
※ 学生の学年等の表記はすべて取材時のものです。
福工大は、理系・工学分野に特化した大学で、特に生命環境化学科はバイオから物質、食品の分野までを幅広く学ぶことができるからです。研究室の選択肢も多く、興味のあった食品分野を深く学べるカリキュラムも整っていました。また高校生当時、大学を探している多くの友人が福工大への進学を検討していたことも入学意欲を高めました。このほか通学にも便利で、駅からキャンパスまで近いということや、駅に快速が止まるという利点も挙げられます。就職支援も手厚く、毎年のように就職率が高いこと、食品企業への内定実績があったことも理由の一つです。
学年が上がるにつれて、学びたい分野を選べることです。学ぶ分野が幅広いため、多くの選択肢があります。他大学は、生命学科、物質学科、食品学科など「学科」で学ぶ分野を選ぶことが多いようですが、生命環境化学科は、1・2年次にいろんな講義を受けながら学びたい分野を探せます。私は食品分野を選択し、食品を主に扱う研究室に入ったため、食品に関する基本的な知識を吸収しながら、食品の分析方法や実験機器についても学ぶことができました。また関連する講義で、食品を摂取した際に体内で起こる代謝経路や効果を学べたことも良かったと思います。
生命環境化学科には多くの学びの選択肢があり、興味のある分野の講義を受けることができるので、就職を考えていた「食品分野」の知識をじっくり学ぶことができました。就職に関しては、支援がとても手厚かったことを感じています。基本的なエントリーシートの添削から、面接対策のセミナーや模擬面接なども行われ、就職活動でとても役立ちました。また、数日間にわたって開催された合同企業説明会によって、企業の方と直接お話をお聞きできる機会を多く持てたことも、充実した就職活動につながりました。
内定を頂いた「雪印メグミルク株式会社」は、牛乳、乳製品や食品の製造・販売を行う会社で、バター、マーガリン類、チーズ類、デザートの部門で市場シェアは一位を誇っています。就職先に選んだ理由は、まず食品会社に就職したかったという思いが根底にあります。また、誰もが一度は聞いたことのある商品を手掛けていること、これまで私が消費者として親しんできたそうした商品を、生産者の立場で携わりたいと強く思ったことが影響しています。エントリーしたいくつかの企業に中から内定を頂けたのも、きっとご縁があったからだと思っています。
3年次に食品分野に就職しようと決めたため、講義も食品科目を中心に履修し、研究室も食品について研究に取り組んでいる長谷研究室を選びました。私自身の卒業研究に際しても、食品分析の基本的な知識や実験機器の取り扱いについて学ぶことができ、特に2024年度に初めて導入された最新機器「味認識装置(味覚センサー)」を使用できたこともあって、有意義な研究ができました。内定先企業の雪印メグミルクでも、学んだ知識を活かしながら業務を遂行していけると考えています。
私は総合職として採用されたため、まだ入社後の配属部署は分かりません。しかし、食品会社の基盤である製造職や安定した商品の品質保持に関わる品質管理職など様々な職種に携わり、多くの経験を積んで成長していければと思っています。就職先に決めた理由にもありますが、長い間親しんできた商品の生産に関わることができるよう、まずはしっかりと与えられた業務に取り組み、将来にわたってできるだけ多くの商品に関する仕事ができるように頑張っていきたいです。
大学では、特に好きだった「化学」を学んでいきたいと考えていましたが、どの分野を専門的に学ぶかまでは決め切れずにいました。そんなときに目を引いたのが、福工大の生命環境化学科です。この学科は、物質化学や食品など異なる分野を幅広く学ぶことができるため、入学後の学びを通して自分の興味のある分野を見つけ、進んでいきたい分野を明確にできるのではないかと思い、入学を志望しました。
同じ分野に興味を持っている人たちが集まっていることもあり、大学卒業後も関わっていける多くの友人を作ることができました。技術面では、ワード、エクセル、パワーポイントの活用をはじめ、PCを用いたデータの整理方法を身につけることができました。高校の授業でも基本知識を学ぶ機会はありましたが、大学では実験のレポートや課題などでPCを使用することがよくありました。その結果、PCの扱いにも慣れ、様々な状況でソフトを活用できるようになりました。卒論発表など作成した資料の発表を通し、人前で話すという苦手意識を軽減できたことも良かったことの一つです。
早い時期から就職活動に関するイベントを開催していただいたことで、本格的な就職活動前の段階から就職への意識を持つことができました。このため、たとえば夏季のインターンシップなどにも積極的・主体的に参加することができました。また、その頃から就職課の方にはエントリーシートの添削や面接練習をしていただいきました。この充実したサポート体制があるおかげで、実にスムーズに就職活動に取り組むことができました。
