

近年、大学生の学力低下に加えて、コミュニケーション能力不足が大きな問題となっています。パソコンや携帯電話などを介したコミュニケーションでは、スピードの速さが重要であり、適切に情報を伝えるための表現力を身につけることができないことが問題となっています。
日本経団連が2010年までに企業を対象にした新卒者アンケートによれば、7年連続して採用選考時に重視する項目の1位は
コミュニケーション能力となっています。コミュニケーション能力は、言語の技術をどれだけ修得しているか大きく依存していますが、大学の授業では具体的な言語訓練はあまり行われていないことから、何らかの形でその機会を設けることが社会的な要請となっています。
このような背景から、福岡工業大学電気工学科では、2007年度入学生からの新カリキュラムで、情報処理・コミュニケーション科目群を設定し、コミュニケーション能力を育成する為の講義を開講することとなりました。
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2018年度から本学では教養教育カリキュラムがスタートし,私はその基幹科目となる「知と教養」と,「コミュニケーションの心理学」を設計・担当しました。
2007年度からの電気工学科におけるコミュニケーション教育が2012年度に就業力育成科目「キャリア形成」「コミュニケーション基礎」として全学展開した後,2018年度からは教養という広い枠組みの中で学びを深める機会を提供します。