ペルチェ素子のクーラーへの利用

目的

 現在、人類は深刻なエネルギー問題を抱えている。石油、石炭などの化石燃料は近い将来、使いきってしまうばかりでなく、それらを燃焼する事により、発生する二酸化炭素が温室効果の原因となり地球の温暖化を起こしている。そのため、近年、夏には異常なほどの猛暑が続き、一家に数台という割合でクーラーが取り付けられ、それらが日中フル稼働している。
 本研究では、夏場クーラーにかかる膨大な消費エネルギーを少しでも緩和できればという発想から太陽エネルギーと従来のクーラーとはまったく動作原理が異なるペルチェ素子という半導体素子を使いクーラーを作ることが出来ないかということを考えた。ベルチェ素子は、可動部分がなく小型で小電力時に効率が大きくなるという特徴がある。
 ここでは日中太陽エネルギーが大きいほどクーラーも必要になるという状況を合わせて考えると、ベルチェクーラーは極めて魅力的な性質を潜在的に有していると判断した。特にクーラーとしての効率に注目し従来のエアコンを超えることが可能かどうかについて検討を行った。

 

研究員
B4  9551025  北村 圭司
B4  9551065  藤井 雅彦