卒業研究

卒業研究は,
座学で身につけた基礎知識
演習・実験科目で身につけた基礎応用力・協調性
をもとに,これまでの知識と技術を融合させた総合的な研究活動を行い,それらを通じて高度な専門人材としての成長を図ろうとする取り組みです。
きちんと取り組めば,これまでの3年間に匹敵する成長を自分自身が実感できる大事な1年となります。そのような成長を求めている学生の皆さん,一緒に研究活動を行いませんか。
 

卒業研究概要

超電導体には,極低温下で電気抵抗が零となるとともに,従来材料の100倍以上の電流密度での通電を可能とするものもあり,それらを用いた線材及び電力機器・システムが開発研究されています。液体窒素で超電導状態を発現させられる高温超電導線材は既に国内外で商用生産されていますが,広い産業分野での活用のためには更なる電気的機械的性能の向上が求められています。当研究室では,各種超電導線材の電磁気性能試験,例えば,通電法による電流電圧特性試験や,磁気的手法を用いた超電導性能分布計測等を詳細かつ精密に実施し,性能制限因子の解明を支援する研究を行っています。また,実験により得られた通電特性を基に超電導電力機器・システムの設計及びシミュレーションも行っています。

卒業研究テーマ

卒業研究のテーマは,研究室が参画している研究プロジェクトのテーマとも関連付けながら決定していきます。基礎的な知識を身につけながらの取り組みとなるため,始めは覚えることが多く大変ですが,継続することで学部生でも学会発表できるくらいの成果が得られることもあります。


2019年度の卒業論文題目
「希土類系超電導薄膜線材の臨界電流特性評価システムの開発」
「希土類系超電導薄膜線材の臨界電流特性と組織構造」
「高温超電導線材の電流輸送特性のモデリングの検討」
「高温超電導線材の並列導体の電流分布解析」
「X線CTを用いた超電導線材の内部構造評価」
「超電導線材の通電特性の推定精度が全超電導回転機の性能に及ぼす影響」
「電力系統における超電導電力機器の導入効果に関する研究」

卒業研究を通じて何を修得するか

卒業研究では研究テーマに沿った研究活動を通じて,様々な知識と技術を身につけてもらいます。専門知識以外にも,以下のような素養を身につけるべく取り組んでいます。

PCやMS-Officeの基本的な操作

プログラミング
(簡単な計測プログラムから高度な解析プログラムまで)

電気計測に関する知識と技術

プレゼンテーション能力(文書作成含む)
(毎週、報告の義務あり)

チームワーク能力(協調性、協働力)
(原則、チームを組んで協働で研究に取り組みます)