゴリズムが必要である。前期科目の"言語情報処理”に引き続き、文章を解析する種々の考え方や手法について述べるが、その他、参照する辞書の構造や方式、入出力の方法、処理のためのソフトウェアが実際的な問題となる。これらの概説とパターン記述・認識処理への応用について講述する。

データベース
 データベースは、情報化社会のいろいろな面で活用されている。本講義では、商用のリレーショナル・データベースを中心に、データベースの歴史とその社会的役割を始め、データベースの基本的な設計原理と利用方法について学習する。具体的には、データベースの基本原理と構成、データベース言語、データベースの利用方法などを講述しその上で、いくつかの商用のデータベースを用いて、データベースの作成、データの追加や削除、データの検索の仕方等を説明する。

言語データベース
 日英語の言語データベース開発の現状について、主に人文科学分野における利用を中心として概説する。とくに、TEI(Text Encoding Initiative)などの欧米の電子化テキスト作成プロジェクトや、国内外の研究機関において進められているマルチメディア型言語データベースプロジェクトの内容を説明し、タグセットの標準化、時系列データ(動画、音声)の取扱い等の諸問題について検討する。また、インターネット上の言語資料検索方法についても、実例を提示しながら講義の中で紹介していく。

マイクロコンピュータ工学
 マイクロプロセッサーのレジスタ構造とその機能、メモリや各種入出力装置の基本を教育する。また、マイクロコンピュータによる自動測定システムについてもふれ、人間作業の代替えをする技術についても講義する。項目はコンピュータ概論、数系、ブール代数と論理ゲート、組合わせ論理回路、順序回路、半導体メモリ、A/D変換、マイクロプロセッサ、命令の概略、アセンブラプログラミング、入出力デバイスなどを学習させる。

マイクロコンピュータ工学演習
 8ビットCPUであるZ−80インターフェース・トレーニング・ボードを用いて演習を行い、マイクロコンピュータをより理解すると共に、システム開発の基礎的な知識を学習させる。具体的な項目としては、トレーニングボードの概要、操作方法、Z−80CPU各種命令、プログラム、タイマー、サブルーチン、入出力インターフェース、LEDの点灯回路などである。

管理情報システム工学実験
 計算機科学、メディア科学、データベースに関する教育を実験的に理解させるため、パーソナルコンピュータ、ネットワーク、インターネット、文書管理等のOA機器の取扱い、電子メール、音声メール、リレーショナルデータベース、数理計画等のテーマで応用実験を行い、企業社会を構成する各種の管理情報システムについて具体的理解を深めさせる。

経営計算論
 企業の活動は、企業環境に関する情報を基にして意思決定を行い、それを実践・統制することによって具体化される。すなわち計画ー実施ー統制の循環である。企業内で得られる情報は、金額によるものとそれ以外の各種単位によるものとがある。企業環境の変化が激しい今日においては、その情報をいち早く入手して対応することが企業の存続を可能にする。
 本講義では、経営計算の必要性及びその手法について概説する。

経営管理論
 企業をはじめ各種組織体が、経営活動を効率的に展開するための基礎となる経営管理の理念、機能、組織原理などについて理解させる。そこで、伝統的な管理論・近代的管理論の特質を学ばせるとともに、現代の組織体を管理するための知識・技術などについて学習させる。
主な内容は、経営管理の本質、経営管理の機能・組織、経営環境管理など。

生産管理論
 近代経営における生産管理とは、製品が適正な質と量と時期に最低の生産コストをもって生産されるように、生産活動全般を総合的に計画・統制することである。この講義では、生産管理の本質と課題、経済情勢との関連など以下の内容について学習させる。
 生産管理体系、新製品開発、生産組織と現場構造、生産計画、IE概論、作業研究、資材管理、設備管理、要員計画、工場予算と原価管理、生産性と業績の測定、コンピュータによる生産管理。

生産管理論演習
 生産管理論の講義を例題を用いた演習によって補うため、コンピュータを用いた生産管理について、シミュレーションによる実習を交えて学習させる。
 具体的演習テーマは、次の通りである。
 生産管理体系、新製品開発、生産組織と現場構造、生産計画、IE概論、作業研究、資材管理、設備管理、要員計画、工場予算と原価管理、生産性と業績の測定、コンピュータによる生産管理。

人間健康学
 今日、疾病予防や健康増進が地域、企業、個人の全てのレベルで盛んになっている。そして、生産管理の分野においては単に疾病予防のみならず、従業員の健康増進による企業の活性化をめざして Total Health Promotion がすすめられている。
 そこで、将来の生産システムの変化にも充分対応できる健康管理および生理学の基礎知識やそれらの応用について講義する。

人間工学
 人間工学は、人間−機械−環境系において人間の生理的・心理的・形態的特性を考慮して、人間にとって最適なシステムやインターフェイス設計を行うため、生産管理にとって今後ますます重要となる学問体系である。本講義では、人間工学とは、人間の特性、人間工学とIE、人間工学から見た科学的管理法の誤診、労働負担の把握と評価、安全人間工学、作業改善の進め方、職務再設計の理論と実践、ヒューマンコンピュータ系作業の人間工学的対策について講述する。

