大学院への内部進学 ~「6年一貫教育プログラム」で技術者としての素養を磨く・積む・高める~

6年一貫教育「FIT-Techプログラム」がスタート!

  • 工学系に進むからには、より高度な技術者としてのキャリアを目指す!
  • “研究は面白い”との思いを膨らませ、ユニークでオリジナリティ溢れる活動に取り組む!
  • 学部~院を通じた深い研究で、1ランク上の“憧れ”の就職先と職種・配属を手に入れる!

学部(学士課程)4年間と大学院(修士課程)2年間の6年間を一貫して学べるプログラムを導入します。学部2年次後期から研究体験として、研究室訪問やゼミ、卒業研究発表会の聴講などに参加します。すべての学科で3年次後期までに研究室に早期配属され、早期からの研究活動と、大学院での専攻を超えた分野横断のコースワークに取り組みます。大学入学後1年次に一定の学業成績と研究活動への意欲を有するすべての学生にチャンスがあります。6年一貫教育の利点を生かし、卒業研究と特別研究を通じた最大3.5年間の研究活動を通じて、研究実践力を養成します。

  • 2年次生と3年次生ではプログラム内容が異なります。

  • プログラムの運用の詳細は学科により異なります。

低く抑えた学費と充実したサポートの大学院

  • 内部進学者は入学金免除、相対的に低額な授業料。さらに約60名を対象とした学業特別奨学金を用意
  • 第一種奨学金(日本学生支援機構)の返還免除(全額・半額)に受給者の1/3にあたる約10名が毎年採用
  • 学会旅費補助により国内外での学会参加費用をほぼ全額補助。学生の活発な学会発表を実現
  • TA(ティーチング・アシスタント)制度で学部生の授業運営サポートによる手当支給
詳しくは大学院ホームページをご覧ください。

内部進学でワンランク上の就職を実現する

大学院での研究活動で高度な研究力・専門性と開発力を有する技術者として、大手企業などでの活躍の幅が広がります。

内定先:株式会社 荏原製作所

陣内 楓さん

大学院 工学研究科 修士課程
知能機械工学専攻 江頭研究室 所属
(2023年3月修了)
福岡県/修猷館高等学校 出身

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大学院で深めた知識が自信に変わり、より良い就職先へと結びついた 。

入学時から、理系大学に行くからには大学院進学はしようと決めていました。2年次の時に「流体力学」を担当されていた江頭先生の授業に面白さを感じ、3年次で先生の研究室へ。他大学の大学院への進学も考えましたが、このまま自分がやりたい研究を続けられ、奨学生制度も受けられる内部進学を選びました。
大学院の良さは、時間に縛られず、自分の研究や自主学習ができること。電気系や情報系といった他専攻の講義を受けたり、学外のセミナーに参加したりなど、知識や経験を増やすことができました。また、研究室に入ってから3年半続けてきた研究ですので、自信をもって話せることが就職活動にも生かされたと思います。無事、第一志望の企業に内定が決まり、希望した開発職に。研究内容にも関わりのあるポンプの開発に携わるため、これまでの経験を生かして活躍できればと考えています。

陣内さんが取り組んでいる研究

【研究テーマ】非平衡蒸発と気泡の並進運動を考慮した気泡力学解析

液体中で目に見えない小さな気泡が成長し、収縮・崩壊する現象をキャビテーションと呼びます。研究対象は、この現象で発生する小さな気泡です。気泡が崩壊する際、気泡内の温度と圧力は高くなり、気泡近くの液体に衝撃的高圧が発生します。これが原因で機器の騒音や振動が起きたり、損傷したりしてしまうため、キャビテーションが起こらないようにしなくてはなりません。私が行っている研究は、従来の研究に気泡の並進運動を加えた解析手法を確立し、未解明なことが多いキャビテーションについて明らかにすること。この解析が確立されると、生活インフラから産業まであらゆる場面で活躍するポンプやプロペラといった流体機器の最適な設計へとつながっていきます。

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内定先:富士通株式会社

木村 成美さん

大学院 工学研究科 修士課程
電子情報工学専攻 近木研究室 所属
(2022年3月修了)
香川県/高松中央高等学校 出身

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内部進学の魅力

内部進学の魅力は学部4年から修士課程修了まで3年というスパンで研究活動ができること。「単位の先行取得」制度を利用すれば、学部生のうちに大学院に入ってからの授業計画が進められます。大学院進学後に余裕ができるので、研究活動や就職活動の面で大きなメリットでした。また、ひとつの研究に3年間じっくり取り組んだことで、技術者として大きく成長できたと思っています。

大学院進学はキャリアの選択を広げてくれた

私の場合、どの企業からも学部生から大学院生までのキャリア設計が評価されました。6年間のうち、前半は学生主体の活動で他者と協働する力を育み、後半は研究を通じて専門性や個としての力を高めていったというもので、その力が身についていると認められました。また、内定後に配属希望を出す際に修士以上でなければ応募できない職務内容も。大学院進学はキャリアの選択を広げてくれたと思います。

木村さんが取り組んでいる研究

【研究テーマ】マイクロ波強度変調近赤外線を用いたFMレーダの開発

「モノに触れずに距離や形状を計測する」技術のひとつであるマイクロ波レーダ。例えば、航空機に搭載して測量などに応用することができますが、周波数利用上の制限から測定の細かさの限界(分解能)があります。私の研究は、簡単にいえば、その限界を打破しようというもの。その技術が確立できれば、「ドローンに乗せて送電線の点検をする」といったことが可能になるなど、さまざまなモノやコトに貢献していけるはずです。

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内定先:関西電力株式会社

加塩 拓弘さん

大学院 工学研究科 修士課程
電気工学専攻 田島研究室 所属
(2022年3月修了)
鹿児島県/川内商工高等学校 出身

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大学院に進学した理由

一年後に就職活動を控えた学部2年の後期、「自分の興味を突き詰めたい」「学部から大学院へ進学することで自分の可能性をより広げ、キャリアアップしたい」と思い大学院進学をきめました。学部1年の頃は大学の勉強についていくのも大変でしたが、好奇心で「なぜ?」を満たしていくうちに、成績がトップになったり、国家資格を取得できたり。「もっと勉強したい」と感じていたことも大きかったですね。

自分の可能性をより広げる機会に

大学院への内部進学の利点は、いわば「先手必勝」で動けること。学部3・4年で学修に打ち込みつつ就職活動を擬似体験し、学部4年で大学院の科目を先行して履修することができるので、修士課程においてゆとりができ、戦略的に学修や研究、就職活動を進めることができます。修士課程を含めた6年間でキャリア形成を図れば、私がそうであったように、自分の可能性をより広げられると思いますよ。

加塩さんが大学院で取り組んだ研究

【研究テーマ】海洋プラスチック由来の活性炭作製と電気二重層キャパシタ電極への応用

「電気二重層キャパシタ」は活性炭を利用した蓄電池。工場やデータセンターなど一瞬たりとも電気の供給を止めることができない現場の瞬時停電対策などに用いられています。ヤシ殻を原材料にする活性炭が主流のため、日本では現状輸入頼み。コスト面の課題を抱えています。ならば、無価値なものから炭素を取り出して活性炭をつくれるとしたらどうでしょう?「環境問題」と「活性炭の国産化」という2つの課題が解決できます。私の研究は、その活性炭作製に「海洋プラスチック廃棄物を使おう」というもの。難易度の高い研究ですが、達成すればプラスチック材料全般のリサイクルに革新を起こせそうです。

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