ITクラフトマンシッププロジェクト
「初等中等教育のための計算機の動作原理教育カリキュラムの開発と実践」


 本プロジェクトは、経済産業省の支援による「ITに興味を持つ初等中等教育 段階の児童生徒に対して、高度な技術を学ぶことができる環境を提供し、 今後、高度なIT人材を継続的に創出できる場を整備するための 『ITクラフトマンシップ・プロジェクト』 」の一つとして、平成17年度に 採択されたものです。

Through the IT Craftsmanship Project, METI offers support to regional NPOs, companies and universities to provide an environment in which elementary and junior high school students with an interest in IT can learn about advanced technologies, thereby creating platforms for continuous creation of highly-skilled IT human resources. Our plan has been selected as one of them.


目的:

 高度なIT人材育成の土壌を作るためには、情報技術の基本的な原理を 早くから身に付けるような情報教育が必要です。しかしながら、初等中等 教育では、この情報教育は、情報リテラシーや情報倫理の教育に重きが 置かれ、情報技術自体を学習する機会は益々減りつつあるのが現状です。

 このような趨勢に対し、情報技術の中核をなす「コンピュータ」の動作 原理を学ぶ方法として、自律制御型のロボット教材を用いる試みが各所で 行なわれ、ものづくり教育ともあいまって、非常に高い効果を上げています。 しかし、残念なことに、これらの教材のほとんどは、コンピュータは、 プログラムを入力すると動作するブラックボックスとして与えられています。 結果的に、コンピュータをより深く知りたい、コンピュータの内部構造まで 知りたいという意欲と要望を持つ小中学生は、大学や高専に進学し、該当する 専門課程を履修するまで、その機会を得ることができないのが現状です。

 本事業の目的は、知識欲のある小中学生を対象に、大学の計算機工学講義と 同程度のコンピュータ教育を実施することで、IT技術に関する飛び級の ような場を提供し、将来のITクラフトマンを育てることにあります。 このために、新しいカリキュラムと教材の開発を行ない、これらを用いた 実践授業を実施し、その効果や開発教材を公開する予定です。


進行状況:

 本プロジェクトの進行状況や実践授業の公募案内等は、 (財)九州システム情報技術研究所 ( ISIT) のホームページや各種広報誌に、 随時公開していく予定です。


開発教材および報告書:


共同研究機関および連携内容:


問い合わせ先:

 当研究所では、健全な情報社会の形成を目的として、 新しい情報技術の研究開発と同時に、 情報技術教育の普及に努めております。 ITクラフトマンシッププロジェクトも含め、 当研究所で開発した情報技術教育教材や各種イベントにつきましては、 以下までお問い合わせ下さい。

木室 kimuro@fit.ac.jp


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