
ゼミ活動や多様な課外活動を通して、
社会で役立つ能力を身につけています。
経営コース 3年生
石丸 葵さん
2025年6月取材時
今、力を注いでいることは何ですか?
環境分野に興味があったこと、また、福岡工業大学に隣接する附属高校で学んでいたこともあって親近感を抱いていたことが福岡工業大学社会環境学部へ進学した理由です。自宅から通学できる距離の近さも魅力でした。入学後は、社会環境学部の幅広い分野の学びを実感しており、様々な活動や体験ができることに満足感を覚えています。たとえば、所属しているコースでは大分県にある大学のセミナーハウスで企業活動や財務・会計の理解を深めるビジネスゲームに取り組んだり資格講座などに参加したりして学びを深め、多くの友人を作ることもできます。3年生の今、私が力を注いでいるのはTOEICや簿記など資格試験の勉強、そして多様な課外活動です。TOEICは、今後800点以上のスコア獲得を目指しており、簿記は3級から始めていずれ2級にも合格したいと思っています。このほか、学生団体「Breakthrough」などの課外活動、そして教員免許(中学社会・高校公民)の取得を目指した教職課程の学習にも精力的に取り組んでいます。

どんなゼミで学んでいますか?
環境問題を身近な部分から考えて、徐々に視点を広げていきながら解決策を探る「鬼頭ゼミ」に所属しています。鬼頭先生は、「環境と経済」や「産業エコロジー」の分野を専門に研究していらっしゃる先生です。ゼミでは、回帰分析等の分析方法を学んだり、相関関係を調べたりするほか、自らテーマを設定して調査・研究に取り組み、その結果をプレゼンしたりしています。私は2年生の時、京都府を対象に、2000年度、2005年度、2010年度、2015年度の県内総生産、労働生産性、就業率、人口構成、人口規模の「要因分解分析」を行い、変化率の考察をレポートにまとめて発表しました。こうした取り組みによって、データの分析力やプレゼン力が身についたことを実感しています。現在は、卒業論文を書くためのテーマ設定や関係する様々な論文の精読に加え、選んだテーマをゼミのメンバーでブラッシュアップする作業を行っているところです。また、ゼミでは関連資格の「統計検定」の受験志望者に対して、先生が時間を割いて指導してくださいました。おかげで私も検定試験に合格することができました。

積極的に取り組んでいる活動は?
福岡県内外9大学・専門学校の学生71名が参加している、学生団体「Breakthrough」の活動に取り組んでいます。このプロジェクトは、協力企業から出されたテーマをもとに約8ヶ月間にわたって参加者が“学生ならでは”という視点で企業の問題を発見し、解決策を探るという長期企業研究活動です。今まで、「学生のスタートアップ支援」「中小企業と留学生をつなぐ」といったテーマが出され、私もプロジェクトメンバーとして課題解決に取り組みました。活動では、チームでミーティングを開いたり、企業を訪問したりして解決策を考えていきます。このような活動によって、マナーなど社会人としての基礎力、プレゼン力、コミュニケーション能力を身につけることができます。私は2025年度、この団体の代表に就任したことから、今は執行部として年に2回行われるコンテストや発表会、そして勉強会の運営、学生のサポートを行っています。また、学内では2年生の3月、過去・現在・未来の視点を軸に未来へ向けたイノベーションの創出を目指す「Global Challenge Program(GCP)」のメンバーに選ばれ、ハワイ大学マノア校で実施された海外研修にも参加しました。国際的な適応力も意欲的に磨いています。


経営コース紹介
地域活動に関連するスキルを総合的に学ぶコースです。
地域に関する政策や教育、環境保全や経済活動、防災、組織の役割など社会環境の知識と、フィールドワークや地理情報システムなどを組み合わせて学びます。