Linux等の環境で、主として端末(コンソール)ウィンドウを使ってC言語およびC++言語のプログラムを入力・実行する方法を示す。
C言語のソースファイルは、コンソール内なら vi エディタなど、デスクトップ上なら gedit などのテキストファイルエディタを立ち上げ、C言語のソースファイルを入力・編集・保存する。
ソースファイルの名前を「なんとか.c」の形 (つまり拡張子が c) とする。
C++の場合は、ソースファイルの名前として「なんとか.cpp」の形 (つまり拡張子が cpp) などが使われる。
Linux環境では、端末(コンソール)ウィンドウを開き、そこにコマンドを入れることによって、Cプログラムのコンパイルと実行を行う。
例えば、Cのソースファイルが「プログラム.c」という名前だとすると、
gcc -Wall -o プログラム プログラム.c
というコマンドによって、ソースファイル「プログラム.c」がコンパイルされ、実行ファイル「プログラム」が生成される。
※ -Wall オプションは警告(warning)を表示させるもので必須ではないが、バグを見つけるのに有効な場合もあるので指定しておくとよい。
エラーが出たときは、入力・編集・保存に戻る。
エラーが出ず、実行ファイル「プログラム」(カレントディレクトリにあるとする) が正しく生成された場合、それを実行するには
./プログラム
のように、頭に ./ をつけてコマンド入力すればよい。
./プログラム > 出力ファイル名
とすると、出力を指定したファイルにリダイレクトできる。
C++で書いたプログラムもCと同様にコンパイル・実行できるが、コンパイルのコマンドが g++ になる。
例えば、C++のソースファイルが「プログラム.cpp」という名前だとすると、
g++ -Wall -o プログラム プログラム.cpp
というコマンドによって、ソースファイル「プログラム.cpp」がコンパイルされ、実行ファイル「プログラム」が生成される。
なお、C++11, C++14 等の新しい機能を使っているソースのコンパイルには
g++ -Wall -std=c++11 -o プログラム プログラム.cpp
のように、-std=c++11, -std=c++14 等のオプションを指定しなければならない場合がある。指定すべきオプションは使用中のGCCによって異なる可能性がある。