内定をいただいた「京セラ株式会社」は、電子部品、ファインセラミック部品はもとより、自動車関連や環境・エネルギー、医療・ヘルスケアなど広い分野で事業を展開しており、新しいことへのチャレンジを積極的に推進している企業です。私は2週間のインターンシップに参加した際、短期間ながら社会人として働くための大きな成長を実感することができました。ここで働くことができれば、「自分の可能性が広がっていくのでは」と思ったほどでした。また、インターンシップ中に感じた会社の雰囲気や社員の方々の温かさに惹かれたことも、当社を選んだ理由です。
私は、「臨界流体」と呼ばれる特殊な高圧状態を利用した環境にやさしいものづくりの研究に取り組む松山研究室に所属していました。いわゆる材料系の研究で、この研究室で修得した材料研究の基本的な知識に加え、研究を進めていくうえでのものの考え方、また「トライ&エラー」の大切さなど、今後、技術者として働く際の心構えを身につけることができました。この技術者として不可欠な姿勢は、これからの仕事にも活きるはずです。常にこの心構えを忘れず、業務に携わりたいと思っています。
内定先の京セラでは、まずは与えられた業務内容に対して全力で取り組み、他者に頼ることなく自分でできることを一つ一つ増やしていきたいと考えています。そして、様々な業務を通して身につけたこと、吸収した知識や技術などを、他者にも与えることができるような技術者に成長することが今の目標です。
自宅から通うことができる、理系学部(工学部)のある私立大学ということで福工大を選びました。また、就職率が高いことや、大手企業への就職実績があることも大きな魅力でした。生命環境化学科を選んだ理由は、他学科よりも女子学生が多く所属していて、化学や生物、環境などの分野を幅広く学べるからです。また学科で唯一、中学高校の「理科」の教員免許が取得できるという点にも惹かれました。
優しい先生方のもとで、多分野を幅広く学べたことです。化学を見ても有機化学や無機化学、分析化学、生物化学などを学べたし、物理や電気、プログラム言語なども学ぶことができました。この学びは自分のためにもなり、就職活動でもアピールできました。身についたのは、「課題を発見して解決する力」です。実験や研究活動を通して課題を分析し、計画を立て、実行し、改善するスキルを修得できました。併せて、他者と協力する能力も身につきました。また、教職課程を履修するなかで、分からないことがあれば仲間に相談し、お互いに励まし合うという経験が、諦めることなく最後まで取り組む大きな原動力となりました。結果として学部4年間で単位を一つも落とすことなく、目標だった3種の教員免許を取得することができました。
OBとの交流会で、OBや人事の方に「どのような会社なのか」、「どのような就職活動をしていたのか」などをフランクに質問することができました。このOB交流会に参加したことが、結果的に早期の企業選考につながりました。また教授と一緒に企業を訪問し、研究所内を見学させていただいたこと、またその後にOBや人事の方とお食事会に行って普段では聞けないようなことをたくさんお聞きできたとことも大いに役立ちました。就職課ではESの添削、就職活動の相談に乗ってもらったほか、選考試験で県外に行く際に金銭面のサポートもしていただきました。
内定先企業は大手総合電機メーカーで、産業・FA、公共、エネルギー、交通、ビル、自動車機器、宇宙、通信、半導体・電子デバイス、空調・冷熱、ホームエレクトロニクス、ITソリューションなど多分野での電機機器及びシステム技術の研究・開発・製造・販売を行っている会社です。「自分の作ったもので人々の生活を豊かにしたい」という私の想いを叶えられると確信し、志望しました。これは三田研究室での活動を通して、将来は人々の役に立ち、生活を豊かにする製品の研究を行いたいと考えるようになったからで、その点、内定先企業は「家庭から宇宙まで」という12の分野で事業を展開していて、高い技術力を基に、多くの人々の生活を豊かにすることができます。また給与面も良く、休暇制度など福利厚生も整っていてワークライフバランスが取りやすかったこと、さらに、福岡勤務が決まったことも当社を選んだ要因です。
化学だけでなく、物理、電気、金属、材料、化学技術、プログラム言語などの幅広い分野を学んだため、所属する製作所が取り組む「シリコンパワーデバイス製品」の研究開発に携わるうえで、修得した知識を活かせると考えています。大学院の固体物質工学という授業では、設計フローチャートを作成しました。開発部でも同様の業務が発生するので、その知識も活かせるはずです。また、研究活動で培った「課題を発見して解決する力」を、シリコン基板を用いたパワーデバイスに関する「高性能化」や「低コスト化」を実現するためのデバイス構造設計開発に活かしたいとも思っています。
私が働く福岡の製作所は、半導体・デバイス事業を展開しています。そこでは、電子・情報分野出身の技術系の方々が多く働いています。私自身、生命環境化学科で幅広分野を学びましたが、業務に関わる専門的なことはやはり知識不足であることを認識しています。ですから、まずは半導体や自社製品のことをしっかり学び、自分が携わる業務について勉強し続けるつもりです。そしていつの日か、私が開発したパワーデバイスで三菱電機の複数分野の事業拡大に貢献し、より省エネに優れた製品を提供することで、脱炭素社会の実現に貢献できればと思っています。また、三菱電機の重点成長事業の一つでもある、グローバルな事業にも寄与していきたいです。