学生FDスタッフFIT-joinが企画!!「Join→connect」を開催しました(10/9)

学生FDスタッフFIT-joinが企画!!「Join→connect」を開催しました(10/9)

10月9日(水)、E棟3階R2にて、学生発案型授業「Join→connect」を開催し、学生17名が受講した他、教職員18名の計35名が参加しました。

学生発案型授業「Join→connect」では、学生が学びたいと思う内容について学生目線で授業をデザインし、学生の能動的な学びの意欲に応えるとともに、学生が自ら授業を企画し形にしていくプロセスを通じ、企画立案、問題発見・解決などの経験をもとに、福工大の「学びのコミュニティ」の礎を築くことを目的としています。

初回は、「『楽しい学び』とは?~クリエイティブをルーティンに!『異質なモノ』同士のコラボレーション!~」をテーマとし、株式会社ふくおかフィナンシャルグループ人事統括部 人財開発センター センター長 酒口 昇 (さかぐち のぼる)氏を講師としてお招きし、海外の事例を元に楽しく学ぶとはどういうことかをご講義いただき、その内容を元に学生同士でグループワークを行いました。

 

授業に先立って、FIT-join代表の玉城翔さん(情報工学科4年)がFIT-joinの活動紹介と今回のJoin→connectの説明がありました。

授業となり、FIT-joinの岩橋祐介さん(システムマネジメント学科4年)が授業の進行を担い、事前課題①あなたが考える「楽しい学び」とは何ですか? ②最近、ニュースなどでも耳にする「多様性」=Diversityとは何ですか? という問いについて学生同士で確認した上で酒口様の講義が行われました。

酒口様から、ご自身の経歴として福岡銀行に入行後、様々な部署での勤務ののち、新興国の格付けや調査のための出向でアフリカに2年間滞在したことや、シンガポール駐在での新店設置業務を経て、現在福岡フィナンシャルグループ従業員の育成企画、運営に携わっていることが紹介されました。

今回のテーマでもある「楽しく学ぶ」とは、誰のために学ぶのか、何のために学ぶのかを学生に問いかけながらお話しされました。自分のため、家族のため、幸せや成長のために学ぶことが楽しく学ぶことにつながり、それを継続するためには、「ワクワク」することが大切であるとお話がありました。さらに、「人間は変化を好むか好まないか」という問いに、一般的に人はやらされて行っていることには変化を好まないが、自分が興味を持って行っていることには、自発的、主体的に変化を好む傾向があるため、新しい発見、非日常、あこがれといった「あったらいいな!」を見つけていくことが「ワクワク」し続けるために大切だとお話がありました。振り返ると、日常は「あったらいいな」という思いからできたものであふれており、家にいながら、モノを手に入れたいという思いからAmazonなどのネットショッピングができたり、楽に家事を済ませたいという思いから全自動洗濯機やルンバなどの便利家電ができたりしていることが紹介されました。

さらに、これからの「あったらいいな」を考える際には自分の視点だけではなく、「多様性」=Diversityの視点が重要であり、海外の事例(日本の常識が海外では非常識だったり、またはその逆)を視野に入れることで新しい発見や異なる課題のコラボレーションが生まれる可能性が広がるとのお話がありました。

最後に、学生へのメッセージとしてポジティブシンキングでいること、少し先を見つめて、今からはじめること、自分の五感で確かめること、情熱は、大切な第一ボタンであることが伝えらました。

酒口様の講演を受けて、受講した学生は3グループに分かれ、講義を聞く前と後の考え方の変化や福工大で「楽しく学ぶ」ためにできることは何かについてディスカッションを行いました。

発表では、「講義を聞く前には気づかなかった視点や常識を常識と思うことの怖さに気づいた。」「楽しい学びとは、結果だけではなく過程も大事にする学びや、福工大ならではのモノづくり全体のプロセス(開発から販売まで)を学べる授業を通して実践的に学ぶこと」、「つながるという点では他学部他学科だけでなく他大学とコラボレーションで学べる授業などが楽しい学びにつながるのではないか。」「今日のようなイベントを継続して、コラボをして、新たな視点を発見していきたい。」との意見が発表されました。

授業実施後のアンケートでは、「物事と物事が一見、遠い存在のようにも見えるが、それが実は繋がりがあったとき、それに気づいてワクワクすることだと思いました。」「多様性の話の中で、話を聞く前は、多様性は違いのある人々が共存することだと思っていましたが、話を聞き、多様性は新たな発見を生み出すこともできるのだということに気づきました。」「自分の中の常識が覆された気がします。広い視野を持ち、社会人になってからも様々な人と触れ合い、学んでいきたいと思えることができました。」とのコメントがありました。

FIT-joinメンバーでの振り返りでは、「酒口様の講義を受けて、様々な想いを持ちかえった学生が多くいたことがわかり、この活動を進めていくことは、学生にとって多くのメリットがあると考える。次回は、さらに私たちの求める『学びのコミュニティづくり』を推進できるように努力していきたいと考えている。」とのコメントがありました。

さらに、「今回の活動を通して気づいた点として、企画の楽しさ、難しさを学んだ。初めての取組で過去や現在だけでなく未来を考えるというFIT joinの今後の方向性を考えることができた。反省点として、実施までのスケジュール管理や周囲を巻き込む力が不十分であった。」ことなどが挙げられました。これらの学びと反省を踏まえて、今後は新たなテーマを企画し、規模の拡大や企画の発展、また満足度の向上を目指していきたい。」と次の活動に向けての意気込みが示されました。

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