第13回FD Café「アクティブ・ラーニングについて話をしよう!~教職員&学生懇談会~」を開催しました

第13回FD Café「アクティブ・ラーニングについて話をしよう!~教職員&学生懇談会~」を開催しました

9月15日(金)、「アクティブ・ラーニングについて話をしよう!」をテーマに、第13回FD CaféをE棟3階FDセミナー室にて開催いたしました。

今回のFD Caféでは、社会環境学部 土屋麻衣子教授がファシリテーターとして、28名(教員11名、学生11名、職員5名、高校教員1名)が集まり、本学でアクティブ・ラーニング(以下、AL)型授業の全学的、組織的な展開を推進している中で、授業を受講している学生たちがAL型授業をどのように捉え、どのように感じ、何を身に付けているのかについて、教職員と学生FDスタッフで意見交換を行うことができました。

座談会に先立ち、教育技術開発WGの松尾教授から挨拶があり、「今回は教員と学生で教育の中身や学び方について話し合う貴重な機会であること、福工大の授業をより良くしていくために教職員、学生が授業について共に考えていきたい」とのお話がありました。

座談会では、まず土屋教授の導きで教員と学生の自己紹介を「来年の今頃こうなっています」というコメント付きで行いました。

本題に入ると、土屋教授から現在の教育現場におけるALに対する意見や見解の紹介があり、続いて「アクティブ・ラーニング型授業、どうですか」というテーマをもとに、授業の受講者である学生と、実施者である教員との意見交換に入りました。

参加者は学生と教員別個に6~7名ごとにテーブルを囲んで、従来の講義型授業とAL型授業のメリット、デメリットという軸で特徴的なことをグループで話し合いました。その後、グループごとの発表と全体での質疑応答の時間が設けられました。この中で、参加学生からは、AL型授業のメリットとして、課題を解決していくプロセスを実感できるので得た知識が記憶に残りやすく、理解が深まる。わからない内容を友達に聞けるので問題解決の授業では効果的ではないかといった意見や、デメリットとしては必要とされるスキルが多い、学生同士で温度差があるなどの意見が挙がりました。

講義型授業のメリットとして、広くたくさんの知識を学べる、集中できる、試験や資格取得の勉強などに役に立つといった意見や、デメリットとしては、聞くだけだと眠くなる、授業をとめてしまうので質問しにくい時があるなどの意見がありました。

参加教員からは、AL型授業のメリットとして、学生同士の学習コミュニティが形成される、プロセスが評価できる、学んだことの活用ができるといった点が挙げられ、デメリットとしては、準備が大変である、学習量が少なくなるのではないかといった点が挙げられました。講義型授業のメリットとして、知識の伝達ができる、学習量のコントロールができる、デメリットとしては、集中力が続いていないように感じる、知識の定着率が低いのではないか、応用力が身につきにくいのではないかなどの意見がありました。

質疑応答では、先生から学生に講義型授業、AL型授業どちらが力を身につけていると感じているかという質問があり、講義型授業、AL型授業と分けるのではなく、90分の中で講義プラスALという形があると、理解度の確認ができ、そのあと先生に質問に行きやすいとの意見がありました。

また、ALをどう捉えているのかといった質問には、講義型授業であろうとAL型授業であろうと、自分で考え、自分の頭がアクティブになっていればALであるのではないか、授業に対して受け身なのか自分から学ぼうとする姿勢なのかが大切なのではないかとの回答がありました。

さらにALを通して自分の学びへの姿勢や自分自身で変わったと思うことがあったら教えてほしいとの質問には、わからないことを質問できる行動力がついた、グループをまとめる力が身についたと感じているとの回答がありました。

一方、学生からは、先生方に大学で知識を身に付けてほしいと思っているのか、人間力を身に付けてほしいと思っているのかどちらに重点を置かれているのか教えてほしいとの質問があり、それに対し、先生からは社会に出て活躍できる力が必要なので、大学で得た知識を活用できる人材になってほしいと思っていると回答がありました。

また、教授法の改善について検討したことをどのように共有するのかという質問があり、先生から教員は研究者でもあるので、教育も研究の一つだと考えているので積極的に共有していきたいと考えているとの回答がありました。

 

最後に、松尾WG長より、「本日は本音のトークができて大変有意義でした。今後もこのような学生の皆さんとの双方向性を続けていきたいと思います。今までは、知識がどのくらい伝わったかということが重視されてきましたが、心のありようが理解とつながっていることが議論されるようになってきたことが印象的です。」との感想があり、ファシリテーターへの謝辞が述べられ、予定時間いっぱいでの閉会となりました。

FD Café後の学生FDスタッフの振り返りでは、「先生方が学生に理解してもらうために授業を悩みながら工夫していることを知れて、もっと頑張ろうと思った。」「教育改善は先生方だけがするのではなく、学生も学び方を改善していかなければならないと感じた。」「この気づきを福工大生に共有していきたいと思った。」との意見がありました。

今回の座談会を一つの契機として、学生たちが授業改善について何らかの関わりを持てるように取り組みを続けていきたいと考えます。

 

*当日の様子はこちらをご覧ください(FIT Replay 学内専用)※準備中のため9/25の週から公開いたします。

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