失敗の後に再チャレンジするチャンスが大事

【自己調整&やる気をあげるテクニック】

 ・できなかったこと、失敗したことがあったあと、いいタイミングで同じことにもう一度挑戦させるチャンスを作る

 

授業中に問題を解いて間違ったり、何かスポーツをしていてできないことがあったり、工作やお手伝いをしていてうまくできないことがあるのは当然のことですね。

 

学生や生徒、子供にそういうことが起こったら、その場で解き方ややり方を教えると思います。ただ、もっと大事なことは、「教える」で終わらないことです。再チャレンジの機会をあげて、最初の失敗より「うまくできた」という成功体験に変えることです。


教師や親に時間があり、学生や子供自身がやる気が高いと、「もう1回その場でやる!」ということが可能ですが、毎回その時間があるわけではありませんね。特に、授業の場合は、多くの生徒がいるので難しいわけです。

 

でも、再チャレンジして、失敗体験を「成功」または「少しできるようになった」体験に上書きできる機会は、動機づけ、自己調整において、とても大事なので、どうにかチャンスを作るようにしてほしいと思います。

 

次の授業のときに、前回の授業で間違いが多かった問題をいくつかピックアップしてクラス全体に投げかけたり、

前回の授業で使ったプリントをそのまま配って、間違ったと覚えている問題を1つ選ばせて、もう1度させたり、

机に向かわなくてもできるようなことであれば、廊下で会ったときの声掛けのときに聞いてみたり(単語や歴史のようなものの場合)、

 

などなど、私も試行錯誤で工夫をしています。その際は、笑顔で「そうそう、これ前回のだけど、覚えてる?再チャレンジしてみようか?」と声をかけます。なぜかというと、生徒や学生は、失敗経験に対して基本的にイヤな気持ちを持っているからです。

私が厳しい顔をして「この前、間違った問題を今からやります。今回は必ずできるように!」という感じでは、さらにディモチベーションをもってしまいます。

 

家庭でのお手伝いなどにも同じことが言えます。うまく包丁で切れなった、うまくアイロンができなかったということが起こると、親としては「危ないからやめておきなさい」という気持ちを持ってしまいますが、2,3日してまた「やってみようか?」と声をかけてあげてみましょう。

 

失敗はOKです。大事なのは、その後の上書きです。

 

2024年06月11日