自然対流を利用した液体の粘度と熱伝導率の同時測定法の開発


卒業研究生
田浦智晴
丸山聡
実験概要
本研究の目的は、誰もが液体の動粘度及び熱伝導率の値を短時間で精度良く、しかも簡単に測定ができる方法の開発である。これらが可能な方法の1つとして電子天秤を用いた液体の剪断力計測による簡易測定法を提案し、その可能性について検討してきた。 実際に測定を行う際、少容量の試料液体で測定可能であることが望ましく、境界層理論に基づく相似解は無限の容量を前提にしている。今回は、この違いを検討するために異なる容量の特に伝熱面上端から液面までの高さが異なる容器を使用し、いわゆる準定常がどのように実現されるか、さらに、本測定法から算出する動粘度及び熱伝導率の値にどのような影響を与えるかという点に関しても、これらの物性値が異なる1種類のシリコーンオイルを試料液体として行った実験結果について報告する。
研究装置