H30年度「クラス・サポーター(CS)合宿」を行いました

H30年度「クラス・サポーター(CS)合宿」を行いました

   3月14日(木)・15日(金)の2日間、グローバルアリーナ(宗像市)にてクラス・サポーター(以下CS)合宿が行われ、平成31年度CS候補学生と4年生の先輩CS合わせて29名が参加しました。

   今回のCS合宿は、本学「AL型授業推進プログラム」(H26年度文部科学省大学教育再生加速プログラム採択事業)の取組の中で、①アクティブ・ラーニング(AL)とは何かについて、理解する②CSの仕事内容や求められる役割について、理解する③ファシリテーターとしての心構えを身に付ける、という3つの目的で、CS学生を育成するための事前研修として行われました。なおこの合宿は、宮本知加子先生(FD推進機構特任教員)のプログラム作成・指導・助言のもと、CS経験のある学生スタッフが中心となって、ワークを計画・運営しました。

【1日目】

  E棟3階Cultivation-Site R2教室に集合し、まず初めに宮本先生より福岡工業大学におけるアクティブ・ラーニング(AL)の定義、CSの役割、CS合宿の目的とスケジュール、運営学生スタッフについて話がありました。

   続いて、自己紹介を兼ねたウォーミングアップを行いました。事前に配布していたカードをもとにグループで集まり共通点を探したり、自己紹介カードを作成してグループの中で発表しました。出身地や趣味などお互いを知るきっかけとなり、打ち解けて話も弾みました。

   続いて、セッションに先立ち、次期教務部長の藤岡先生より、CSの役割は、対応する学生にもよるため答えは一つではない、このようなグループワークでの情報共有でますます考えが深まるだろう、またCSは後輩から見ると何でも知っている先輩なので自分自身も学び、後輩も学び、結果としてより良い福岡工業大学へつながるwin-win-winの関係を築けるように頑張ってほしいとの話がありました。

  次に“ALに必要なサポートとは?”というテーマで、グループワークを行いました。始めに、付箋の色ごとにAL授業を受けて困ったこと、その原因・理由、CSとしてできることを記入し、グループで共有しました。続いて、出た意見を模造紙にまとめ、理想的CSメーカーとして、具体的なサポートを行うためのCSの資質・スキル・性質などをパーセンテージで表示し、発表しました。コミュニケーション能力、積極性、洞察力、知識、親しみやすさなどの要素があがったほか、各要素を足して100%ではなく全てが100%になるようにしていきたいなどグループごとに工夫を凝らした発表となりました。皆の前で発表し全体で共有することで、CSの役割や要素についての考えを深めました。

   最後に4年生のCS経験者から、CSをやっていて見えてくるものや得るものがたくさんある、やらなくて後悔することがあるので皆さんにはぜひ積極的に行動してほしい、などのメッセージをもらいました。

   学内でのワークを終えた一同はグローバルアリーナに移動し、皆で夕食をとった後、懇親会では、FD推進室の長谷川次長から激励の言葉をいただき、4年生の先輩とのトークで交流を深めました。

【2日目】

   まずウォーミングアップでは、グループごとのジェスチャーゲームやビー玉渡しゲームを行いました。皆で体を動かして体も温まり、朝の眠気も吹き飛ぶようなワークとなりました。

   続いて、ファシリテーション・ロールプレイを行いました。これはCSとして授業の中でどのような動きをしたら良いのかを受講生役やCS役、観察役に別れ実践形式で考えるワークで、授業の場面別に設定されたロールプレイを実践した後、受講生としてCSにこういう風に動いてほしいと思った、CSとしてこういう場面での判断が難しかった、などグループで意見を出しあい、発表しました。

   休憩をはさみ次の課題では、まず1日目のワークや先程のロールプレイをふまえて、個人の振り返りを行った後、グループで共有しました。さらに、CSの要素として「専門知識」「態度・姿勢」「ファシリテーション力」「観察力」の4つのキーワードをあげ、それぞれのグループに分かれて、チェックリストの文章を話し合いながら考え、午後の発表に向け模造紙にまとめました。

   お昼休みをはさんで、それぞれの要素ごとのチェックリストを発表し、最後は一つの“理想のCSチェックリスト”を完成させました。

   最後に円陣になり、一人ずつ2日間の学びやどのようなCSになりたいかを発表しました。理想のチェックリストをふまえて受講生のサポートをしていきたい、漠然としていたCS像が具体的になった、今の自分ができることに気づき先輩のようなCSになりたいなど、それぞれの言葉で語りました。

   グループで様々な課題へ取り組むことで、先輩などの様々な意見を取り入れながら、自ら考え行動することで主体性が養われました。また、チェックリストとして文章でまとめることで、考えがより具体的で明確になり、実践的に学びを深められた2日間となりました。

以下、事後アンケートの感想(抜粋)

・自分の理想のCS像が見えたので良かった。CS合宿を通して、先輩の姿や一緒に活動をしたことで大きな経験になった。2日間でたくさんのことを学ぶことができたので、これからCSを自分の成長ととらえ頑張っていきたい。(1年生・男子)

・大学に入って初めてこのような取り組みに参加させてもらえて、はじめは「自分なんかが」と思っていましたが、今は、自分から「私だからできること」を行動していきたいと強く思うようになりました。(1年生・女子)

・この合宿が始まる前までは、あまり積極的に物事に取り組む方ではなかったが、様々なワークを通して、考え方を深め、意識に変化が生まれたため、今後の活動に活かしていきたいと感じた。(3年生・男子)

PAGETOP