
近年、学生を取り巻く環境は「VUCA」と呼ばれる予測困難な時代の中で大きく変化しています。学力の多様化に加え、AIをはじめとするデジタル技術が急速に発達したことで、情報は容易に得られる一方、対面でのコミュニケーション力の不足が課題として指摘されています。
AIが文章作成や情報整理を担う場面が増える今こそ、考えを正確に伝え、他者と協働して課題を解決する力の重要性はこれまで以上に高まっています。企業の新卒採用においても「コミュニケーション能力」は長年にわたって最重要視されており、大学教育における体系的な育成が求められています。
福岡工業大学では、こうした社会的要請に応えるべく、2007年度に電気工学科で情報処理・コミュニケーション科目群を設置し、専門教育と並行してコミュニケーション能力を育成する取り組みを始めました。この流れは2012年度に全学共通科目「キャリア形成」「コミュニケーション基礎」へと発展し、全学生が体系的に学べる体制が整いました。
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2018年度からの新教養教育カリキュラムでは、「知と教養」と「コミュニケーションの心理学」の開発を担当しました。さらに、2023年度の教養力育成センターの発足に伴い、全学必修科目「キャリア・デザイン」「コミュニケーション・デザイン」を新たに開発しました。また、選択科目「心理学」ではディスカッション中心の授業を導入し、学生同士の対話を通じて自己理解と他者理解を深める学びを促進しています。
加えて、2022年度から本学はPARKSに参加し、大学代表としてアントレプレナーシップ教育の推進に携わっています。地域社会と連携したプログラムを通し、学生が自ら課題を発見し、行動する力を育む取り組みを展開しています。研究面では、対面と遠隔をつなぐコミュニケーション能力を育成する「適応的グラウンド・ルール」に関する研究を進めています。
今後も、時代の変化に対応した教育内容の充実を追求し、学生一人ひとりが主体的に学び、自分らしさを力に変えて未来を切り拓く人材の育成に取り組んでまいります。








