1. 実行環境を作る
2. Hello Worldしてみる
3. 講義回毎にまとめてJavaコードを整理しましょう
4. トラブルシューティング
Javaのソースコードをコンパイルしたり、実行したりするのに必要な「Oracle OpenJDK(Java Development Kit)」をインストールしましょう。
このページからダウンロードします。ここでは「Oracle OpenJDK 14.0.1」の場合で説明しますが,本Webページ作成時点での長期サポート(LTS)の最新版は「Oracle OpenJDK 17.0.2」ですので,後者の方に読み替えてインストールを進めてください.
JDK 14をクリックして移動します。
Windows/x64のzipファイルをダウンロードし、デスクトップなどに保存します。
保存したzipファイルを確認しましょう。
保存したzipファイルを解凍します。解凍したら次のようなファイル名でフォルダが作成され、中にファイルが保存されます。
作成されたフォルダの中身を確認しましょう。サブフォルダ「jdk-14.0.1」が1つあります。このなかにコンパイルやインタプリタなどのファイルが入っています。
サブフォルダ「jdk-14.0.1」をまとめて、Cドライブの「C:\Program Files\Java」内へコピーします。コピー先フォルダ内にある似たような名前のサブフォルダは消さないようにしましょう。コピー時に管理者権限を求められる場合はありますのでその際は許可をしましょう.
ここで、コピー先フォルダ内のbinフォルダ「C:\Program Files\Java\jdk-14.0.1\bin」(※A)は次の準備で使いますのでメモしておきましょう。
これでJDKのインストールは完了です。
JDKのbinフォルダには、Javaコードをコンパイルするコマンドや、Javaコードを実行するコマンドなどが入っています。しかし、このままではこのフォルダに行かないと、これらのコマンドを使用することができません。そこで、自分がどのフォルダに居てもこれらのコマンドを使用できるようにします。(この作業を「PATHを通す」と言います)
まず、「スタートボタン」を右クリックして、ダイアログを開きます。次に、「システム」を選択し表示させて下さい。
左側のメニューから「バージョン情報」を選択し、関連設定の「システム情報」をクリックします。関連設定はさらに右側の欄にあることもあります。
「システムの詳細設定」をクリックします。
「詳細設定」タブの、「環境変数」ボタンをクリックします。
「システム環境変数」の中の、「Path」をダブルクリックして下さい。Pathを編集するダイアログが表示されます。
「新規」ボタンを押して、一番最後に先ほどコピーしたJDKのbinフォルダの場所(※A)を付け加えて下さい。
※もともとある文字列を消してしまわないよう、よくよく注意してください。
追記が終わったら、「OK」ボタンを押して下さい。これで、PATHの設定は終了です。
プログラミングの開発環境をインストールしましょう。
まず、このページへアクセスし、「今すぐ無料でダウンロードする」をクリックします。ここでは「Visual Studio Code 1.44.2」の場合で説明します。本Webページ作成時点での最新版は「Visual Studio Code 1.66.0」ですので,後者の方に読み替えてインストールを進めてください.
「Windows版」の「System Installer 64 bit」をクリックし、ファイルをダウンロードしデスクトップなどに保存します。
保存したファイルを確認しましょう。
保存したファイルをダブルクリックして実行すると、インストールが始まります。セットアップ画面の「同意する」にチェックをして、「次へ」ボタンを押します。
次に、「インストール先の指定」を行います。デフォルトのままで良いです。「次へ」ボタンを押します。
※変更したい場合は「参照」ボタンを押してインストール先のフォルダを指定できます。
次に、「プログラムグループの指定」を行います。プログラムグループとは、Windowsのスタートメニューに配置されるショートカットのフォルダ名のことです。デフォルトのままで良いです。「次へ」ボタンを押します。
※変更したい場合は「参照」ボタンを押してプログラムのグループ名を変更できます。
Visual Studo Codeのインストール後に行う「追加タスクの選択」を行います。「デスクトップ上にアイコンを作成する」と「PATHへの追加(再起動後に使用可能)」にチェックを入れ、「次へ」ボタンを押します。
内容を確認し、「インストール」ボタンを押します。インストールが始まりますので完了するまで少々待ちましょう。
インストールと追加のタスクが完了すると、次の画面が表示されます。「Visual Stduio Codeを実行する」のチェックを外し、「完了」ボタンを押します。
デスクトップに作成されたVisual Stduio Codeのショートカットアイコンを確認しましょう。
Javaプログラミングのための拡張機能(エクステンション)をVisual Studio Codeにインストールしましょう。ここでは、次のエクステンションをインストールします。
・Visual Studio IntelliCode エクステンション
・VS Code Printing Free エクステンション
Visual Studio Code のショートカットをダブルクリックして起動します。
左の端にある「Extensions」ボタンをクリックし、「EXTENSIONS」サイドバーを開きます。続いて、上部の検索ボックスに「visual studio intelliCode」と入力し、一覧より「Visual Studio IntelliCode」エクステンションを確認して選択します。右の欄に詳細が表示されます。「Install」をクリックしてエクステンションをインストールします。
「EXTENSIONS」サイドバーの右上のオプション「…」をクリックし、プルダウンメニューより「Show Installed Extensions」を選択すると、インストール済みのエクステンションを確認できます。「EXTENSIONS」サイドバーに「Visual Studio IntelliCode」エクステンションが確認できます。オプション「…」のプルダウンメニューが異なる場合がありますがインストール済みのエクステンションを表示するよう探してみましょう.
