研究について

■耐熱コーティングシステムのボンドコートにおける酸化及び界面損傷  
                                梶原主税 井上健一 小田隆太郎
ガスタービン用高温部品の耐熱コーティングシステムの長寿命化・非破壊検査方法の確立は、ボンドコート層の酸化及び界面損傷について未だに解明されていないことが多いため実現していません。本研究は、ボンドコートにおける酸化及び界面損傷を解明することを目標に機材への損傷と高温環境下を想定した押し込み試験と熱曝露試験、ボンドコート界面領域における微視観察、元素分析に加えて残留応力の測定を行います。実験結果から酸化物層の変化増幅、残留応力増減などの傾向を読み取り、これらの相関関係を検討します。
コーティング試験片のボンドコート層表面を微視観察したもの
新しい誘電エラストマーアクチュエータの開発           立石裕 内藤真裕
柔軟電極圧さ、電圧上昇速度の違いが電気力学特性と発生力に及ぼす影響を考慮しながら、エラストマーの特性を理解した上で、既存のアクチュエーターを改良し、今までにないアクチュエータを作製することを行う。
耐熱コーティングの界面損傷に及ぼす押し込圧痕の影響      岡本大樹 前田晃秀
火力発電の需要増加に伴い化石燃料の枯渇が問題視されており、今まで以上にエネルギー効率が要求されている。そのためには、タービン入り口温度上昇が不可欠であり、タービンブレードの耐熱性を向上させるために遮熱コーティングシステムの検討が重要となる。本実験では、主に島津製サーボパルサー、日陶科学の卓上小型電気炉、顕微ラマン分光装置を用いて、押し込み試験、熱曝露試験、残留応力の測定を行う。遮熱コーティングの界面損傷に及ぼす押し込圧痕の影響を明らかにすることを目的とする。