
福岡工業大学を志望した理由
「教育は国家百年の大計」と言われるように、教育事業は未来を担う人材を育成し、ひいては日本や世界の発展を支える最も重要で尊い事業です。大学時代に教育業界に携わることを志しましたが、当時の日本では「学校運営」から「学校経営」への転換が進んでおり、その変革に対応するためには民間企業での経験が重要だと考え、20代は製造業で修業を積みました。
すでに人口減少が進み、教育業界が「斜陽産業」とも言われていた時期でしたが、その中で着実に志願者を伸ばし、安定した財政基盤を築いていた福岡工業大学に注目しました。多くの大学の財務分析を行い、教育や研究内容などを総合的に比較した結果、福岡工業大学は今後の成長の可能性が大いにあると判断し、転職を決意しました。
担当業務とやりがい
現在、私は附属城東高校で勤務しており、教員の働き方改革や待遇向上に取り組んでいます。最近では「教員はブラックな労働環境」とメディアで頻繁に取り上げられ、教員不足が深刻化する中で、少しでも教員が働きやすい環境を整えることが私の大きな使命だと感じています。理想としては、教員が生徒一人ひとりに向き合い、授業や生徒指導に専念できるような環境を作り出すことです。私自身、そうした変革に貢献できることにやりがいを感じています。
城東高校の教員は皆、オープンマインドでポジティブな方々ばかりで、共に新しい挑戦に取り組む中で日々成長を感じることができ、とても充実しています。また、城東生の元気な挨拶や、体育祭・文化祭での彼らの輝かしい表情を見るたびに、彼らの成長を支える一員であることに深い喜びと誇りを感じています。
福岡工業大学の魅力
学校職員として、多様な経験を積むことができます。採用当初は財務部(現:経営管理部)に配属され、キャンパス全域のリノベーションに関わる中で、予算や資源の配分の重要性を学びました。その後、教務部に異動し、大学の教育カリキュラムがどのように立案・マネジメントされ、学生がどのように学修を進めているのかについて深く理解することができました。これらの経験は、大学経営における「ヒト、カネ、モノ」のリソースを時代に応じて適切に配分する重要性を実感させ、今後の課題解決に向けて大きな糧となると確信しています。
また、本学には挑戦する者を支援する風土があり、経営課題が山積している中でも、学生や生徒の成長に資する提案に対しては、積極的に予算が投入され、実行に移される点が非常に魅力的です。このような環境の中で、自分の経験と知識を活かしながら、更なる成長を目指していきたいと考えています。