
カーボンニュートラル目標達成に向けた
CO2排出量削減策を検討しています。
鬼頭 みなみ
- 研究分野
- 環境経済学、経済統計
- 担当科目
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マクロ経済学、ミクロ経済学、
環境会計論、経済政策論
※ 2023年7月取材時
研究分野
運輸部門の脱炭素化の方法を環境面と経済面から考える。
「環境と経済」や「産業エココロジー」が研究分野です。気候変動を緩和するためには、2050年に世界の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにすることが必要です。その達成のため、各国・各産業は様々な取り組みを進めています。その中でも私は、「自動車や航空機などの運輸部門からのCO2排出量を削減する方法」を研究しています。自動車はガソリン、航空機はジェット燃料が動力の燃料であり、この燃料を使用すると多くのCO2が排出されます。ただCO2排出量をゼロにしなければならないと言っても、移動をゼロにすることは不可能です。したがって、「移動需要を満たしながらCO2排出量を減らしていくにはどうすればよいか」について、環境面と経済面の両面から考えることで、より良い削減策を見つけることを目指しています。

ゼミについて
環境問題を身近な部分から考え、視点を広げて解決策を探る。
環境問題は世界規模のものから、ローカルなものまで幅広くありますが、まずは身近なところから考えてみましょう。たとえば、「普段の自分たちの生活からどれくらいのCO2排出量が出ているか」や「福岡から東京まで移動するとどれくらい環境負荷があるか」などです。CO2排出量を「CO2計算ツール」などを用いて算出することで、環境に優しい生活方法や移動方法について考え、自分の生活を見直すことにつながります。身近なところから徐々に視点を広げていき、環境問題の解決に向けた方法を提案することを目標にしています。4年生になると論文作成に取り組みます。どんなテーマを設定し、どんなアプローチで研究を進めていくかなど、質問や相談などは大歓迎です。

身につくチカラ
データを解析しまとめる能力、社会問題の理解力が向上。
ゼミでは、Excelを用いてデータを分析したり、データを可視化したりすることを通して、数値や文字の羅列であったデータから有用な情報を読み取り、まとめる力を養います。また、経済や環境に関するニュースに触れる機会を通して、いま社会でどのようなことが起こっているのか、何が問題になっているのかなど、時事問題についても考える時間を設けています。ですから、身の回りの出来事やニュースに関心を持って生活することを心掛けてください。ニュースで取り上げられる社会問題の多くは、経済や環境など、大学で学ぶ学問と深く関係しています。社会問題と学んだことが結びつくと、なぜ社会問題になっているのかということを理解することができます。

担当科目紹介
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ミクロ経済学
商品やサービスの売買の背景にある、売り手と買い手の行動について学習します。高度な数学を用いた内容ではなく、教養としての経済を学ぶ授業です。
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経済政策論
「好景気や不景気のときにどのような政策を実施するのが適切か」「経済成長には何が必要か」など、日本における政策の理論や課題を経済学的視点から学習します。