利 光 和 彦
TOSHIMITSU, Kazuhiko
機械工学科・教授・博士(工学)
略 歴
1982年3月 九州工業大学機械工学科卒業
1984年3月 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻修士課程修了
1984年4月 日本たばこ産業株式会社中央研究所
1985年5月 九州大学大学院工学研究院航空宇宙工学専攻助手
1990年9月 九州大学博士(工学) 学位取得
1995年9月〜1996年7月 スタンフォード大学 (U.S.A.) 機械工学科 客員研究員
2002年4月 松江工業高等専門学校 機械工学科助教授
2005年4月 同上 機械工学科教授
2007年4月〜現在 大分工業高等専門学校 機械工学科教授
受 賞 歴
1982年3月 日本機械学会畠山賞受賞
1991年4月 日本機械学会論文賞受賞
高効率風車(つば付きディフューザ風車)周りの流れの解明(2002-present)
プロペラ型風車に集風加速効果のあるつばのついたディフューザを取り付け,効率を向上させた(九州大学,大屋裕二教授考案)風車の,集風加速のメカニズムを実験(PIV)で解明している.
粒子画像流速測定[Particle
Image Velocimetry (PIV)] (1997-present)
1980年ごろから、急速に発達してきたPIVを用いて流れ場を計測。なお、PIVシステムは光源にはNd・YAGレーザを使用したもので、各パーツを独自に組み合わせたものである。
超音速,極超音速衝撃波誘起燃焼のCFD (1995-present)
オイラー方程式に基づく、時間空間二次精度のpoint-implicit
TVD スキームを用いたCFDコードにより、「水素−酸素」,「メタン−酸素」の可燃予混合気体中を超音速で飛行する、鈍頭物体周りに形成される衝撃波誘起燃焼をシミュレーションした。
二重線形理論による振動翼列の非定常空気力解析
(1985-present)
2次元翼列から環状三次元翼列までの様々なモデルに対して、亜音速・超音速領域における非定常空気力を求める独自の手法である二重線形理論を開発した。本理論に基づく計算は、CFD計算に比べてきわめて高速であることが最大の特徴であり、広範な翼列設計パラメータに対して非定常空気力やフラッタ限界を一般的なPCで数秒程度で求めることが可能である。
(平成2年度 日本機械学会論文賞 受賞)
音波による翼列フラッタのアクティブコントロール
(1993-2000)
翼および翼列のダクト壁面から振動抑止音波を発生させることで、翼列翼のフラッタ限界を広げたり、発生したフラッタを抑止するシステムである。アンチノイズシステムを構造振動能動制御に拡張したもので、高周波数フラッタにも十分対応可能である。
衝撃風洞による超音速燃焼実験 (1999-2002)
スクラムジェットエンジン内部の超音速燃焼流れ場を解明し、効率的な燃焼器を開発するための基礎研究として、衝撃風洞をもちいて、マッハ数2.3で水素−空気超音速燃焼実験を行った。
超音速混合の実験的研究 (1990-1995)
超音速風洞を用いて、マッハ数3の主流中にスリットからマッハ数1の二次空気を垂直噴出させ、その流れ場をマッハゼンダ干渉計を用いて可視化し解明した。この結果とナビエストークのCFDコードとの比較によってCFDの結果の妥当性や流れ場の詳細を検討した。
確立有限要素法による構造物の動的応答解析 (1982-1984)
構造物の設計においては、経験的に安全率考慮され設計マージンを決める。この設計マージンは、設計者や施工者の実績に基づく経験から決定されることが多い。本研究では、有限要素構造解析と確率論を組み合わせた独自に開発した確率有限要素法により、構造物の耐震設計安全率を評価した。
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