平成22年度 福岡工業大学 教育・研究活動報告書
- ページ: 13
- 大 学 の 取り組み
研究活動
JAXA 「はやぶさ」 微粒子詳細分析に参加
?宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施する、 惑星探査機 「は やぶさ」 が地球に持ち帰った微粒子の詳細分析に本学 生命環 ・ 境科学科の三田 肇教授が参加することとなりました。 三田教授 は九州大学、 名古屋大学の研究者と共に有機化合物の有無と種 類を分析するグループに加わっています。 ■ 微粒子の主な配布先と分析内容
分析内容 元素の特定 3次元形状、 内部構造 鉱物組成 鉱物の結晶構造 試料を高温加熱 ガス化 ・ 有機物の有無 微量元素 研究チーム 首都大学東京、 京都大 大阪大、 高輝度光科学研究センター 岡山大 東北大、 茨城大、 ・ 物質 材料研究機構 東京大、 九州大 九州大、 福岡工業大、 名古屋大 北海道大
九州で4校目となる小型衛星開発を開始
?平成25年の打ち上げを目指し、 情報 工学科の田中卓史教授のグループが 超小型衛星の開発を開始しました。 本 学の取り組みは九州の大学で4校目と なります。 平成25年に打ち上げのH2A ロケットに相乗りすることを目指し、 開 発を進めています。
(平成23年1月18日 日本経済新聞より)
平成23年1月27日 西日本新聞夕刊
福岡県自動車先端技術開発プロジェク トに2つのプロジェク トが採択
?福岡県が自動車の開発 生産の先端拠点を目指してコーディネートした5つの産学官連携技術開発プロジェクトが、 ・ 経済産業省の戦略的基 盤技術高度化支援事業に採択されました。 本学はそのうち2つのプロジェクトが採択され、 企業や他大学と共同で先進技術開発に取り組んで います。 ■ 本学が参加するプロジェクトの概要
〈研究テーマ〉 〈研究メンバー〉 〈研究期間〉
高アスペクト比を持つ超硬合金製絞り金型に対する研削加工技術の開発
知能機械工学科 仙波 卓弥 教授、 株式会社ワークス 平成22?平成24年度末までを予定
〈研究内容の要約〉 ?自動車産業では、 コネクター生産用の超硬合金製絞り金型の品質安定化、 最終
製品の低価格化のニーズが高まっている。 これらを達成するためには、 熟練作業者 により行われている絞り金型形状に対する磨き加工工程を機械化する必要がある。 この市場ニーズを具現化するため、 超硬合金を加工する工具が容易に摩耗してし 最先端加工技術講習会の模様 まうという問題を解決できる加工工具を開発し、 短時間で高精度に絞り形状加工 が実現できる加工技術を確立する。
〈研究テーマ〉 〈研究メンバー〉
高度位置決め技術によるレアアースフリーモータEV駆動装置の開発
電気工学科 大山 和宏 教授、 株式会社明和製作所、 西日本工業大学、 ダイハツ工業株式会社 平成22?平成24年度末までを予定
〈研究期間〉
〈研究内容の要約〉 ?自動車産業では地球温暖化防止の切り札である小型EV普及を背景とした省エ
ネルギー性 (及び省資源 低コスト 安全性) ・ ・ 向上のためにレアアースフリーで高効 率なモータのニーズがある。 そのためにSRモータ (永久磁石不使用) の効率を向 上する位置決め技術を高度化すると共に変速機 キャパシタとシステム化して省エ ・ ネルギー性を従来比20%向上する小型EV駆動に最適化した動力伝達技術と組 み込みソフトウェア技術を確立する。
研究風景
13
- ▲TOP