コミュニケーション教育のための教授学習支援プログラム

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「大学生が考えるプレゼンテーション教育プロジェクト」を始動しました。

 昨今,大学生にとって大学生活のみならず就職においてもプレゼンテーション能力は必須となった。 それにもかかわらず,プレゼンテーションについて学ぶ機会は本邦では限られており,困難を抱えている学生が多い。 筆者はこれまで高等教育における議論教育の一環としてプレゼンテーション教育にたずさわり,効果的な教授学習方法を研究してきた しかしながら,学習者のニーズは多様化しており,制度化された講義時間内で扱える内容には限界がある。プレゼンテーションは日常のコミュニケーションの延長にあり,常日頃から,他者と協同で学ぶことが重要である。 学習者が学びたい内容を学習者のペースで学ぶことができるようなコンテンツ開発,および学習コミュニティの構築・学習環境の提案が求められている。 これらにより,大学生は自身のプレゼンテーション・スキルを研鑽し,自己効力感を高めるだけでなく,周囲と協同で学び,教える力を獲得し,学習コミュニティの醸成・発展に貢献する。

 そこで,九州大学での集中講義から着想を得て,「大学生が考えるプレゼンテーション教育プロジェクト」を始動することとした。
具体的には,プレゼンテーション教育に関心のある大学生に「あったらいいな」と思うアイデアを出してもらい,それに応じたコンテンツを開発するものである。 学習環境の分類としては,①学習,②公開,③添削,④議論,が考えられる。各レベルについて,現段階では以下のようなコンテンツが想定される。

① 学習:プレゼンテーションの基礎的な知識・スキルを学ぶ。E-Learningも含む。
② 公開:カジュアルなものから学会発表まで多様なテーマに関するPPTファイルを投稿してもらい,作成者がこだわった点などを紹介する。
③ 添削:フィードバックがほしいPPTを投稿し,添削やコメントを得る。
④ 議論:「よいプレゼンテーションとは何か」「効果的に聴衆を巻き込む方法」などテーマを決め,参加者で議論をして結論をだす。

 成果物は著作権等,人権に配慮し,可能な範囲でウェブ上での公開を目指す。 今年度を第一期とし,プロジェクトの立ち上げ,土台・組織づくり,コンテンツの基盤を開発する。 当プロジェクトに関わってくださる大学生は研究協力者とし,謝礼をお支払いする。 ただし,学業に支障がない範囲で活動をおこない,半年に一回ほどのミーティングを予定している。 体制が整った時点で,ファンディングを検討する。

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