【自己調整&やる気を上げるテクニック】
・生徒、学生に話すときの語尾は、問いかけ・お尋ね表現にする
英語が苦手な学生さんの動機づけの研究を通して、意欲がわかない大きな理由として「義務的・やらされている感」があることがわかりました。それを知ってから、徹底していることがあります。
それは、学生と話すとき、「~しなさい」「~してください」という語尾を使わないことです。徹底的に「~してはどう?」「~してみる?」「~はどう?」「~しましょうか」という表現を使っています。
クラス全体にあるタスクをするように促すときも、「では、次は問題2をしてみようか?」と言っています。些細なこだわりですが、学生が自分でやるのかやらないのかを決める気持ちになってほしいと思っています。
もしくは、選択肢をだすこともよくあります。「では、次は問題2と3のどちらからでもどうぞ」とか、「2つのアクティビティの好きな方でどうぞ。どちらもイヤだったり、もっといいやり方があれば応相談です」という感じです。
本当に小さなことで、学生がそれに気づいていることはほぼないと思いますが、学期末の授業アンケートで、毎回「参加型で楽しかった」「英語は苦手だったけど、やる気になった」「少しは好きになった」「過去一頑張った」などの感想をもらっています。
これはなかなか調査で捉えることができない側面ですが、ずっと「~してください」「~しなさい」と聞いていると、知らずのうちに「させられている感」を覚えるような気がします。