第3回AL実践研究会を開催しました

第3回AL実践研究会を開催しました

 本学では、平成25年度から、FD推進機構主催で、「新任教員FD研修」を実施しており、当初よりアクティブ・ラーニングの実践をテーマにした内容のワークショップを取り入れています。

 本年度行った同FD研修会(2016/09/23開催)では、参加教員同士がペアを作り、ラーニングパートナーとして、後期にお互いの授業見学を2回(1回目:第2回~7回、2回目:第8回~第13回)実施、授業の良かった点、改善点の気づきを記録し、パートナー同士のピアレビューで授業改善につなげる取組を行いました。

 今回のAL実践研究会では、その取組をもとに、「ピアで創るAL型講義」をテーマに、第1部として授業見学で得られた気づきの振り返りを「新任教員FD研修会」参加メンバーで行い、第2部でその気づきの内容について、報告会を行うこととし、1月27日(金)、第3回AL実践研究会が開催されました。会場となったE棟3階FDセミナールームには、第1部(H28年度新任教員研修フォローアップ)には17名、第2部(第3回AL実践研究会)には22名の本学の教職員(参加者実数26名)が集まりました。

 プログラムは情報工学部システムマネジメント学科 藤岡寛之先生(FDer、教育技術開発WGメンバー)のファシリテーションのもとに進められました。


 第1部の新任教員研修フォローアップでは、①新任教員FD研修後に取り組んだ3つの事項、②ラーニングパートナーの授業を見学して得られた気付き、③どうやって改善するか、の問いについて、グループワークで意見交換を行い、その後各グループから全体発表が行われました。①では、グループワークの導入、配布資料の見直しとmyFITへの事前の教材掲載、クリッカーによる活性化や反転授業等、②では、スマホ利用のルール化の重要性、PBLやルーブリック、グループワークの効果に関する気付き等、③では、キャリアとのつながりを持たせること、新しいことを知る楽しさを伝えること等について、発表がありました。また、ファシリテーターの藤岡先生より、授業や教材を魅力あるものにするためのアイデアを整理し、どこに問題があるかを把握して具体的な方策を探る「ARCSモデル」の紹介がありました。
 


 第2部では、①どんな授業を目指しますか、②どうやってそこに到達したことを知りますか、③どうやって授業のゴールにたどりつかせますか、の問いについて、グループワークで各3分の意見交換を行い、その後各グループから全体発表が行われました。②では、ルーブリックの活用、自己評価、座学だけではなく実験を行うこと等について発表があった他、藤岡先生から「ピア評価」の有効性についてコメントがありました。
 


 第1部、第2部のまとめとして、藤岡先生から参加者に伝えられたメッセージは大きく2つありました。一つ目は、「情報共有が教育改善につながる」こと、二つ目は、「色々な先生の授業見学に行って欲しい(ただし、コメントはポジティブなものだけにする)」ことです。一人手さぐりで独自に授業改善に取り組むのではなく、コミュニティで情報共有を図り、そこで得られた知恵を十分に自身の授業改善に活かして欲しいということが伝えられて、閉会となりました。


今回のAL実践研究会は、授業改善の輪を学内に拡大し、多くの教職員が意見交換を行う場にすることを目的として開催されましたが、授業見学に参加したいという参加者も見られるなど、今後の情報共有の活動の広がりが感じられる研究会となりました。

*当日の配布資料および様子はこちら(FIT Replay 学内専用)をご覧ください。  

*平成28年度新任教員FD研修会の様子はこちら(FD推進機構HP)をご覧ください。またFIT Replayにも研修会当日の動画を公開しています。
 

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