教授挨拶

  • 今年も残すところあと1か月となりました.

    11月には,第34回日本コンピュータ外科学会総会が国立がん研究センター新研究棟にて開催され,当研究室から大学院修士課程1年生の田中君,武本君,太田君,そして学部4年生の杉澤君,堀江君,中野君が研究成果を発表しました.コンピュータ外科学の発展を担う国内トップの工学者・医学者が集う本学会で発表することの重圧は計り知れませんが,彼らは堂々と臨み,素晴らしい発表を見せてくれました.私自身も学生時代に同様の経験をしましたが,今年は大学院生に加えて4年生が大きく成長した姿を見せてくれたことを大変誇りに思います.
    また,前回大会がファーストコンタクトとなりました医療法人総心会 長岡京病院の村上耕一郎先生が,この1年間の共同研究の成果をご発表くださいました.ここに改めて深く感謝申し上げます.

    さらに嬉しいニュースとして,腹腔鏡下胆嚢摘出術支援AIの教育効果をまとめた論文 “Educational Impact of Artificial Intelligence-Navigation Surgery on Anatomical Landmark Recognition in Medical Students” (Shigeo Ninomiya, Yusuke Matsunobu, Tabito Oyama, Hiroomi Takayama, Takashi Masuda, Teijiro Hirashita, Yuichi Endo, Tatsushi Tokuyasu, Masafumi Inomata) が Annals of Gastroenterological Surgery(IF=3.3, 2024)に採択されました(in press).AIを用いた術中情報支援システムが医学教育に与える効果を検証した重要な成果であり,今後の医療AI教育の新たなモデルケースになると期待しています.

    11月28日には,第126回日本消化器病学会九州支部例会において,特別講演1(消)を担当させて頂きました.これまでのAI研究を通して,大分大学医学部をはじめ全国の多くの医師先生方と共同研究の機会を頂きましたが,その経験から,医療人が長年にわたり継承してきた総合知は時空を超えて受け継がれてきた重要な知財であることに気づきました.講演では,医療知を搭載したAI・ロボットが,今後,世界が直面する医療課題を解決する鍵となり得ることについてお話しさせて頂きました.九州地方の消化器外科・消化器内科の先生方が議論を交わす貴重な場で講演の機会を賜りましたこと,大会長の猪股教授,兒玉教授に心より感謝申し上げます.

    さて,今月は第38回日本内視鏡外科学会総会に参加いたします.研究室からは修士課程2年生の東君,同1年生の武本君,成瀬君が発表予定です.次回の更新では,きっと驚くべきニュースをお届けできることと思います.どうぞご期待ください.

    2025年12月
    福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科
    教授 徳安 達士

ニュース

2025年12月01日
徳安教授の挨拶を更新いたしました
2025年12月01日
研究業績【学術論文・特別講演・上級演題】を更新しました
2025年11月26日
研究業績【国内会議】を更新しました
2025年10月29日
徳安教授の挨拶を更新いたしました
2025年10月29日
キャンパスメールを更新いたしました
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