2017年度の講義



☆2017年度後期☆

●九州産業大学で下記の講義を担当しています。
※詳しい講義内容はシラバスを参照してください。

月曜4限・木曜1限 微分積分I
内容:微分積分は、数学を用いて自然現象や社会現象を記述する際の主力な道具の一つです。
日本語などの自然言語だけでは説明しにくいことでも、
数式を使えばハッキリと表現することができますし、
その数式を解き進めることにより、様々な性質を予測・解明することができます。
この講義では、微分と積分の導入から始めて、
簡単な公式を用いた計算など、基本的な事柄について勉強します。
また、微分積分と関数のグラフの関係についても解説します。
前期の基礎数学で学んだ内容はこの講義でもフルに使うので、
忘れてる人はちゃんと復習しておいてください。

水曜4限 建築都市工学部補習授業
内容:この講義は木曜5限の基礎数学の補習授業です。
木曜5限の基礎数学を受講してる一年生は、必ず出席してください。
受講人数が少ないので、個別指導形式で進めていきます。

木曜4限 微分幾何学
内容:通年授業なので、前期の続きです。
後期は空間曲線論及び曲面論を講義します。
曲面論はコンピュータクラフィックスや建築デザインなど、様々なところで使われています。
難しいですが、理解できるようになると世界の見え方が変わるので、頑張りましょう。
ところで、曲面論の講義というと、ガウス・ボンネの定理がクライマックスになることが多いですが、
この講義ではガウス・ボンネの定理はやらずに、代わりにケンデリンクの定理を解説します。
あまり教科書には載らない定理ですが、応用は広いと思います。

木曜5限 基礎数学
内容:基礎数学の再履修クラスです。
後期は履修人数が少ないので、個別指導形式で授業を進めていきます。
わからないところがあれば立ち止まりながら懇切丁寧に指導をしますので、
前期の基礎数学の内容が理解できなかった人も、あきらめずに出席して、
今度こそ単位を取ってください。一緒に頑張りましょう。


☆2017年度前期☆

●九州産業大学で下記の講義を担当しています。
※詳しい講義内容はシラバスを参照してください。

木曜2限・金曜3限 基礎数学
内容:数学は工学や科学における言語です。
英語がわからないと、外国では地図も読めず人の話もわからないように、
数学がわからないと、理工系学部では教科書も読めず講義もわかりません。
この講義では、分数の計算から微分積分まで、理工系学部で生きていくために必要最低限の数学を解説します。
必要最低限といっても、数学はなれるまで大変だと思います。
困ったら一人で悩まず、まずは周りの先生に相談してください。
皆さんの高校数学の履修状況や、演習の出来具合に応じて、講義の重点を変えていく予定です。
また、せっかくの大学の講義ですので、所々で専門的な雑談を入れたいと思っています。
木曜クラスは建築都市工学部補習授業とも連携させているので、補習にも必ず出席してください。

木曜4限 微分幾何学
内容:微分幾何学とは、微分(と積分)を使ってものの形を調べる数学です。
この講義では「もの」の中でも、もっとも身近にあふれてると思われる、
曲線や曲面の形について調べる方法を解説します。
微分積分学や線形代数学など初等的な道具で解説できるこの分野ですが、
まだまだ研究するべき問題はたくさん残されてます。
この講義の特徴として、特異点を持つ平面曲線(ルジャンドル曲線のフロンタル)の曲率を導入し、
縮閉線や伸開線への応用について詳しく述べる予定です。

木曜5限 建築都市工学部補習授業
内容:この講義は木曜2限の基礎数学の補習授業です。
木曜2限の基礎数学を受講してる人は、必ず出席してください。
主に演習などをする予定です。

金曜2限 微分方程式
内容:微分方程式とは、微分が入った方程式です。
自然現象や工学的な問題を記述するときに、至る所に現れます。
微分方程式の具体的な解を求めるのは、一般には難しいですが、
ある種の方程式であれば、具体的な解を求めることができます。
この講義では、微分方程式の解を求める方法として、
『求積法』と呼ばれる手法を学びます。
一見複雑な公式が沢山出てきますが、公式を丸暗記するのではなく、
公式の導く過程をなぞりながら何回も繰り返し問題を解けば、
だんだんと解放が身体に染み込んできます。
慣れないうちは大変かもしれませんが、一緒に頑張りましょう!
なお、講義では応用に触れる時間はあまりありませんが、
自然科学や社会科学への微分方程式の応用は指定図書に沢山載っています。