続いて、同様の手順で「VS Code Printing Free」エクステンションをインストールしましょう。このエクステンションはソースコードの印刷を行う機能です。下図は、「VS Code Printing Free」エクステンションをインストール後に、インストール済みのエクステンションを表示しています。
※Visual Studio Code に印刷機能はありませんのでエクステンションをインストールする必要があります。
最後に、左の端にある「Extensions」ボタンを再度クリックし、「EXTENSIONS」サイドバーを閉じましょう。また、タブも「×」をクリックして閉じておきましょう。
これで Visual Studio Code へ拡張機能をインストールはおわりです。ここで紹介したエクステンション以外にもプログラミングを便利にするものが多々ありますので、興味ある方は試してみましょう。ただし,機能が競合する場合がありますので,まずは上記2つのみをインストールしてください.
おまけ Visual Studio Code を日本語化するには、「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」エクステンションをインストールし、指示にしたがって設定を行います。
ソースコードの読み込み時かつ書き込み時の文字コードをShiftJISに設定します。
「File」メニューから「Preferences」を選択し、さらに「Settings」を選択します。
左の欄に表示される「Settings」タブの検索ボックスに「encoding」と入力します。関連する設定事項が表示されます。「Files: Encoding」があることを確認しましょう。
「Files: Encoding」下のプルダウンメニューから「shiftjis」または「Japanese(Shift JIS)」を選択します。既に「shiftjis」または「Japanese(Shift JIS)」に設定されていることもあります。
「Settings」タブを閉じます。
実行環境の準備が完了したら、正常に動作するか確認しましょう。
ここでは「D:\home\Programming」に「Java」フォルダを新規に作成し、この「D:\home\Programming\Java」フォルダの中にJavaコードを保存することを想定します。このフォルダを作業フォルダといいます。各自のパソコン環境に応じて読み替えましょう。
「Java」フォルダを作業フォルダとしてオープンすることにより、Visual Studio Code から「Java」フォルダ内のファイルを管理できるようになります。「File」メニューより「Open Folder...」を選択します。
先ほど作成した「Java」フォルダを選択して「フォルダーの選択」をクリックします。
「EXPLORER」サイドバーが表示されます。中に「JAVA」(すべて大文字)として作業フォルダが表示されていることを確認しましょう。また、「EXPLORER」サイドバーは左の欄の「Explorer」ボタンを押すことにより、表示/非表示を切り替えることが出来ます。「Welcome」タブは×ボタンを押して、消しておきましょう。
コンパイル&実行スクリプトを用いることで、Javaコードのコンパイルと実行を簡単に行えます。
作業フォルダ「JAVA」をクリックして展開(中にはまだ何もありません)します。その他は折りたたんでおきましょう。展開空白部を1度クリックしてフォーカス(青枠)を移動し、右上の「New Folder」アイコンをクリックします。
表示されたテキストフィールドに「.vscode」と入力します。
次のリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」等を選び、デスクトップ等に保存します。
・ダウンロード → tasks.json
このファイル「tasks.json」を先ほど作成した「.vscode」フォルダにドラッグ&ドロップします。
作業フォルダ「JAVA」の中の「.vscode」の中に「tasks.json」があることを確認してください。ファイルの内容は例年の更新のため異なることがあります.
