2015年度の講義



☆2015年度後期☆

●九州産業大学で下記の講義を担当しています。
※詳しい講義内容なシラバスを参照してください。

月曜3限 線形代数学演習
内容:この講義では、前期の「線形代数学」では触れなかった、
ベクトルや行列の幾何学的な側面・平面図形や空間図形との関係について解説します。
最終的には、2次・3次行列の固有値や固有ベクトルの意味がわかり、
求められるようになることを目標にします。

火曜2限 確率統計
内容:近年インターネットなどの普及により、
様々なデータを集めたり、閲覧したりすることが可能になりました。
しかし、手元にデータがあっても、それを正しく読み取り処理する方法を知らなければ、
誤った結論を導き出してしまいます。
この講義では、カイ2乗検定・t検定・分散分析など、
主に「違いを調べる」統計学について勉強します
時間に余裕があれば、Excelなどを用いたデータの扱い方についても解説します

火曜5限 基礎数学
内容:このクラスは再履修クラスなので、一度は同じ内容の講義を受けてるはずです。
皆さんに足りないのは練習量だと思うので、この講義では毎回試験を行います。
試験内容やルールなどは、初回に配布したプリントを参照してください
(かなり厳しめのルールが設定されています。厳しくする意図はちゃんとあるので、熟読して従うこと)。
基礎数学は問題を解きまくれば必ずできるようになる科目なので、
ちゃんと勉強して、今度こそ単位を取ってください。
なお、この講義は木曜5限の工学部補習授業と連携しています

木曜4限 微分幾何学
内容:通年授業なので、前期の続きです。
前期では平面曲線論をやりましたが、後期は空間曲線論及び曲面論をやります。
曲面論は偏微分が出てきて難しいですし、計算も大変ですが、
コンピュータクラフィックスや建築デザインなど、様々なところで使われています。
理解できるようになると、世界の見え方が変わるので、頑張りましょう。
ところで、曲面論の講義というと、ガウス・ボンネの定理がクライマックスになることが多いですが、
この講義ではガウス・ボンネの定理はやらずに、代わりにケンデリンクの定理を解説します。
あまり教科書には載らない定理ですが、工学や情報科学などへの応用は広いと思います。

木曜5限 工学部補習授業
内容:火曜5限の基礎数学の補習です。
火曜5限の試験と同じ範囲の試験を行います。
火曜5限の試験と類似の問題(基本的に数字や文字を変えただけの問題)を出題しますが、
最終的に成績に残るのは、火曜5限と木曜5限の試験のうち、点数の良い方です。
つまり、1回目の試験で出来なかったところを、2回目の試験までにちゃんと勉強すれば、
満点が取れるわけです。
自分でわからないところは、「基礎セン」で質問するなどして対策をし、
良い点を取ってください。


☆2015年度前期☆

●九州産業大学で下記の講義を担当しています。
※詳しい講義内容はシラバスを参照してください。

月曜4限 線形代数学
内容:連立方程式を解くための道具としての行列・行列式の理論を解説します。
主に、次の3つのことが出来るようになることを目標にします。
1.与えられた連立方程式が一意解を持つのか、それとも不定・不能方程式なのかを判定する。
2.一意的な解を持つ場合、逆行列を用いて解を具体的に求める。
3.不定方程式だった場合、行基本変形を用いて解空間を具体的に求める。

月曜5限 工学部補習授業
内容:基礎数学(金曜3限)の補習授業です。演習形式で授業を進めます
みんなの前で発表するという経験は、今後役に立つと思うので、
どんどん発表してください。
★基本的な進め方
1.最初の30分は指定された問題を解く(主に教科書から出題)
2.時間になったら問題の番号が小さい人から, 解いた問題を解説する.
3.解いた問題への質疑応答コメントなど.
という感じにします(1から3で1ターンとします).
時間が許す限り, 1から3を繰り返します.

木曜2限,金曜3限 基礎数学
内容:数学は工学や科学における言語です。
英語がわからないと、外国では地図も読めず人の話もわからないように、
数学がわからないと、工学部では教科書も読めず講義もわかりません。
この講義では、分数の計算から微分積分まで、工学部で生きていくために必要最低限の数学を解説します。
必要最低限といっても、数学はなれるまで大変だと思います。
困ったら一人で悩まず、まずは周りの先生に相談してください。
また、せっかくの大学の講義ですので、所々で専門的な雑談を入れたいと思っています。
金曜クラスは月曜の工学部補習授業とも連携させているので、月曜日も必ず出席してください。

木曜4限 微分幾何学
内容:微分幾何学とは、微分(と積分)を使ってものの形を調べる学問です。
この講義では「もの」の中でももっとも身近にあふれてると思われる、
曲線や曲面の形について調べる方法を解説します。
微分積分学や線形代数学など初等的な道具で解説できるこの分野ですが、
まだまだ研究するべき問題はたくさん残されてます。
古典的な結果だけでなく、講師らが2013年頃に出版した最先端の結果についても紹介します。