平成23年度 福岡工業大学 教育・研究活動報告書
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- 大学 大学院の取組 [ 研 究 活 動 ] ・
自動車・宇宙・環境技術などの諸分野において、 北部九州の産業発展に寄与する新技術の研究が 進展しています。
研究マネジメ ト組織である総合研究機構を中心に、本学の精密機械加工技術、通信技術、ロボッ ン ト技術、 環境技術などを活用した様々な研究開発を推進しま した。本学では産学官連携を推進し、研究成果の社会 還元を通じ、北部九州の産業発展に貢献していきます。
東アジアを代表する金型産業拠点形成に貢献するため、九州工業大学と 連携協定を締結しま した。
最先端の金型製造技術の創成、人材育成等による地域企業 への技術普及を図るため、九州工業大学と連携協定を締結 しました。本学は次世代マイクロ/ナノ金型開発センターを 創設し、ナノレベルの精密加工技術の研究を推進しており、 また、九州工業大学はコンピューターを用いた金型設計技 術の研究を推進してきました。両大学の強みを合わせ、地 元の自動車関連企業などへ技術移転することで、北部九州 が東アジアを代表する金型産業の拠点となることを狙いとし ています。福岡県は「北部九州自動車150万台先進生産拠 点プロジェク ト」を実施しており、技術向上と人材育成の面 から、同プロジェク トを後押しします。
協定調印後握手する、 小川福岡県知事 (中央) 、 松永九州工業大学学長 (左)下村本学学長 、 (右)
産学官連携研究を通じ、次世代技術の開発を促進しています。
ふくおかISTの 研究開発支援事業に4事業採択
財団法人福岡県産業・科学技術振興財団 (ふくおかIST)の平成23年度研究開発 支援事業より「高効率オゾン酸化水質浄 化システムの開発」 「静電誘引型インクジ ェ ト方式による樹脂成型部品の意匠性コ ッ ーティング技術の開発」 「高アスペク ト比 を持つ超硬合金製絞り金型に対する研削 加工技術の開発」 「高度位置決め技術に よるレアアースフリーモータ EV駆動装置 の開発」の4事業が採択され、新技術の 開発を目指し、研究活動を推進しました。
全国初の水力発電システムの 実証実験実施
株式会社技術開発コンサルタントが農林 水産省の「緑と水の環境技術革命プロジ ェクト事業」に採択され、 「フラッタ方式 マイクロ水力発電システム」の実証試験 を実施しました。この発電システムは本 学知能機械工学科・阿比留教授が考案し たもので、実証試験は全国初となります。 一般の水力発電と異なり、大規模ダムな ど の 施 設 が 不 要 な 発 電 方 式 で、全 37,000キロに上る農業用水路の有効活 用が期待されます。
リハビリテーション用 車いすロボットの開発
福岡県ロボッ ト産業振興会議の平成23年 度ロボッ ト技術実用化事業に採択された 「リハビリ及びロボッ トのための BMW計 測実用パッケージの開発」プロジェク トに 株式会社ロジカルプロダク ト、九州大学、 九州先端科学技術研究所とともに参画し ました。本学は車いすロボッ ト技術を用 い、車いすロボッ ト搭乗時の身体に与え る影響の研究を進めました。
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FUKUOKA INSTITUTE OF TECHNOLOGY
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