Javaコードを保存するサブフォルダを作成します。ここでは第0回目の講義という意味で「00」サブフォルダとします。
作業フォルダ「JAVA」を展開し,展開空白部を一度クリックしてフォーカス(青枠)を移動した後、右上の「New Folder」アイコンをクリックします。
表示されるテキストフィールドに「00」と入力します。その後、作業フォルダ「JAVA」の中にサブフォルダ「.vscode」と「00」があることを確認しましょう。
フォルダ「00」を一度クリックしてフォーカスを移動し、右上の「New File」アイコンをクリックします。
フォルダ「00」の中に表示されるテキストフィールドに「HelloWorld.java」と入力します。ここで、ファイル名「〇〇〇.java」の「.java」の部分を拡張子と呼び、ファイルの種類を特定するために使われます。「.java」はこのファイルがJavaコードであることを示します。間違えないようにしましょう。
ファイル「HelloWorld.java」を選択すると、右へ「HelloWorld.java」タブのもとにテキストエリアが表示されます。このテキストエリアに下枠のJavaコードを入力します。
public class HelloWorld { public static void main(String[] args) { System.out.println("こんにちはJava!!"); } }
ファイル「HelloWorld.java」を選択します。ショートカット「Shift + Ctrl + B」を同時に押すと、コンパイルが始まり、文法エラーが無ければ実行されます。下に「Terminal」パネルが開き、実行結果が表示されます。「こんにちはJava!!」と表示されていれば成功です!もし文法ミスがあればエラーメッセージが表示されますので、再度コードを確認しましょう。
ショートカット「Shift + Ctrl + B」の代わりに「Terminal」メニューの「Run Build Task...」を選択しても良いです。また「Terminal」パネルは「View」メニューの「Terminal」を選択することにより表示/非表示を切り替えることができます。
上の設定をふまえて、各講義でのJavaコードの整理について説明します。
講義が始まりましたら Visual Studio Code を起動します。
次に、Javaコードを保存している作業フォルダ「Java」をオープンします。
オープンされた作業フォルダ「JAVA」が表示されているのことを確認しましょう。また、先ほど作成した「HelloWorld.java」ファイルがサブフォルダ「00」に入っていることが確認できます。
表示されるテキストフィールドに「01」(例えば、第1回目の講義のJavaコードを保存する場合)と入力します。その後、プルダウンメニュー「JAVA」の中にサブフォルダ「01」があることを確認しましょう。
public class Sample { public static void main(String[] args) { System.out.println("ようこそJavaへ!!"); } }ファイル「Sample.java」を選択します。ショートカット「Shift + Ctrl + B」を同時に押すと、コンパイル&実行されます。
上記手順にて受けたQ&Aを載せていきます.
症状:実行時に次のようなエラーがでます.何が原因で,どのような対応が必要でしょうか?
Error: A JNI error has occurred, please check your installation and try again Exception in thread "main" java.lang.UnsupportedClassVersionError: HelloWorld has been compiled by a more recent version of the Java Runtime (class file version 58.0), this version of the Java Runtime only recognizes class file versions up to 52.0 at java.lang.ClassLoader.defineClass1(Native Method) at java.lang.ClassLoader.defineClass(Unknown Source) at java.security.SecureClassLoader.defineClass(Unknown Source) at java.net.URLClassLoader.defineClass(Unknown Source) at java.net.URLClassLoader.access$100(Unknown Source) at java.net.URLClassLoader$1.run(Unknown Source) at java.net.URLClassLoader$1.run(Unknown Source) at java.security.AccessController.doPrivileged(Native Method) at java.net.URLClassLoader.findClass(Unknown Source) at java.lang.ClassLoader.loadClass(Unknown Source) at sun.misc.Launcher$AppClassLoader.loadClass(Unknown Source) at java.lang.ClassLoader.loadClass(Unknown Source) at sun.launcher.LauncherHelper.checkAndLoadMain(Unknown Source) The terminal process terminated with exit code: 1 Terminal will be reused by tasks, press any key to close it.
症状:コンパイル時に次のようなエラーがでます.何が原因で,どのような対応が必要でしょうか?
javac : 用語 'javac'は、コマンドレット、関数、スクリプト ファイル、または操作可能な プログラムの名前として認識されません。名前が正しく記述されていることを確認し、パスが 含まれている場合はそのパスが正しいことを確認してから、再試行してください。 発生場所 行:1 文字:1 + javac d:\home\Programming\Java\00\HelloWorld.java + … ターミナルの処理が終了しました (終了コード: 1)
その他、何かわからないことがあれば石原(m-ishihara@fit.ac.jp)まで質問して下さい。
以上で終了です!お疲れ様でした!!