溝田研究室

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プロフィール

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溝田武人

福岡工業大学 名誉教授、工学博士
技術アドバイザー:NHK, ミズノ(株) および
共和技研(株)(Topgun)
〒811-3221福岡県福津市若木台4丁目10-17
Tel. /Fax. +81-(0)940-43-2810
E-mail: mizota0208@@@yahoo.co.jp
http://www.fit.ac.jp/~mizota/lab.html 

 溝田は1970年台から強風を受ける地上構造物に関する剥離流のフラッタ問題に関する研究を始めた。風洞実験手法によって彼は角柱模型のフラッタ挙動を調べた。特筆すべきは、PIV法の誕生以前に、逆流域の流速測定が可能なHot-wireセンサーを自作して、振動角柱まわりの非定常流線模様を描いた。そしてこの自励振動現象を流れの位相特性を主要テーマにして解明した。この研究を通して溝田は剥離流の流体力学に関する研究手法として多くの実験手法や知見を蓄積した。
 1985年から現在まで、溝田は福岡工業大学で学生と共にスポーツボールの不思議に関する研究に着手した。硬式野球ボールの変化球の研究では、ナックルボール、フォークボール、SFFなどの魔球性を流体力学の視点から解明した。ゴルフボールが右や左に曲がるメカニズムは100年来サイドスピンという概念で説明されて来たが、回転軸がバンクしているという概念を導入し空気力のベクトル解析を成功させて、3次元飛翔理論を矛盾なく構築した。また、サッカーボールの弱回転魔球を解明した。これは超臨界レイノルズ数流域における滑面球のまわりの流れの観察を行った先行研究(Taneda, 1978)をサッカーボールに適用することによって成功したのである。カルマンの自伝に出て来るカルマン渦の計算の動機になったというフレスコ画を発見した溝田の報告(nature, 2000)もロマンにあふれる物語である。
 ISFA2020でのKeynote lectureは後半のスポーツボールの研究を中心に行われる

受けた教育と会社勤務:
 学部教育:熊本大学工学部生産機械工学科:1963-1967
 修士課程:熊本大学大学院生産機械工学専攻:1967-1969
 会社勤務:松下電器産業(株)(現:パナソニック(株):1969-1970
教育研究在籍大学:
 九州大学応用力学研究所流体工学部門助手:1970-1985
 福岡工業大学工学部知能機械工学科 助教授,教授: 1985-2014
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