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2026.03.06
日本認知心理学会との共催で研究会を行いました
3月6日に、「心理学」をご担当の井隼経子先生が企画運営をされた第6回研究会「それっぽい心理学:誤情報・錯誤・科学的根拠を再考する」がJR博多シティにおいて開催されました。日本認知心理学会心理学の信頼性研究部会と福岡工業大学教養力育成センターの共催によるこの研究会では、近年SNSやメディアを通じて広まった心理学の俗説や誤情報が、一般の人々に大きな影響を与えていることをテーマに、2名の講師をお招きし、講演と討論を行いました。
早稲田大学文学学術院の小塩真司先生には、専門であるパーソナリティ心理学の観点から、「一般に広がるパーソナリティ診断の状況と問題点」と題してご講演いただきました。SNSや若者の間で急速に広まった「MBTI」と呼ばれる16personalities性格診断とは何なのか、本当のMBTIとの違い、信頼性や妥当性の問題について解説していただきました。また、血液型診断の頃から変わらず同じ過ちを繰り返してしまう私たちの行動についても触れられ、最後にこのような情報との向き合い方について参加者とともに考えました。
福岡大学人文学部の縄田健吾先生には、「心の俗説に心理学研究者はどう向き合うか?」と題して、世間に蔓延する誤情報と、専門家が社会に向けて発信することの重要性についてご講演いただきました。縄田先生は、学術的に研究されている心理学と、世間で楽しまれているポップ心理学との違いに言及し、とりわけポップ心理学の問題点や、それらの情報を放置することの有害性について指摘されました。また,学術的な心理学研究者はこれらの情報とどのように向き合うべきかについて述べられ、社会に向けて少しずつでも「誤りである」と発信していくことの重要性を強調されました。
その後、両先生と会場の参加者による討論が行われ、情報との向き合い方や対処法などについて活発な意見交換が行われました。