2016年度の講義



☆2016年度後期☆

●九州産業大学で下記の講義を担当しています。
※詳しい講義内容はシラバスを参照してください。

月曜4限 微分方程式
内容:微分方程式とは、微分が入った方程式です。
自然現象や工学的な問題を記述するときに、至る所に現れます。
微分方程式の具体的な解を求めるのは、一般には難しいですが、
ある種の方程式であれば、具体的な解を求めることができます。
この講義では、微分方程式の解を求める方法として、
『求積法』と呼ばれる手法を学びます。
一見複雑な公式が沢山出てきますが、公式を丸暗記するのではなく、
公式の導く過程をなぞりながら何回も繰り返し問題を解けば、
だんだんと解放が身体に染み込んできます。
慣れないうちは大変かもしれませんが、一緒に頑張りましょう!
なお、講義では応用に触れる時間はあまりありませんが、
自然科学や社会科学への微分方程式の応用は指定図書に沢山載っています。

月曜5限 基礎数学
内容:このクラスは前期の基礎数学の不合格者に向けた再履修クラスです。
基本的には前期と同じ内容ですが、より基礎的な内容を丁寧に教えていく予定です。
この講義では、何回かに分けて穴埋め式の授業ノートを配布します。
板書の内容は基本的には配布したノートと同じなので、皆さんは板書を写す必要はありません。
話を聴くことに集中して授業を受けてください。
穴埋め式のノートは、授業の板書に合わせて穴を埋めていっても良いですし、
予習時に穴を埋めて講義に臨み、講義を聴きながら答え合わせをするのでも良いです。
理解度を確認しながら、学習しやすいように使ってください。
なお、この授業は工学部基礎教育センターと連携して進めて行く予定です。
レポートや穴埋めでわからない箇所がある場合は、一人で悩まずに
すぐに基礎センで質問しましょう。皆さんの質問をお待ちしています

火曜2限 確率統計
内容:近年インターネットなどの普及により、
様々なデータを集めたり、閲覧したりすることが可能になりました。
しかし、手元にデータがあっても、それを正しく読み取り処理する方法を知らなければ、
誤った結論を導き出してしまいます。
この講義では、カイ2乗検定・t検定・分散分析など、
主に「違いを調べる」統計学について勉強します
時間に余裕があれば、Excelなどを用いたデータの扱い方についても解説します

木曜4限 微分幾何学
内容:通年授業なので、前期の続きです。
前期では平面曲線論をやりましたが、後期は空間曲線論及び曲面論をやります。
曲面論は偏微分が出てきて難しいですし、計算も大変ですが、
コンピュータクラフィックスや建築デザインなど、様々なところで使われています。
理解できるようになると、世界の見え方が変わるので、頑張りましょう。
ところで、曲面論の講義というと、ガウス・ボンネの定理がクライマックスになることが多いですが、
この講義ではガウス・ボンネの定理はやらずに、代わりにケンデリンクの定理を解説します。
あまり教科書には載らない定理ですが、工学や情報科学などへの応用は広いと思います。

木曜5限 工学部補習授業
内容:月曜5限の基礎数学の補習授業です。
月曜5限の授業を受けている人には、基本的にこの授業も履修してもらいます。
補習授業では、演習問題を解いて、前で発表してもらいます。
発表者には、基礎数学の成績のうち「平常点」に(配点の上限を超えない範囲で)加点します。
また、演習問題には月曜5限でレポートとして出題した問題を必ず含めるので、
発表が苦手な人も、他の人の発表を聴いていればレポートに取り組むときに参考になると思います。
今度こそ単位をとるためにも、必ず出席してください。


☆2016年度前期☆

●九州産業大学で下記の講義を担当しています。
※詳しい講義内容はシラバスを参照してください。

月曜5限 工学部補習授業
内容:基礎数学(金曜3限)の補習授業です。演習形式で授業を進めます
★基本的な進め方
1.金曜3限に配った演習問題の答案を返却します。
2.間違えていた問題を解き直してください。
3.福永のところに持ってきてくれれば、採点・個別指導します。
4.全問正解になったら、帰っても良いです。
演習時間内に終わらなかった場合は、基礎センで解き直しをしてください。

火曜1限 微分方程式演習
内容:微分方程式とは、微分が入った方程式です。
自然現象や工学的な問題を記述するときに、至る所に現れます。
微分方程式の具体的な解を求めるのは、一般には難しいですが、
ある種の方程式であれば、具体的な解を求めることができます。
この講義では、微分方程式の解を求める方法として、
『ラプラス変換』と呼ばれる手法を学びます。
ラプラス変換表を見ながらラプラス変換を使えるようになると、
難しそうな微分方程式でも、代数計算で機械的に解くことができるようになります。

木曜2限,金曜3限 基礎数学
内容:数学は工学や科学における言語です。
英語がわからないと、外国では地図も読めず人の話もわからないように、
数学がわからないと、工学部では教科書も読めず講義もわかりません。
この講義では、分数の計算から微分積分まで、工学部で生きていくために必要最低限の数学を解説します。
必要最低限といっても、数学はなれるまで大変だと思います。
困ったら一人で悩まず、まずは周りの先生に相談してください。
皆さんの高校数学の履修状況や、演習の出来具合に応じて、講義の重点を変えていく予定です。
また、せっかくの大学の講義ですので、所々で専門的な雑談を入れたいと思っています。
金曜クラスは月曜の工学部補習授業とも連携させているので、月曜日も必ず出席してください。

木曜4限 微分幾何学
内容:微分幾何学とは、微分(と積分)を使ってものの形を調べる数学です。
この講義では「もの」の中でも、もっとも身近にあふれてると思われる、
曲線や曲面の形について調べる方法を解説します。
微分積分学や線形代数学など初等的な道具で解説できるこの分野ですが、
まだまだ研究するべき問題はたくさん残されてます。
古典的な結果だけでなく、福永らが2013年頃に出版した最先端の結果についても紹介します。