オフィスオートメーション工学
 オフィスにおける業務の中心はコミュニケーションであり,刻々発生するデータの伝達や,情報の加工・蓄積などの処理の能率化や、経営における各層のより適切な意志決定などをはかるために,オフィスオートメーションへと急速に進展している.特に高度情報社会を迎えるに当たって,経営情報システムへの期待は大きい.OA化の課題を講義し,つぎに,経営情報システムを支えるコンピュ−タネットワ−ク技術を中心にOA化を推進する技術的課題について述べる。

生産システム工学
工業を対象として生まれたシステム工学の手法を、いかに広く社会全体に生かすかについて論じる。すなわち本講義では、生産、販売、調達、厚生等の企業内の各サブシステムを統合した企業経営システムの設計と運用、および企業を取り巻く社会全体との関係について、コンピュータネットワークシステムに代表されるニューメディアによる統合的情報処理の観点から学ばせる。

生産システム工学演習
 生産に従事する人間の労働を補うために種々の機械類が開発され、省力化が推進されてきた。今日、産業用ロボットに代表される自動機械類が生産工程に導入され、完全無人工場さえ出現している。本演習では、機械工学を基礎とし、管理工学的観点から、生産システムについての諸問題を取り上げ、パーソナルコンピュータと多関節ロボット等の周辺機器を使用した演習によって、生産システムについての理解を深めさせる。

情報管理論
 コンピュータが企業などの組織体の情報システムにおいて重要な存在となっている。情報システムから得たいものは情報であり、そのもとになるのはデータである。組織体では、その活動に応じて毎日膨大なデータが発生している。これらの情報を有効に収集し、蓄積して活用することが、情報システムにおいて重要な鍵となる。
 本講義では、企業における情報管理のポイントとなるデータベースを中心に学習させる。

環境管理論
 企業が存続するためには、常に環境の変化に対応する必要がある。企業環境は、利害関係者によって作り出されるものであり、あらゆることがその対象になる。従業員の作業環境を対象にした時期から、公害問題の多発による企業の社会的責任論による企業自体の環境を対象にするようになった経緯に触れ、全体的に述べる。法律として施行されたために企業の生産・販売に大きな影響を与えた製造物責任法なども、企業環境を変化させた環境要因であることを例示する。

品質管理論
 米国で生まれ、日本で大きく発展した品質管理(TQC)について、学生に対し、品質管理の考え方と技法の解説を行い、演習を行ってその効用について説明する。また最近の世界的な品質管理ISO9000についても解説を行う。詳細な講義内容は次の通りである。(1)品質管理(TQC)の歴史、(2)データの統計的処理法、(3)QC七つ道具(技法)、(4)管理図の作り方と使い方、(5)検査方法、(6)信頼性管理の概要、(7)ISO 9000シリーズ、等

信頼性工学
 学生に対して、信頼性工学に関するセンスと技法を修得させるため、信頼性工学の歴史と数理上の理論的説明を行う。その際、演習を行うとともに、できるだけ事例を用いてわかりやすく解説を行う。さらに信頼性工学の今後のあり方にも言及する。詳細な講義内容は次の通りである。(1)信頼性工学の歴史、(2)信頼性の基礎理論、(3)信頼性設計法、(4)信頼性管理と品質管理、(5)保全性、(6)信頼性工学の技法、(7)信頼性試験、等

生産管理システム工学実験
 生産管理システムに関する教育を実験的に理解させるため、作業管理、時間研究、工程管理、品質管理、生産ネットワーク、OA機器の取扱い、POSシステム、文書管理、音声メール、精神及び身体的人体計測、FA機器の取扱い、ロボット、コンベア、シーケンシャルコントローラ、画像処理等のテーマで応用実験を行なわせ、企業社会を構成する各種の生産システムについて具体的理解を深めさせる。

外書講読
 本講義では、同じ英文を読むのであれば、その意義や重要性をきちんと連動させるために、いま世界中で最もホットな話題の一つであるインターネットと関連づけることにする。つまり、インターネット上で情報を発信するには、英文が読めて書けない事には話しにならないので、この点で少なくとも英文を読めるようになることの意義を強調する。使用する教材も、インターネット上に公開されている世界中のデータベースから採取した興味深い内容の英文にする。

労働法
今日の労働形態は従来のものとはかなり変わってきている。量から質への転換の時代ともいえよう。すなわちフレックスタイム、テレビ会議等しかりである。これらの労働形態の変化にともなって労働基準法等も少なからず影響を受けざるをえないであろう。こうしたことを視野に入れながら労働基準法を中心として講義をする。

管理情報工学ゼミナール
 通常の講義では、教員から学生への一方的な知識の伝授が主となりがちであるので、このゼミナールでは学生が主体となって研究討論を行うことを目的としている。学生は、各教員に配属され少人数で教員とじかに接触して討論することにより問題解決のための工学的手法、考え方の基礎を修得する。さらに、研究論文の内容の把握、報告書の作成、発表の仕方などを学ばせる。少人数教育になるため教員と密なる接触が期待でき多様な相談にのることも可能となる。

卒業研究
 卒業研究では、指導教員の同意を得て届け出た題目について研究させ、その成果を研究発表会において発表させ、そして定められた期日までに卒業論文を提出させる。学科全体の卒業研究発表会は2月下旬、卒論の成績提出は3月上旬とする。各研究室の研究内容については、卒業研究発表会を聴講させ、研究室を訪問させるなどして事前に把握させる。新3年生に対して各教員から研究室の概要及び予定卒業研究テーマ等について説明する。