自己原因性を感じられる教室づくり 1

【自己調整&やる気を上げるテクニック】

・生徒や学生一人一人が、授業の中でちょっとでも周りの友達やクラスに影響を与えられる要素を入れ込む

 

自己原因性というのは、自分が周りの人の言動や状況の原因になっていることです

原因と聞くと良いイメージを持たなかったかもしれませんが、今風に言うとインフルエンサー的な感じです。

自己原因性はやる気や主体性につながっています。クラスのリーダーや人気者、部活やサークルの部長になるような人は、この自己原因性をたくさん感じていることが多いようです。

授業の中で考えてみると、先生がクラスに話しているときにい感じに会話に入って笑いをとるような学生や、みんなが苦戦している問題にサッと解答し、先生から「おー、やるな」と言われるような生徒がいますが、そういう彼らは自己原因性が高いと言えます。

ちょっと目立つことが苦手な人もいると思いますが、大抵の場合、褒められたり注目されたりしてイヤな感情になる人は少ないのではないでしょうか。なにかしらのことで自己原因性を持ちたいと思っている人の方が多いように思います。

スポーツだったり、合唱コンクールだったり、イラスト書きやゲームだったり、家族に作る料理だったり。

余談ですが、今朝のニュースで見た「公道をルールを無視してバイクで走ったのは、警察が追いかけてくれるかなと思ったから」という若者の行動も、ある意味自己原因性を求めていたと捉えることができます。

 

授業の話に戻しますが、せっかくクラスメイトがいる学びの場です。1つの授業で1回でも各生徒や学生の言動が周りに影響を与える要素があるといいと思います。

ペアワークやディスカッション(意見交換)などは、気軽に自己原因性を創れる機会ですね。

アウトプットやインプットのためという視点だけではなく、自己原因性を高めるためという視点でも取り入れてみるといいと思います。

 

2024年03月22日