福岡工業大学 情報工学部 システムマネジメント学科

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概要

システムマネジメント学科で学修した内容を、さらに高度な研究へと結びつけたい方のために、大学院工学研究科システムマネジメント専攻への進学の道が開かれています。

システムマネジメント専攻では、社会、経営および情報メディア分野の各種問題に対し意思決定・問題解決を行うために様々なシステムを効率的に設計・管理・運営するための専門的知識とその研究方法を習得させるため、講義、演習および特別研究からなるカリキュラムを準備し、以下の指針を基に授業および研究指導を行っています。

  1. 学部教育との連続性に配慮しつつ更に高次の専門知識に基づく問題発見および解決能力の育成を図る。
  2. 世界の先駆的技術をいち早く獲得するための英語論文読解能力および研究成果をグローバルに発信するための英語論文作成能力の向上を図る。
  3. 技術や製品の共同研究・開発を想定した情報交換能力の育成を図る。
  4. 国内外での学術会議を想定した資料の作成および発表訓練により研究発表能力の向上を図る。
  5. 学術雑誌等への掲載を目標とした研究論文作成能力の育成を図る。

養成する人材像

上記の指針を基に、システムマネジメント専攻では「経営システム工学」、「生産システム工学」、「情報メディアシステム工学」の3区分に対応して次のような技術者育成教育を行っています。

1.ソリューション技術者

現代社会において経営システムで生起する諸問題を解決するためには、高度な情報技術と適切な数理的手法が不可欠です。複雑な経営環境・不確実性に対応するために経営システムは複雑さを増していますが、他方、情報技術の面においてもハードウェアがムーアの法則に象徴されるように急速に性能を高め、ソフトウェアも日々革新を遂げています。同時にオペレーションズリサーチ・経営工学側も情報技術を適応する新しい手法を開発しています。このような情報技術と数理的手法による問題解決は、ソリューションという形でソフトウェアに組み込まれ、企業に提供されています。

このことを踏まえて、経営システム工学区分においては、

  • 数理計画法など最適化手法を習得し、これらの手法を社会現象・経営問題に適用してモデル化、情報技術を応用して解決できる人材を育成します。
  • 最適化手法に精通し、それを組み込むソフトウェアを企業にソリューションとして提案する技術者を育成します。

2.生産システム管理者

製造業においては、多種多様なニーズや製品ライフサイクルの短縮などにより、生産システムは高度な基本機能とともに高い柔軟性・カスタマイズ性能をもつことが求められています。また、アジアを中心とする新興国の発展に伴って、日本の製造業を取り巻く環境は年々複雑性を増しています。「ものづくり」への回帰を実現するためには、優れた製品の多品種少量生産にも十分対応できる生産システムを構築することが不可欠です。そのために、様々な最適化手法とともに、情報技術を活用する必要があります。そこで、生産システム工学区分においては、

  • スケジューリング技法と情報技術を活用して効率的な生産システムを構築する生産システム設計者を育成します。
  • 生産管理技術と共に情報技術を熟知し、それを活用することによって現場で生産活動をスムーズに進行させ、また、生産問題を発見・改善できる生産システム管理者を育成します。

3. データサイエンティスト

今日の高度情報化社会において、info-plosionと呼ばれるように、大量の情報が発生し、その活用法の開発は急務となっています。たとえば、twitterでは1分間に35万件のツイートがあり、facebookでは1分間に25万枚以上の写真がアップロードされるなど、非構造化・大量・急速に集積するいわゆるビッグデータを解析し、企業経営に活用する高度な技術が不可欠となっています。ビッグデータの解析には、従来の統計的知識に加え、自然言語処理、人工知能、及びデータベースなど情報メディアを熟練に運用する人材が必要です。そこで、本専攻では専門科目の教育を通じて

  • 統計、データマイニング手法を把握し、インターネットで生起するビッグデータを解析し、企業経営に活用できる人材を育成します。
  • 各種データ解析の手法を取り入れるソフトウェアを開発し、企業にソリューションとして提案できるエンジニアを育成します。
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