学生FDスタッフが他大学を視察!

学生FDスタッフが他大学を視察!

本学では昨年12月、学生が授業を構成する一方の当事者として授業改善に参画するシステムとして“学生FDスタッフ”を立ち上げました。本学における学生FD活動は、授業改善を教員・職員・学生の三位一体で改善・向上させようとする取り組み、及びそれに関わる活動です。現在13名が学生FDスタッフとして活動し、今期からいよいよ活動のコアと位置づける授業改善への参画に本格的に取り組みます。自分たちの役割を明確に捉え、具体的な活動の計画を練るため、その中の3名が学生FD活動に先行事例をもつ他大学の視察に行ってきました。視察に行ったのは、
社会環境学科3年 中山歩美さん(香椎高校出身)
情報工学科4年 石橋怜奈さん(山門高校出身)
システムマネジメント学科4年 山川翔さん(長崎北陽台高校出身)

訪問したのは、芝浦工業大学と帝京大学。研修を受けた学生が教員の要望により学生目線で授業観察を行い授業改善の支援をするSCOT(Student Consulting On Teaching)という活動を行う学生を訪ねました。

最初に訪問した芝浦工業大学では、SCOTの研修で行っているアクティビティに参加しました↓

1.自分が受講している授業に関する良い点と不満点を書き出す
2.1の良い点と不満点に関して、学生役と教員役に分かれて、それぞれの言い分をぶつける形で意見交換を行う

「このアクティビティを通して、今まで考えることのなかった教員目線を得られた。この視点は学生と教員・職員を繋ぐ私たちにとって必要なものだと感じた」(中山さん)


その後、SCOTの活動を行う学生との意見交換を行いました。
「SCOTの活動について理解できた。メンバー募集の難しさや次の代へどう繋げていくかといった共通の課題に気づいた」(山川さん)

次に訪問した帝京大学は、日本で最初にSCOTを導入した大学です。ここでは、SCOTとして活動を始めたばかりの学生から、使用しているマニュアルや活動中の授業記録の実物を見せてもらい、具体的な活動内容への理解を深めました。

「今回の訪問を通じて、各大学の学生や教職員が行っている活動に対する想いを知ることでき、私たち福工大学生FDの役割やこれからやりたいことを明確化できた。SCOTのように先生方に寄り添いながら、そして、学生にも寄り添う活動が私たちの学生FD活動だと気づいた。学生と教職員を繋ぐ役割として、福工大らしい学生FD活動を模索していきたい」(石橋さん)

本学に戻った後、視察に参加した3名から他の学生FDスタッフに報告を行い、役割の言語化と活動計画の具体化に向けてスタッフ全員で話し合いを行いました。彼らが目指すのは、「授業改善を学生の視点から教職員と一緒に考え、教職員と学生をつなぐ活動によって福岡工業大学での『学びのコミュニティづくり』の役割を担うこと」だとしています。
学びの当事者である学生自身が授業改善に取り組む、この福工大の学生FD活動はまだ始まったばかりです。彼らの今後の活動に注目です!
FD推進室では引き続き、彼らの取り組みをレポートします。

PAGETOP